NTTドコモなどNTTグループが海賊版サイトに対してブロッキング(アクセスを強制的に遮断すること)を実施すると発表した。ブロッキングの対象は全3サイトでマンガや雑誌を無料で読める海賊版サイト「漫画村」も含まれる。
法制度が整備されるまでの短期的な緊急措置としてブロッキングを実施
NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ、NTTぷららの3社はサイトブロッキングに関する法制度が整備されるまでの短期的な緊急措置として海賊版3サイトに対してブロッキングを行う方針を発表した。ブロッキングは即時適用ではなく準備が整い次第実施される。ドコモ広報部によればMVNOが提供するサービス(格安SIMなど)はブロッキング実施の対象外とのこと。
ブロッキング対象の1つである「漫画村」は有料で販売されているマンガや雑誌を出版社や作者に許諾なく無断で公開している国内最大規模の海賊版サイト。出版業界に与える影響は甚大でコンテンツ海外流通促進機構の試算によれば推定被害額は3000億を超える。事態を重く見た日本政府は4月13日に知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議を開催。海賊版について議論し緊急対策を決定した。
緊急対策は“極めて重大な被害を拡大させている特に悪質な海賊版サイト”に対して法制度整備(現在の法律ではプロバイダのブロッキング行為は電気通信事業法に違反する可能性がある)が行われるまでの間の臨時的かつ緊急的な措置としてブロッキングを実施するというもの。なお、ブロッキングは民間の事業者が自主的に行うことが適当とされている。
NTTグループはブロッキングを実施予定のサイト名を公開していないが対策発表時に名指しされた「漫画村」「Anitube」「Miomio」の全3サイトが対象。現時点でKDDIやソフトバンクグループからはブロッキングの実施に関する案内はないが、ケータイWatchによれば2社とも検討段階のようだ。
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