OpenAI、初のAIデバイスは2026年後半に公開か。“驚くほどシンプル”でイヤホン説も浮上
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

チャットボットAI「ChatGPT」を提供するOpenAIが、初のデバイス投入に向けて準備を進めていることを明かしました。
昨年5月、元Appleのデザイン責任者として知られるJony Ive氏が関わる「io」のチームをOpenAIが買収。以降、CEOのSam Altman氏はAIデバイス構想をたびたび示唆してきましたが、これまで具体的なスケジュールや製品像はほとんど語られてきませんでした。
AIデバイスの計画は順調に進行
OpenAIの最高グローバル渉外責任者であるChris Lehaneは、Axios主催のイベントで「2026年後半に初のデバイスを公開する予定で、計画は順調に進んでいる」と明かしました。
さらに、詳細を語るタイミングについて「年内のかなり遅い時期」とも述べていて、スマホの年末商戦が一段落した後、ホリデーシーズン終盤に向けて動きが出てくる可能性があります。
ただし、Lehane氏は具体的な日程の明言を避け、「進捗次第」とも話しています。公開のタイミングが2027年以降へずれ込む可能性も否定できず、計画の大幅な変更や、製品化そのものが見送られることもあるでしょう。
スマホよりも控えめでシンプルに
投入が噂されるAIデバイスについて、Altmanは昨年の11月にiPhoneよりも落ち着いたもの(peaceful and calm)になると説明しています。
また、デバイスを見たときに「それだけ?」と言葉が出るほど、シンプルなものになると語っていましたが、Lehaneはどういったカテゴリなのか、どのような形になるのか、一切明かしていません。
AIデバイスが難しいのは、まだ正解がないことです。
AIにアクセスする手段としては、スマホやPCが当たり前になりました。その一方で、AIに特化した専用デバイスでは成功例がありません。
AIを快適に使うには、マイクやカメラ、キーボードといった入力と、ディスプレイやスピーカーといった出力が必要になります。そして、それが高い完成度でひととおりそろっているのがスマートフォンです。
AIデバイスが成功するには、「それならスマホでよくない?」という壁を越え、このデバイスじゃなければいけない理由が必要になります。
スマートグラスか、イヤホンか
スマートグラスのようなウェアラブルには可能性を感じます。
ただ、スマートグラス自体が決定打を出せていません。小型・薄型の筐体に必要な要素を詰め込みつつ、日常使いに耐える装着感やバッテリー、発熱、そしてカメラによるプライバシーの不安も解決する必要があります。
噂では、ディスプレイのない小型デバイスで、AIと対話するものになると噂されています。最近ではイヤホンになる可能性も報じられました。
仮にイヤホンだとすれば、スマホ上のChatGPTと連携する設計が現実的ですが、その場合はAirPodsやPixel Budsと正面から競合します。OSと深く統合できるAppleやGoogleに対して、OSを持たないOpenAIが選ばせる理由を作るのは簡単ではありません。
ハードウェア企業ではないOpenAIがこの難題を突破して、AIデバイスの成功例を作れるのか。今後の続報に注目です。

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