2026/10/13 22:47

速報:Apple、家族の顔を認識するスマートディスプレイ「HomeView」発表。価格は299ドル、日本発売未定

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Y.Sakakura

Appleが10月13日、スマートホーム向けの新製品「Apple HomeView」を発表しました。

7インチのディスプレイとスピーカーを組み合わせた新しいホームデバイスで、音楽や動画の再生、FaceTime通話、家電の操作、ホームカメラの映像確認などに対応します。

最大の特徴は、最大6人の顔を認識して、表示する情報やアプリを自動で切り替えられること。 家族みんなで使うディスプレイでありながら、メッセージやカレンダーなどの個人情報も扱えます。

さらに、Apple Intelligenceを活用した新しい音声アシスタント「Siri AI」を搭載。これまでのSiriより自然な会話が可能になり、対応するiPhoneやiPadと組み合わせれば、個人情報をもとにした質問やアプリの操作にも対応します。

価格は米国で299ドル。10月13日から予約受付を開始し、11月13日に発売されます。日本での発売は発表されていません。

家族6人の顔を認識。自分専用のホーム画面に切り替わる

HomeViewは、家族みんなで使うことを前提に設計されています。

例えば、キッチンに置いたHomeViewの前に立つと、顔を認識して自分専用のホーム画面に切り替わります。

最大6人まで登録でき、それぞれがアプリやウィジェットの配置をカスタマイズ可能。家族共通の写真アルバムや音楽は共有しながら、メッセージやカレンダーなどの個人情報は本人だけが確認できる仕組みです。

家族共通の写真アルバムや音楽は共有しながら、メッセージやカレンダーなどの個人情報は本人だけが確認できる

ただし、顔を認識するだけで個人情報を表示するわけではありません。

Appleによると、メッセージやカレンダーなどの個人情報を表示するには、登録した本人の顔が認識され、ペアリングしたiPhoneまたはiPadが近くにあり、最近ロック解除されている必要があります。

家族で共有するディスプレイだからこそ、誰が使っているのかを判断するだけでなく、本人の端末を使ってプライバシーを保護します。

HomeViewにはA18チップを搭載。カメラやマイクのデータをほかのシステムから隔離して処理する「Secure Exclaves」も採用しています。

新しい「Siri AI」を搭載。iPhoneの情報を使った回答も

HomeViewには、Apple Intelligenceを活用した新しい音声アシスタント「Siri AI」が搭載されています。

従来のSiriから大きく進化するのが、会話能力と個人情報の理解です。

Siri AIは幅広い知識を備え、さまざまな質問に自然な会話で回答。さらに、画面に表示されている内容も理解できるため、表示中の情報について質問することもできます。

Apple Intelligenceを活用した新しい音声アシスタント「Siri AI」が搭載

対応するiPhoneやiPadと組み合わせると、さらに多くのことが可能になります。

例えば、カレンダーの予定やメッセージの内容、Apple Musicのプレイリストなどを参照して回答したり、複数のアプリをまたいで操作したりできます。

HomeViewで始めたSiri AIとの会話を、iPhoneやiPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Proで続けることも可能。会話履歴はiCloudを使ってプライベートに同期されます。

カレンダーの予定やメッセージの内容を回答
HomeViewで始めたSiri AIとの会話を他のデバイスで続けることも

ただし、Siri AIのすべての機能がHomeView単体で使えるわけではありません。

一般的な質問への回答や自然な会話、音楽の検索機能は、Apple Intelligenceに対応するiPhoneやiPadがなくても利用できます。

一方、メッセージやカレンダーなどの個人情報を参照する機能には、Apple Intelligence対応のiPhoneまたはiPadとのペアリングが必要です。

7インチの画面を搭載。近づくと表示内容も変わる

HomeViewは、7インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載しています。

アルミニウム製の本体とドーム型のスピーカーをステンレススチール製のヒンジで接続したデザインで、画面の角度を調整可能。キッチンカウンターやベッドサイド、リビングの棚などに設置できます。

カラーはシルバー、スターライト、ローズピンク、スペースグレイの4色。電源ケーブルも本体と同じカラーで統一されています。

ディスプレイはTrue Toneに対応し、周囲の明るさに合わせて輝度を自動調整。最大500ニトから最小0.3ニトまで変化するため、明るいキッチンだけでなく、寝室でも使いやすい設計です。

さらに、人とディスプレイの距離に応じて表示内容も変化します。

離れた場所から見るときは、文字や情報をシンプルに表示。近づくと、より詳しい情報を確認できるようになります。

画面には時計や写真などを表示できる専用の文字盤も用意されています。

写真を立体的に見せる「Photos」、人の動きに反応して変化する「Flow」に加えて、スヌーピーの文字盤も登場。時間帯や天気、スポーツイベント、祝日などに合わせてアニメーションが変化します。

スヌーピーの文字盤も登場

音楽も動画も楽しめる。FaceTimeや料理のレシピ表示にも対応

HomeViewは、スマートホームの操作だけでなく、エンターテインメントやコミュニケーションにも対応します。

スピーカーには、ディスプレイ側に2基のフルレンジドライバーを搭載。さらに、台座には下向きのウーファーと2基のパッシブラジエーターを内蔵しています。

ディスプレイ側に2基のフルレンジドライバーを搭載。台座には下向きのウーファーと2基のパッシブラジエーターを内蔵

空間オーディオにも対応し、音量に合わせて低音などを自動調整するコンピュテーショナルオーディオも採用。

Apple Musicではアルバムアートや歌詞を表示しながら音楽を再生でき、Apple PodcastsやApple TV、対応するサードパーティ製アプリも利用できます。

iPhoneをHomeViewの前にかざすと、再生中の音楽を引き継ぐHandoffにも対応。複数のHomeViewやHomePod、AirPlay対応スピーカーを組み合わせれば、家中で音楽を再生できます。

FaceTimeでは、人物の動きに合わせてカメラの画角を調整するセンターフレームに対応。

キッチンでは、ウェブ上のレシピを手順ごとに表示したり、音声でタイマーを操作したり、材料を管理したりできます。

センターフレーム対応のカメラでFaceTimeも
レシピを手順ごとに確認
音声でタイマーを操作

また、「探す」アプリを使って、位置情報を共有している家族の居場所を確認したり、見失ったiPhoneやAirPods、AirTagを探したりすることも可能です。

ホームカメラは最大9台を同時表示。家電の操作も音声で

HomeViewは、Appleのスマートホームを管理するためのディスプレイとしても機能します。

照明のオン・オフや温度調整、ドアの施錠、ブラインドの開閉などを画面のタッチ操作やSiri AIへの音声指示で実行できます。

ホーム画面には、お気に入りのアクセサリをまとめて表示する「Home Modular」も用意。

スマートホームを管理するためのディスプレイとしても機能

さらに「Home Camera」では、最大9台のホームカメラの映像を同時にライブ表示できます。

例えば、玄関に届いた荷物を確認しながら、庭で遊んでいるペットの様子をチェックする、といった使い方が可能です。

対応するiCloud+プランに加入していれば、HomeKitセキュアビデオを使った人物やペット、荷物、車両などの認識にも対応します。

録画された映像については、Apple Intelligenceによって内容を文章で説明する機能も搭載。動画を最初から再生しなくても、何が起きたのかを把握できます。

ただし、録画映像の要約や自然言語による検索には、Apple Intelligence対応のiPhoneまたはiPadを使った設定と、対象のiCloud+プランが必要です。

HomeViewは、煙や一酸化炭素の警報音を検知し、iPhoneやiPad、Apple Watchへ通知する機能も備えています。

対応するスマートホーム製品は、HomeKitやMatter対応アクセサリに加えて、AppleがLG ElectronicsやSchneider Electricと共同開発した「Apple Home Collection」にも対応します。

Apple Home Collectionは12月から順次発売され、一部の製品は2027年初頭に登場する予定です。

共同開発した「Apple Home Collection」にも対応

壁掛けモデルも用意。価格はどちらも299ドル

HomeViewには、テーブルなどに置いて使う通常モデルと、壁に取り付ける「HomeView(Wall Mounted)」の2種類が用意されています。

カラーはスペースグレイとシルバーの2色。

壁掛けモデルも7インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載し、基本的な機能は共通。ただし、スピーカーは壁面設置に最適化された2基のドライバーを採用しています。

価格はどちらも299ドル。ただし、壁掛けモデルは設置方法によってマウントや工事の費用が別途かかります。

また、壁への取り付けには、Schneider Homeが用意する専用マウントが必要。PoE対応マウントは2027年初頭に発売される予定です。

11月13日発売。日本での発売は未定

HomeViewは10月13日から米国、カナダ、英国、オーストラリア、インド、ニュージーランドで予約受付を開始。シンガポールでは10月15日から予約を受け付けます。

発売日は11月13日。南アフリカでも同日から正規販売店を通じて販売されます。

一方、日本は今回発表された販売対象国に含まれておらず、日本価格や発売日も明らかになっていません。

Siri AIは現時点で英語のみの対応となっているため、日本語対応の時期によるものと思われます。年内には発売されるかもしれません。

Appleにとって新しいカテゴリーとなるHomeView。スマートスピーカーに画面を付けただけではなく、家族それぞれを認識して個人情報を扱い、家電の操作からエンターテインメントまでを1台にまとめた製品です。

日本でいつ発売されるのか。そして、家族で共有するデバイスとして重要なSiri AIの日本語対応がいつ実現するのか。国内での展開を待ちたいところです。

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