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iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

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Yusuke Sakakura更新日:2018/04/29 10:18
iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

ここ数週間、同じiPhone 6sでもプロセッサの製造元によって性能に差があるということで大きな話題になっているようです。怖いもの見たさで製造元を確認してみたところ性能が良くない方のサムスン製でした。

多方で性能が良い方のTSMC製をアタリ、良くない方のサムスン製をハズレと表現されていますが、仕様要件を満たしていればハズレではなく、TSMC製がアタリなだけであってハズレは存在しないんじゃないかと思っております。

また、巷で出回っているのはTSMCとサムスンのどちらかが優れているのかを検証する記事ばかり。仕様を満たしているかどうかが重要だと思うわけですが、今のところ検証記事はないのでとりあえずは静観していました。

同じiPhone 6s / 6s Plusに性能差がある

同じiPhone 6s / 6s Plusに性能差があることを示すために色々な検証が実施されていますが、処理性能はややTSMC製が有利、バッテリー性能は約1〜2時間ほどTSMC製が長く持つというのがほとんどです。

iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

Photo By Reddit

同じiPhone 6s / 6s Plusでも性能差があるという検証結果がすぐに大きな問題になると、アップルはプロセッサの製造元によって性能に差があることを認めたものの、これまでの検証は実際の利用シーンを想定していないとし、バッテリーの性能差はわずか2〜3%程度とコメント。

Certain manufactured lab tests which run the processors with a continuous heavy workload until the battery depletes are not representative of real-world usage, since they spend an unrealistic amount of time at the highest CPU performance state. It’s a misleading way to measure real-world battery life. Our testing and customer data show the actual battery life of the iPhone 6s and iPhone 6s Plus, even taking into account variable component differences, vary within just 2-3% of each other.

引用元:Apple Says Battery Performance Of New iPhones’ A9 Chips Vary Only 2-3% | TechCrunch

なお、バッテリーの持ち時間に数時間の差がでたという検証にはいずれもベンチマークアプリ「GeekBench 3」が利用されています。この「GeekBench 3」は10月9日にバージョン3.4.0を提供しており、iOS 9、iPhone 6s / 6s Plusをサポートしています。

2時間の差が出るという検証結果はこのアップデートが提供される前のもの。アップデートがベンチマークやバッテリー性能にどのような影響を与えるのかはわかりませんが、アップデートの提供後に実施された検証では1時間に縮まっています。

iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

Photo By ars technica

さらに、ここ最近ではサムスン製のA9プロセッサがTSMC製をバッテリー性能で10%(約16分)ほど上回る検証結果も出てきています。

iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

サムスン製A9プロセッサは約30%〜40%のiPhone 6s / 6s Plusに搭載か

とりあえず静観しておこうと思っていましたが、購入したSIMフリーのiPhone 6s(サムスン製のA9プロセッサ搭載)において4G/LTEから3Gに切り替わる事象が頻発するため、ジーニアスバーに持ち込んでみると初期不良で無償交換に。


左が正常なiPhone 6s、右が4Gと3G接続を繰り返すiPhone 6s。どちらもサムスン製のA9搭載

「もしかするとTSMC製になって戻ってくるかもしれない。」と期待していましたが、サムスン製のA9プロセッサでした。

身の回りにある3機種のiPhone 6sすべてがサムスン製、TSMC製のiPhoneなんて存在するのだろうかと思い、プロセッサの製造元判定アプリで算出された割合を調べてみるとモデルや国によってバラツキがあるものの、iPhone 6sは54%がTSMC製、46%がサムスン製、iPhone 6s Plusは68%がTSMC製、32%がサムスン製のようです。

iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

上記は日本での割合
Photo By CPU Identifier

A9プロセッサがサムスン製かTSMC製かを確認する方法

プロセッサの製造元を確認するには、「Lirum Device Info Lite – System Monitor」をインストールしてアプリを起動すると、Modelに「N71AP」または「N71mAP」、「N66AP」または「N66mAP」が表示されます。「N71AP」と「N66AP」がサムスン製、「N71mAP」と「N66mAP」がTSMC製になります。

iPhone 6sを初期不良で交換するも、再びサムスン製のA9プロセッサを引き当てる

冒頭で書いたとおりこれまでの検証結果はどちらが優れているのか、どちらが劣っているのか、に終始していてアップルが公表しているiPhone 6s / 6s Plusの仕様を満たしていなのかはわかりません。

公表されている仕様と大きな違いがないのであれば問題はなく、iPhone 6s / 6s Plusを購入または利用するにあたって気にする必要はないかと思います。

Lirum Device Info Lite - System Monitor
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