ドコモ・au・ソフトバンクの携帯3社が「実質0円」を廃止する方針を固め、2月より「iPhone 6s」などスマートフォンを対象に1万円以上の値上げを実施するようです。
携帯3社「実質0円廃止」、iPhone 6sなど主要スマホを1万円〜2万円値上げへ
日本経済新聞は、ドコモ・au・ソフトバンクの携帯3社がそろって「実質0円」を廃止する方針を固めたと伝えています。携帯電話大手3社がそろって、携帯販売店で常態化しているスマートフォン(スマホ)端末の「実質ゼロ円」販売を原則撤廃する。NTTドコモが主要スマホを1万円以上値上げして実質ゼロ円を原則撤廃する方針を固め、KDDI(au)とソフトバンクも追随を決めた。過度に安い価格での端末販売を問題視する国の意向に対応する。
引用元:携帯「実質0円」撤廃へ KDDI・ソフトバンクも :日本経済新聞
ドコモは「iPhone 6s」を2月1日より1万円値上げ。MNPでの購入は25日までに
さらに、産経新聞は、NTTドコモが2月1日より「iPhone 6s」を1万円程度値上げすると伝えています。
NTTドコモは2月1日から、米アップルの「iPhone(アイフォーン)6s」を1万円程度値上げする。2年契約の際、端末代金の割賦支払い分とほぼ同額を通信料金から差し引き、本体価格を「実質0円」とする販売方式を改める。
引用元:ドコモが「iPhone6s」1万円値上げ 来月から、2社も追随へ(1/2ページ) – 産経ニュース
販売価格の値上げは、毎月の料金から一定額を割り引く「月々サポート」やMNP向けのキャンペーンとして提供している「のりかえボーナス」といった割引サービスを減額するため、オンラインショップやドコモショップなど全店で値上げとなります。
▼「iPhone 6s」をMNPで購入した場合の料金、価格
iPhone 6s(16GB)の価格 | |
---|---|
端末価格 | 93,312円 (3,888円/月) |
月々サポート | -82,944円 (-3,456円/月) |
のりかえボーナス | -10,800円 |
実質支払い額 | -432円 (-18円/月) |
なお、ドコモは1月25日まで「のりかえボーナス」を10,800円→21,600円に割引額をアップしており、MNPを利用してiPhone 6sへの買い替えを検討している場合は1月25日までの購入がオススメです。
ドコモは、割引制度の見直しと、ファミリー向けに提供するデータ定額プラン「シェアパック」に7GB前後の新プランの追加について、1月29日に開催する決算発表にて発表するようです。
パケットパック | データ通信量 | 料金 |
---|---|---|
データSパック | 2GB | 3,500円 |
データMパック | 5GB | 5,000円 |
データLパック | 8GB | 6,700円 |
シェアパック7(?) | 7GB(?) | ?円 |
シェアパック10 | 10GB | 9,500円 |
シェアパック15 | 15GB | 12,500円 |
シェアパック20 | 20GB | 16,500円 |
シェアパック30 | 30GB | 22,500円 |
auも2月から1万〜2万円値上げへ
さらに、auも販売奨励金を減額する形で2月からスマートフォンの価格を1万〜2万円程度値上げする方針で検討しているようです。
KDDI(au)が2月にも、スマートフォンの端末価格を1万~2万円程度引き上げる方向で検討していることがわかった。
引用元:スマホ端末、KDDIも値上げへ…1万~2万円 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
総務省は端末の値上げと共に長期契約者の料金値下げを促す
総務省は昨年末に携帯料金の値下げについて議論し、「月々サポート」などの端末購入補助が新規・MNPを対象に高額に設定されていることから、利用者間ごとに不公平感があると判断。
端末購入補助を適正化(≒値上げ)しつつ、端末購入補助の原資となっている長期契約者の負担を軽減(料金を値下げ)するべきとしています。
つまり、端末価格は値上げとなり、長期契約者が支払う毎月の料金は値下げとなるはずです。
各社から長期契約者に対する割引サービスの拡充は発表されていませんが、ドコモは1月29日、auも値上げの実施前(auは2月9日に決算説明会を開催予定)に発表することになるかもしれません。