2026/09/21 16:21

iPhone 18 Proの中身はどう進化した?分解で判明したバッテリー容量、可変絞り、巨大な冷却システム

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Y.Sakakura

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iFixitがiPhone 18 Proシリーズの分解動画を公開しました。Appleが公開していないバッテリー容量も明らかになっています。

iPhone 18 Proシリーズには、物理SIMに対応したモデルと、SIMカードトレイを除去したスペースをバッテリーに割り当てたeSIMのみ対応したモデルがあります。

欧州などで販売される物理SIMモデルについては、EUで公開されたエネルギーラベルから、すでにバッテリー容量が明らかになっています。一方、日本でも発売されているeSIMオンリーモデルのバッテリー容量は明らかになっていませんでした。

今回、iFixitの分解によって判明したバッテリー容量は以下のとおり。物理SIMモデルと比べて、iPhone 18 Proは約6%、iPhone 18 Pro Maxは約3%大容量です。

  • iPhone 18 Pro:4,288mAh、16.758Wh(前年比0.8%増)
  • iPhone 18 Pro Max:5,567mAh、21.751Wh(前年比9.4%増)
  • iPhone 17 Pro:4,252mAh
  • iPhone 17 Pro Max:5,088mAh

前年のeSIMモデルと比べると、iPhone 18 Proは4,252mAhから約0.8%増とほぼ据え置き。一方、iPhone 18 Pro Maxは5,088mAhから約9.4%増と大幅に増えています。

可変絞りは髪の毛ほど薄い6枚の羽根で動く

iFixitの分解動画では、iPhoneで初めて採用された可変絞りの内部構造についても詳しく解説しています。

可変絞りは、複数の羽根が互いに重なりながらスライドして、センサーに届く光の量を調節する仕組みです。

iPhoneは6枚の絞りバネで光の量を調節する

iPhone 18 Proシリーズでは、f/1.48、f/1.8、f/2.8、f/4.0の4段階に対応。明るさや被写界深度に応じて自動的に調節されるほか、プロコントロールを使って手動で変更することもできます。

絞りを開けば多くの光を取り込めるため、暗い場所での撮影に役立ちます。また、素早く動く被写体を止めて撮るためにシャッタースピードを上げると、センサーに届く光の量は減ります。そんな場面でも絞りを開けば、より多くの光を取り込めます。

このとき、被写界深度も浅くなり、背景のボケが大きくなります。手前から背景までピントの合う範囲を広げたい場合は、逆に絞ると被写界深度が深くなり、光芒と呼ばれる光のトゲも生まれます。

ただしiFixitは、iPhoneのイメージセンサーが対角0.5インチ弱と小さく、焦点距離の短いレンズと組み合わせているため、大型センサーのカメラほど大きな変化は期待できないと指摘しています。

どれほど違いが出るのか、どんな場面で可変絞りが効いてくるのかは、近日公開予定のフルレビューで詳しく紹介します。

絞りが故障するとカメラユニットごと交換?

可変絞りは物理的に動く機構だけに、故障リスクも気になるところです。

iFixitによると、過去に可変絞りを採用したGalaxyでは絞りが固着したというユーザー報告があり、一般的なカメラでも油分が絞り羽根に付着することで動作不良につながることがあります。

iPhone 18 Proシリーズの絞り羽根はAppleが「ポリマー複合材」と呼ぶ素材で作られていて、厚さは人間の髪の毛ほど。小さな電磁石を内蔵した駆動リングによって6枚の羽根を動かし、絞りを開閉します。

非常に小さく精密な構造で、分解には接着部分を加熱しながらカメラユニットの奥深くまでアクセスする必要があります。

そのためiFixitは、絞り機構だけを修理するのは現実的ではなく、絞りが固着した場合はメインカメラユニットごと交換することになる可能性が高いとしています。

Face IDの赤外線カメラを画面下に移動

iPhone 18 Proシリーズでは、Face IDに使用する赤外線カメラがディスプレイ下に移動しました。

これによってDynamic Islandが小型化され、最大3つのライブアクティビティを同時に表示できるようになっています。

ディスプレイ内部のフレームには赤外線カメラ用の穴が設けられていて、その部分では1列おきにピクセルをなくすことで、赤外線カメラがディスプレイ越しに撮影できるようになっています。

時刻表示の横だけピクセルが粗い。ただ、目を凝らさない限り気にならない
時刻表示の横だけピクセルが粗い。ただ、目を凝らさない限り気にならない

画面下にカメラを埋め込むアイデア自体はSamsungもGalaxy Z Foldシリーズで実現していて、ピクセルを間引く仕組みもよく似ています。

Samsungはフロントカメラを画面下に配置したことで、画質に影響が出ました。一方、Appleが画面下に移動したのは、Face IDで使用する赤外線カメラだけ。

顔認証用の赤外線カメラには、フロントカメラほど高い解像度が必要ないため、画質への影響を抑えながらDynamic Islandの小型化を実現しています。

ベイパーチャンバーは超大型化

最後はロジックボードと冷却システムです。

昨年初めて採用されたベイパーチャンバーも大幅に大型化されています。iPhone 18 Proシリーズでは表面積が約3倍に拡大。本体のほぼ全体を覆うほどの大きさになったとのこと。

3倍も大きくなったベイパーチャンバー

冷却性能を引き上げるために、A20 Proまわりの構造も見直されています。

iPhone 17 Proでは、複数の基板を重ねたサンドイッチ構造の内側にA19 Proを配置し、その上にRAMを重ねていました。

iPhone 18 Proシリーズでもサンドイッチ構造自体は変わりませんが、A20 Proをその外側に移動。メモリもSoCの上ではなく横に配置することで、発熱するチップから冷却システムまで、より直接的に熱を逃がせる構造になっています。

サンドイッチ構造の外側に移動したA20 Pro

さらに、A20 Proとベイパーチャンバーの間にはスポンジ状の熱伝導材が挟まれており、隙間を埋めながらA20 Proの熱をベイパーチャンバーへ均一に伝える仕組みです。

見た目の変化は小さいiPhone 18 Proシリーズですが、分解レポートによって、カメラの可変絞り、Face ID、A20 Proの配置、冷却システムまで、内部ではかなり大きく手が入っていることが分かります。

ちなみに、可変絞りも、画面下にカメラを埋め込む技術も、Samsungが過去にスマートフォンで採用していたものです。

10月発売のiPhone Duoでも、Galaxy Z Fold7以降で廃止されたペン入力を、Apple Pencil(USB-C)対応という形で復活させます。

こうして見ると、今年の新型iPhoneは、Samsungが過去に採用していた技術をAppleなりに作り直したようなモデルにも見えます。

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