iPad ProとApple Watch Series 3に搭載されている「eSIM」。現在、スマートフォンにおいてはカード型のSIMが一般的だが、Appleは「iPhone」への採用も検討しているのかもしれない。
省スペース化に期待、「eSIM」採用のiPhone登場か
「iPhone X」の発表前から確度の高い事前情報を発信していたBenjamin Geskin(@VenyaGeskin1)によると、Appleが「eSIM」を採用したiPhoneをテストしているとのこと。情報源は明かされていない。
Apple is already testing iPhone with no SIM Card slot. (eSIM Technology)
— Benjamin Geskin (@VenyaGeskin1) 2017年9月28日
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eSIMとは?
eSIMはデバイス内に専用チップを内蔵することでソフトウェア上で契約情報を書き換えられるのが大きな特徴だ。カンタンに言えばiPhoneの設定画面からドコモからソフトバンクに契約変更することができる。
面倒で敬遠されがちなSIMカードの入れ替えが不要になるだけではない。SIMカードのトレイ、リーダーといった部品が不要になるため省スペース化にも優れており、その分だけ大容量のバッテリーなどを搭載できるメリットがある。
Apple Watchの「eSIM」(赤枠部) – Photo by iFixit
ただし、eSIMを展開するには通信を提供するキャリア側の準備も必要になる。特に壁があるのは本人確認の手続き。ソフトウェア上で契約を完了させる必要があるため、免許証など本人確認書類を提出する従来の手続き方法では対応が難しい。
eSIMを搭載するiPad Proやドコモの「dtab Compact d-01J」は、いずれも本人確認義務のないデータ通信専用のタブレット端末となっている。実際にeSIMを採用したiPhoneが出てくるのはまだ先だと思うが、将来的には出てくるのかもしれない。
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