Pixel 10は日本で買える?東京地裁、Googleの特許侵害を認定──Pixel 7に販売禁止命令
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

東京地方裁判所は、韓国の携帯電話メーカーPantechの主張を認め、Googleによる標準必須特許の侵害を認定しました。
これにより、GoogleはPixel 7シリーズを日本国内で販売できなくなりました。標準特許の侵害によって販売禁止が命じられるのは、日本では今回が初めてとされています。
日本でも過去に携帯電話を展開していた韓国メーカーのPantechによると、Googleが同社の4Gに関連する標準必須特許を無断で使用したとして、2023年にGoogle Japanを相手取り、販売禁止の仮処分を東京地裁に申し立てていました。
ET NEWSによれば、日本の司法はこれまで標準特許侵害に対する販売差し止めには慎重でした。
しかし、今回の訴訟では、Googleの対応が不誠実であったことが例外的な事情と判断され、販売禁止命令が初めて認められたと報じられています。
今回の判決により、GoogleはPixel 7シリーズの販売・展示・譲渡・輸入を禁止され、さらに訴訟費用の全額を負担することになりました。
Pixel 7シリーズは、すでにGoogle公式サイトでは取り扱いを終了しており、auやソフトバンクなどのキャリアも少なくともオンラインでは販売を行っていないため、現時点での影響は限定的といえます。
ただし、Googleが侵害したとされる特許技術は4Gにおいて重要なもので、Pixel 8やPixel 9といった最新モデルにも搭載されている可能性が高いと見られています。
このためPantechは、Pixel 8シリーズとPixel 9シリーズにも同様の販売禁止を求める処分を東京地裁に申請し、Pixelシリーズ全体の輸入禁止も日本の税関に申し立てていると報じられています。
Googleが8月20日に発表し、8月28日に発売予定とされるPixel 10シリーズについても影響が及ぶのでしょうか。
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