日本限定モデル「Pixel 10a」レビュー/所有欲をかき立てるIsai Blue
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Google Pixel 10aは、昨年大きく変わったデザインを継承しながら、背面を完全フラットに仕上げることで完成度をさらに高めたモデルです。進化はあくまで堅実。驚きの大刷新というより、細部を磨き上げています。
そんなPixel 10aの印象を大きく変えるのが、日本限定モデルです。通常モデルと性能面に違いがあるわけではありません。
それでも、限定カラーのIsai Blueをまとった本体に加え、ヘラルボニー契約アーティストによる壁紙を収録。自分好みに貼って楽しめるステッカーや、Google Pixel初となるバンパーケースまで特別なパッケージに収められ、箱を開けた瞬間から高揚する日本でしか手に入らない1台に仕上がっています。
日本限定モデルは何が特別?

日本限定モデルに採用された「Isai Blue」は、最近のトレンドであるパステルカラーとは逆を行く、吸い込まれるような深い青です。
Google Pixelでは、初代モデルにも深い青の「Really Blue」が用意されていました。ただ、当時は背面にガラスとアルミを使い分け、指紋認証センサーも配置していたことで色味にはバラつきがありましたが、Pixel 10aは背面が完全フラットになったことで、色味もフラットな単一の深い青に仕上がっています。
ヘラルボニーがGoogleに青を提案した背景には、世界自閉症啓発デーにあわせてエッフェル塔や東京タワーなど世界各地のランドマークが青くライトアップされる取り組みがあります。さらに、松田Co-CEOの兄が自閉症で重度の知的障害を持っていることもあり、ヘラルボニーにとって青は大切な意味を持つ色になっているそうです。
障害のあるアーティストとともに新しい文化の創造に取り組むクリエイティブカンパニーのヘラルボニーは、この青を一人ひとりの個性に寄り添う色だと捉えており、テクノロジーを通じて個性を引き出していくGoogle Pixelの思想とも合致すると感じ、今回のカラーとして提案したといいます。
一方でGoogle側も、日本のチームとして藍染めや青いユニフォーム、柔道着の白と青などを思い浮かべながら、青がいいのではないかと考えていたそうです。もともと検討していた4色の中に濃い紺系の色がなかったこともあり、両者の考えが自然に重なった形です。

Isai Blueをベースに、テーマパックやステッカーで自分らしさを重ねていけるのも、この日本限定モデルならではの楽しさです。
購入者特典のテーマパックには、ヘラルボニー契約アーティストが手がけた3種類を収録。各パックに3枚ずつ壁紙が用意されているため、選べる壁紙は合計9枚です。
面白いのは、壁紙だけで終わらないこと。アプリアイコンも、各アーティストの作品や画風の個性を反映した特別なデザインになっていて、ワンタップでホーム画面全体の印象を大きく変えられます。単に壁紙を差し替えるのではなく、その作家の世界観ごとPixel 10aに落とし込めるのが魅力です。
壁紙に合うアイコンを作るにあたっては、作家ごとの画風や特徴的な色を細かなプロンプトにして、生成AIに入力する手法が使われたとのこと。数百回に及ぶ試行錯誤を重ねながら、壁紙とアイコンが自然に調和する最適な組み合わせを探っていったそうです。
Googleが苦労したのは、作家の表現の勢いや魅力を損なわずに、アイコンとしての視認性もしっかり確保すること。その難しいバランスを丁寧に詰めたことで、アーティストの作品を尊重しながらも、日常的に使いやすいデザインに仕上がっています。




このテーマパックはホーム画面を飾って終わりではありません。Androidには、壁紙の色をもとにカラーパレットを生成し、その色味をシステム全体に反映する仕組みがあります。
設定画面やクイック設定、キーボードのキートップまで自然に染まっていくため、ヘラルボニー契約アーティストの壁紙を適用すると、Pixel 10aそのものが作品の空気をまとったような一体感が生まれます。壁紙を変えるだけで、スマートフォン全体の表情まで変わるため、日本限定モデルならではの特別感がいっそう強まります。



そして、日本限定モデルに付属するステッカーが、とにかくかわいいです。
「ぐーぐるぴくせる」とひらがなで書かれたロゴに、ドロイドくん、理容店の前にあるサインを思わせるトリコロールなど、見ているだけでも楽しいデザインです。
完全フラットになったPixel 10aの背面は、ステッカーとの相性バツグンです。凹凸のない一枚の面をキャンバスに見立てて、自分の好きな場所に貼っていくことで、自分の手で最後のアートを完成させるような楽しさがあります。
さらに、バンパーケースを付ければ背面が机などに直接触れにくくなるため、ステッカーが擦れにくいのもポイントです。せっかくのカスタマイズをきれいな状態のまま、長く楽しめそうです。


ここまで日本限定モデルの購入特典や魅力を紹介してきましたが、Pixel 10aそのものの進化については別のレビュー記事で詳しくまとめています。
一言でいえば、Pixel 10aは劇的なモデルチェンジではありません。新モデルの発売にあわせて値下がりしたPixel 9aと迷う人も多いはずです。それでも、10aを選ぶ理由は少なくとも2つあります。
1つは、現時点でAシリーズとして唯一対応するAirDrop対応です。もう1つは、Google Pixelとして初の取り組みとなる日本限定モデルの存在です。10周年の節目に実現した特別仕様だけに、この機会を逃せば、同じようなモデルが再び登場するとは限りません。
発売日は5月20日。Googleストアでは、4月27日まで対象スマホの下取りで最大30,100円の払い戻しに加えて、次回以降の買い物で使える10,000円分のGoogle ストアポイントも付与されます。256GBモデルを検討しているなら、通常版ではなく日本限定モデルを選んで損はありません。
Pixel 10a




















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