2026/10/02 16:17

Kindleが大刷新。もっと薄く軽く、読むまで速く。ページめくりボタンはアクセで復活

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Y.Sakakura

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2027年のKindle誕生20周年を前に、Amazonが電子書籍リーダー「Kindle」シリーズを大幅に刷新しました。

今回の新型は、ここ数年のKindleでもかなり大きなアップデートです。

バッグに入れても邪魔にならないほど薄く、エントリーモデルはわずか140gに軽量化。片手で持ち続けても負担になりにくく、読みたいと思ったときに本を開く速度も約30%高速化されています。

通勤電車で立ったまま読む。カフェでバッグから取り出して読む。寝る前にベッドで読む。スマホより読書に集中できて、紙の本より何冊も気軽に持ち歩ける。そんなKindleの良さを、薄さや軽さ、速さでもう一段磨き上げたのが今回の新モデルです。

デザインも大きく変わりました。すべてのモデルでディスプレイとベゼルの段差をなくしたフラットなデザインを採用し、電源ボタンも押しやすい右上へ移動しています。

さらに、エントリーモデルにはアルミニウム製の背面を採用した32GBモデルが登場。姿を消していた物理的なページめくりボタンも、純正アクセサリという形で復活します。

一方で、大きく進化したぶん価格も上がりました。

エントリーモデルのKindleは従来の19,980円から29,980円に。テック業界ではメモリ価格の高騰を背景に値上げが相次いでいますが、Amazonは今回の値上げの理由を明らかにしていません。

読むまでがもっと軽くなる、新しいKindle

Amazonが刷新したのは「Kindle」「Kindle Paperwhite」「Kindle Colorsoft」の3シリーズです。

PaperwhiteとColorsoftには、それぞれ上位モデルのシグニチャーエディションも用意されています。

今回のアップデートでは、個々のスペックよりも、Kindleを手に取って本を読むまでの体験がまとめて改善されました。

全モデルが薄型化され、フロントフラットデザインに。電源ボタンは、片手で持ったときの誤操作を減らし、より自然に操作できる右上に変更されています。

スペックを競うのではなく、「読む」というひとつの目的に向けて、端末の存在感をできるだけ小さくしていく。20周年を目前にした今回の刷新は、そんなKindleらしいアップデートになっています。

最軽量のKindle。薄さ6.8mm、重さ140gに

最も大きく変わったのが、6インチディスプレイを搭載するエントリーモデルのKindleです。

16GBモデルは厚さ6.8mm、重さ140g。従来モデルから1mm薄く、約18g軽量化されていて、Amazonは「これまでで最もポケットに収まりやすいKindle」と表現しています。

最軽量のKindle。薄さ6.8mm、重さ140gに

さらに、書籍を開く速度は前モデルから約30%向上。電池持ちも最大6週間持続します。

日本価格は29,980円。カラーはウベパープルとグラファイトで、10月1日から販売・出荷が始まっています。

さらに、Kindleとして初めて32GBモデルが追加されました。

ストレージ容量が倍増しただけでなく、背面にはアルミニウムを採用。カラーはアルペンスカイブルーとシーグラスグリーンで、価格は33,980円です。

つまり、わずか4,000円の差でストレージが16GBから32GBに増え、背面もプラスチックからアルミニウムになります。

一方で、アルミ化には重量増というトレードオフがあります。32GBモデルは160gで、16GBモデルより20g重くなります。

PaperwhiteとColorsoftも薄型化。上位モデルはアルミに

7インチの「Kindle Paperwhite」も薄型・軽量化されました。

ディスプレイには酸化物TFTバックプレーンを採用。Amazonによれば、歴代Paperwhiteで最大の画面サイズと最高のコントラスト比を実現したとのこと。

色調調節ライトやIPX8等級の防水性能を備え、バッテリーは最大12週間持続します。

16GBモデルはグラファイトのみで39,980円。32GBのシグニチャーエディションは44,980円で、グラファイトとシーグラスグリーンを用意します。

シグニチャーエディションでは背面にアルミニウムを採用。明るさ自動調整に加えて、背面をダブルタップしてページをめくる機能や、充電ドックに接続するためのポゴピンも搭載されています。

カラーE Inkディスプレイを搭載する「Kindle Colorsoft」も刷新されました。

画面サイズは7インチ。新しいライトガイドに微細な構造を設けて不要な光を抑えることで表示の均一性を改善し、ディスプレイ内部のコーティングを薄くすることで画面の鮮明さも高めたとAmazonは説明しています。

バッテリーは最大8週間。通常モデルは16GB・グラファイトで51,980円、シグニチャーエディションは32GBで56,980円。カラーはグラファイトとフィグです。

PaperwhiteとColorsoftは10月1日から予約受付を開始し、日本では11月11日に出荷される予定です。

なぜKindleまでアルミに?

WIREDによると、一般的なアルミ製デバイスのようにアルミの塊から削り出すのではなく、平らなアルミ板をプレスして背面と側面を成形する製法を採用しています。

Amazonのデザイン担当VP、Chris Green氏によれば、新しいKindleの密度は約1.2g/cm³。長時間持っていてもデバイスそのものを意識しにくくすることが狙いだと説明しています。

Kindleのような電子書籍リーダーは、長時間手に持って画面を見ることが多いだけに、薄さや重さだけでなく、こうした持ったときの感覚も重要になります。

紫色のKindleでも画面が紫にならない工夫

フラットなフロントデザインで本体前面に色を付けると、フロントライトがその色を拾い、画面まで色づいて見える問題があったそうです。

Amazonはこれを解決するために、カバーガラスの下に本体色と黒の2層を印刷する技術を採用。黒い層が光を吸収することで、ウベパープルのような強い色でも画面への色かぶりを抑えています。

この技術はKindle Scribeの開発で完成させたものを、今回ほかのKindleにも展開したとのこと。

またAmazonによれば、2024年に発売した抹茶カラーは予想以上の人気となり、通常15〜20%程度というカラーモデルの販売比率が55%に達したそうです。

今回のウベパープルも、こうしたカラーモデルへの反響を受けた展開です。

ページめくりボタンが「Kindle Click」として復活

ページめくりボタンが「Kindle Click」として復活

最新モデルの発売に合わせて、純正アクセサリとして「Kindle Click」も登場します。

BluetoothでKindleと接続する小型リモコンで、本体に触れることなくページを進めたり戻したりできます。

価格は5,180円。2024年以降に発売されたKindleシリーズに対応し、日本では10月1日に予約受付を開始、11月中旬に出荷予定です。

ベッドでKindleをスタンドに固定して読むときや、寒い時期に布団から手を出したくないときには便利かもしれません。

さらにPaperwhiteとColorsoftのシグニチャーエディションには、「ページめくりボタン付き マグネット装着式 植物性レザーカバー」も用意されます。

カバー自体に物理的なページめくりボタンを搭載し、ポゴピンを介してKindleと接続。Kindle本体を持ったまま、物理ボタンでページを操作できます。日本価格は11,980円です。

AmazonはかつてKindle Oasisに物理的なページめくりボタンを搭載していましたが、今回は本体ではなく、アクセサリという形で復活したことになります。

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