
信頼できる情報と話せるAIで”バフ”がかかる「Buffmee」が登場
KDDIがAIサービス「Buffmee(バフミー)」の提供をきょうから開始します。
サービス名は、ゲーム用語の能力強化を表す「バフ」が由来。できる経験を積み重ね、成長する。能力をあげるバフ(Buff)を私(me)にかけるという意味が込められています。
信頼できるコンテンツをもとにAIと対話
Buffmeeでは、AIとの対話を通じて知識を深め、自分自身にバフをかけていきます。
生成AIを利用するうえで気になるのが、信頼性の低い情報や誤情報です。もっともらしい回答でも内容が間違っていれば、能力を高めるバフどころか、かえって判断を誤らせるデバフになりかねません。
そこでBuffmeeは、出版社や専門メディアなどのコンテンツプロバイダーと連携。許諾を得たコンテンツを情報源として、AIが検索や要点整理を行います。回答には出典も表示されるため、何を根拠にした情報なのか確認しながら利用できます。

KDDIによると、必要な情報を探すだけでなく、内容をわかりやすく整理したり、学習や趣味に向けた具体的な提案を受けたりすることも可能です。
資格対策からレシピ検索まで
利用する際に複雑なプロンプトを考える必要はありません。やりたいことに合わせて7つのボタンから選ぶだけで、用途に適した形でAIを利用できます。
例えば「宅建士 合格ナビ」などの資格対策コンテンツでは、重要な論点の整理や模擬試験による理解度チェックに対応。理解できるまで繰り返し質問できるため、書籍を読むだけでは解消しにくかった疑問を、その場で掘り下げられます。

料理では、これまで膨大なレシピを掲載してきた「オレンジページ」のコンテンツを利用できます。「料理で美味しいレシピを教えて」と入力すると、雑誌に掲載されたレシピをもとに提案し、誌面の内容を忠実に案内してくれるとのことです。
ただ、実際に試したところ、「材料の具体的な分量や詳細な作り方の手順がコンテンツに記載されていませんでした」と表示され、知りたい情報までたどり着けないケースもありました。

信頼できる情報だけを扱う仕組みは安心感がある一方、参照できるコンテンツの範囲によっては、一般的な生成AIよりも回答が限られる場面がありそうです。今後、コンテンツが増えることで、こうした使い勝手がどこまで改善されるのかも注目したいところです。
Buffmeeの提供に先立って実施された先行体験では、利用者から以下のような声が寄せられたとのことです。
- 「専門的な情報を効率的に探索できるので、手軽に正しい知識の深掘りができた」(30代・男性)
- 「欲しい答えにピンポイントでたどり着けた」(20代・女性)
- 「知らなかったことを深掘りでき、新しい世界が広がった」(20代・女性)
- 「自分の興味のあるジャンルが拡充されれば、利用したいと思った」(20代・男性)
- 「自分の興味関心に合わせて、パーソナライズした情報を提供してほしい」(30代・男性)
無料でも1日100回までトーク可能
無料プランでは、AIとのトークを1日100回、画像生成を1日10回まで利用できます。
月額980円のプレミアムプランに加入すると、トークと画像生成が無制限になるほか、一部のプレミアム限定コンテンツにもアクセスできます。
無料でも1日100回まで利用できるため、まずは使い勝手や、自分の興味に合うコンテンツがあるかを十分に試せそうです。一方、プレミアムプランの価値は、限定コンテンツの充実度や、無料枠を超えるほど日常的に使うかどうかで評価が分かれるでしょう。

得られた収益は、レベニューシェアによって各コンテンツプロバイダーに分配されます。生成AIにコンテンツを無断で利用されることへの懸念が広がるなか、権利者から許諾を得て、収益も還元する仕組みはBuffmeeの大きな特徴です。
提供開始時点ではテキスト中心のチャットサービスですが、今後は音声や動画、インフォグラフィックなどのマルチメディアに対応する予定です。
さらに、学習マップやダッシュボードといったチャット画面にとどまらない体験、興味関心に合わせたパーソナライズにも対応し、サービス開始時点で約150種類あるコンテンツも順次拡充するとしています。
サービス開始時点では、コンテンツによって得られる情報は限られているものの、「この情報は信頼していいのだろうか?」と考えながら利用しなくてもいいのが、Buffmeeの特徴です。手軽なAI検索と、信頼性の高い読書をミックスしたような新しい情報収集サービスになるかもしれません。
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