スマートフォンの充電時間や充電速度は、その機種が対応する充電出力と大きな関係があります。
しかし、AppleはiPhoneの充電出力を公表していません。Apple製の18Wまたは20W以上のUSB-C電源アダプタ、もしくはUSB-PDに対応するサードパーティ製のUSB-C電源アダプタを使用することで高速充電(約30分で最大50%まで)が可能と案内しているだけです。
充電出力については、各認証機関の公開資料から明らかになることもあり、iPhone 16シリーズはこれまでの機種よりも高出力な45W出力に対応すると報じられていました。ただし、実際に充電してみるとほとんどの時間で30W以下で充電されることが確認されています。
30Wを超えるのは一部ケースだけ
iPhone 16シリーズが発売されてから、いくつかのサイトが充電性能のテストを行っています。
ChargerLABによるiPhone 16 Pro Maxのテストでは、Apple製の充電器やサードパーティ製のさまざまな充電器を使用したところ、最大30Wの充電出力が確認されています。
また、PhoneArenaのレポートによると、iPhone 16 / 16 Proで20W、iPhone 16 Plus / 16 Pro Maxで27Wの出力が確認されたとのこと。同レポートでは、ゲームやベンチマーク実行中には一時的に最大38Wまで出力上昇したとも報告されています。以前のモデルでは、負荷が高いアプリを使用すると充電出力が低下していたそうです。
筆者もiPhone 16 Proの充電テストを行いましたが、iPhoneの起動直後に一瞬最大30Wを超えたものの、充電時間の9割以上は20W以下で充電されていました。
いずれのテストにおいても噂されていた45W出力には遠く及んでいません。30Wを超えるのも一部のケースに限定され、充電には1時間30分以上がかかります。
ほとんどの人は20Wまたは30W出力の充電器を使用すれば十分です。少しも妥協したくないのであれば、40W出力の充電器を購入する必要がありますが、そうした人はすでに手元にあるかもしれません。
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