Googleが今年6月に発表した迷惑なウェブ広告をブロックする機能を2018年2月15日から開始すると発表した。このアドブロッカーが搭載されるのはGoogleが提供するChromeブラウザだ。
“迷惑な広告”をブロック、迷惑の定義とは?
Googleの半分以上は広告収入でできている――80%以上が広告収益のGoogleがChromeで表示するすべての広告をブロックしたり、ユーザーが広告を自由にブロックできるように選択させるわけではないが、少なくとも迷惑な広告はブロックされる。
“迷惑な広告”という基準が気になるところだが、インターネット広告の改善を目的として団体「Coalition for Better Ads」が定義した定義したものが非表示の対象になる。ではどういったものが対象になるのか。Coalition for Better Adsのウェブサイトで公開されているものによれば、ポップアップ広告や音楽を伴う自動再生型の動画広告、数秒間表示される全画面広告、画面の30%以上を占める追尾型の広告などがあげられている。
もちろんスマートフォンも対象だ。ポップアップ広告や全画面広告、画面の30%以上を占める広告/追尾広告、フラッシュアニメ広告、音楽を伴う自動再生型の広告、カウントダウン付きの広告、スクロールで追尾する全画面広告だ。
ウェブサイトの運営者は広告が基準に違反しているか否かを「広告に関する問題レポート」から確認し、違反内容を確認・修正後、再審査を要求することができる。なお、迷惑な広告と判断された状態で修正を放置したり、審査に通らなかった場合は30日以上など一定期間すべての広告が表示されなくなるかなり厳しいペナルティが課せられる。なお、レポートはPCとモバイル向けにわけられるため、例えばPCで表示している広告が基準に反していた場合でもモバイル向けの広告はそのまま表示される。
なお、迷惑な広告の定義は25,000人以上のユーザーを対象にしたオンライン調査をもとに定義されているが、北米および欧州向けのため、2月15日の開始直後に日本でもすぐにブロック機能が動作するのかは不明だ。