
楽天モバイルが決算会見を開催し、三木谷浩史会長兼社長がKDDIによるローミング契約について「楽天がカバーできているエリアについては、ローミングを順次縮小していく」とコメントしました。
楽天モバイルは2020年のサービス開始から、自社で構築した楽天回線エリアと、KDDIからローミング提供を受けるパートナー回線エリアを組み合わせて通信サービスを提供してきました。
しかし、KDDIの松田浩路社長は先日の決算会見で、楽天モバイルへのローミングについて「現行の契約は予定どおり9月をもって終了する」と説明。ローミングの縮小は今年6月から順次行われており、一部の楽天モバイルユーザーからは通信品質が悪化したとの声も上がっていました。
10月以降も一部エリアではローミング継続
KDDIの松田社長は、ローミング提供の目的について「人口カバー率を補完するため」と説明し、楽天モバイルのサービス開始からカバーエリアが拡大したことで「役割は十分に果たした」と終了の理由を述べていました。
一方、三木谷氏は、KDDIによるローミングについて「NTTによるいわゆる独占を切り崩すことによって、通信の民主化を起こしていきたいという我々の趣旨に協賛いただいて始められた」と振り返ります。
ローミング提供に対する両者の思いには、少し違いがあるのかもしれません。
最後にローミングに関しまして、先週ですか、KDDI様の方から少しコメントがあったということで、私の方もコメントさせていただければと思っております。まず楽天モバイル事業というのは、KDDI様のローミングをいただきながら開始をしてきた事業です。その大きな目標は、NTTさんによるいわゆる独占を切り崩すことによって、通信の民主化が起こっていきたいということで、我々の方に趣旨、いわゆる協賛といいますか、いただいて始められたということで、大変感謝をしております。
今後については、楽天モバイルが自社回線でカバーするまでに時間を要するエリアでは、10月以降もローミングを継続すると説明。一方、すでに楽天回線でカバーできているエリアでは順次縮小していく方針です。
質疑応答で具体的にどのエリアから縮小するのか質問された百野研太郎氏は、「都市部は我々のカバーがだいぶできている」と説明し、都市部でローミングの縮小が進む可能性を示しました。
ただし、具体的な対象エリアについては、現在もKDDIと「細かく全国津々浦々打ち合わせをしている」としており、調整を続けている段階です。
両社の説明を踏まえると、9月で現行のローミング契約は終了するものの、10月以降も楽天モバイルによる自社回線の整備に時間を要するエリアではローミングが継続され、すでにカバーが進んでいるエリアでは縮小していくことになります。
基地局整備はローミング終了に関係なく加速
決算資料では、今後の設備投資額が増加する見通しも示されています。
ローミング契約の終了を見据えて、ルーラルエリアを中心に基地局整備を本格化するのかとの質問に対して、百野氏はその見方を否定しました。
楽天モバイルでは昨年から基地局整備を再加速しており、深刻な人手不足に対応するため工事業者を増やすとともに、工事工程の前半を社内で内製化しているとのこと。
百野氏は「ローミング云々の関係なく、これはもともと我々が加速させるということで、今、最速で進めております」と説明しており、現行のローミング契約終了を受けて基地局整備を加速するのではなく、従来の計画に沿って整備を進めているとしています。



















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