自宅の大画面のテレビだけでなく、外に持ち運んでもプレイできる「Nintendo Switch」は、2017年3月に登場してから約6年が経過した今も高い人気を継続しています。
その一方で、付属されているコントローラー「Joy-Con」(ジョイコン)および別売りの「Nintendo Switch Proコントローラー」(プロコン)では、初代モデルから最新モデルの有機ELバージョンまでドリフト問題が発生中で今も解決していません。
操作していないにも関わらずカーソルやキャラクターが動いたり、正しい方向に進まないドリフト問題は多くのプレイヤーにストレスを与えるだけでなく、コントローラーを買い替えるたびに約8,000円の負担を強いるものです。
このドリフト問題を完全に解決するGuliKit製の交換用パーツ「Hall Joystick for Joy-Con」が登場しました。
任天堂はドリフト問題に関してユーザーが納得いくような説明をしていませんが、2021年10月の自社インタビューにてJoy-Conについて言及し、ドリフト問題が発生しているアナログスティックについて耐摩耗性と耐久性の改良を何度も重ねてきたと答えています。
この磨耗がドリフト問題に関係しているようで、技術開発本部長の塩田興は車のタイヤに例えて、地面に接触して磨耗することを前提にいかにして耐久性を上げるか、そして耐久性を上げるだけでなく、操作感と耐久性をどう両立させるかに継続してチャレンジしていると説明。
ここでも具体的な説明はないものの、磨耗しないようにすると操作感が悪くなってしまうことから任天堂は問題の解決に苦労しているようです。
例えば車のタイヤは地面に接触して摩耗しながら進みますが、それと同じように摩耗する前提で、それでもいかにして耐久性を上げるか、そして耐久性を上げるだけでなく、操作感と耐久性をどう両立させるかに、継続してチャレンジしています。
- 引用元
- Nintendo
GuliKitが発売するアナログスティックの交換パーツ「Hall Joystick for Joy-Con」は、純正のJoy-Conと違ってホールセンサーを採用することで、無接触で磨耗がない磁力によってアナログスティックの操作を検出することからドリフト問題が発生しないとのこと。
Amazon.comでの販売価格は29.70ドル(約3,800円)で、23件のレビューで5点満点中4点を獲得しています。
問題は交換用パーツであることから自分の手で付属の工具を使ってJoy-Conを分解して交換が必要になること。もう1つは交換した後は保証対象にならないということ。そして、もう1つは日本では技適問題があるということ。
日本で販売される無線通信機器においては技術基準適合証明を受ける必要があります。認証された機器を分解すると技適が無効になり、技適が無効になった機器で無線通信すると電波法違反になる恐れがある時代遅れの制度が存在しています。
技適の対象はスマートフォンなどの4Gや5Gといったモバイルデータ通信のみが対象と思われがちですが、BluetoothやWi-Fiなども対象です。
そしてもう1つ重要なことは日本のAmazonでは購入できないことです。