ドコモのオンライン手続きプラン「ahamo」が10月1日からデータ容量を20GBから30GBに増量します。料金は月額2,970円のまま据え置かれます。
ahamoのギガを増量して実質的に値下げするドコモの狙いはどこにあるのでしょうか。
手続き不要で増量
すでにahamoを利用している場合、特別な手続きは不要で、10月から自動的にデータ容量が増加します。
これに合わせて海外データ通信も20GBから30GBに増量。ahamo大盛りおよびahamoポイ活も100GBから110GBに増量されます。
なお、dカードに携帯電話番号を登録した上で、支払い方法として設定すると、データ容量が毎月増量する「dカードボーナスパケット特典」が適用されますが、今回の増量によってdカード登録の場合は31GB(+1GB)に、dカード GOLDの場合は35GB(+5GB)を利用できます。
ドコモは今回のデータ増量について「データ通信を快適に利用できるよう」と説明していますが、筆者は楽天モバイルへの対抗のように感じます。
楽天モバイルは、20GBまでの利用で月額2,178円とahamoより安いく、Rakuten Linkを利用した無料通話、楽天市場でのポイント増量などさまざまな特典を提供しています。さらに、月額4,500円のNBA Rakutenや月額702円のRakuten パ・リーグSpecialを追加料金なしで利用できる点も魅力的です。
今年に入ってからは、家族全員の月額料金が110円引きになる「最強家族プログラム」や、22歳まで110ポイントを還元する「最強青春プログラム」、12歳まで最大440ポイントを還元する「最強こどもプログラム」など、お得なプログラムを立て続けに投入しています。
楽天モバイルは8月時点で700万回線を突破(MNO契約のみ)するなど、契約者数も順調に増加しています。
ドコモの小林啓太副社長は8月の決算会見で楽天モバイルに「それほど(MNPで)取られている感じがしない」と発言しましたが、通信品質の評が低下している現状を考えると、新規契約が楽天モバイルに流れている可能性もあります。
こういった背景の中で実施される今回のギガ増量。月額2,970円で30GBまで使えるプランに強化されたahamoは、30GB超で3,278円の楽天モバイルや20GBで同額のLINEMOのベストプランVに対して優位性のあるプランになりました。
今後、楽天モバイルやLINEMOがどのように対抗するのでしょうか。特にLINEのベストプランVはテコ入れが必須のように見えます。
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