9月22日に発売されたばかりの「iPhone 8」と「iPhone 8 Plus」、今年も発売直後にiFixitが両機種を分解して詳細にレポートした。
分解のしやすさはどちらも10段階中6点。iPhone 7に比べて1点少なくなっているが、理由との1つとしてガラスになったバックパネルを破壊せずに分解することが困難と報告されている。
このiFixitのレポートからはiPhone 8/iPhone 8 Plusのバッテリー容量も明らかになっているが、最大で約200mAも減少していることがわかった。
iPhone 8のバッテリー容量、最大で200mAhも減少
iFixitのレポート(iPhone 8、iPhone 8 Plus)によると、「iPhone 8」のバッテリー容量は1,821mAh、「iPhone 8 Plus」のバッテリー容量は2,691mAhとのこと。
iPhone 8のバッテリー / Photo by iFixit
「iPhone 7」のバッテリー容量は1,960mAh、「iPhone 7 Plus」は2,900mAhのため、それぞれ139mAh、209mAhも減少していることが明らかになった。特にiPhone 8 Plusの減少量は大きく、iPhone 6s Plusに比べても容量が少なくなっている。
バッテリー容量 | |
---|---|
iPhone 8 | 1,821mAh |
iPhone 7 | 1,961mAh |
iPhone 6s | 1,715mAh |
iPhone 8 Plus | 2,691mAh |
iPhone 7 Plus | 2,900mAh |
iPhone 6s Plus | 2,750mAh |
バッテリー容量は減っても電池持ちは変わらず
バッテリー容量は電池持ちに直結するが、電池持ちに影響を与えるのはバッテリー容量だけではない。ディスプレイやチップなどの消費電力も大きく関係する。
iPhone 8/iPhone 8 Plus、そしてiPhone Xにも搭載される「A11 Bionic」チップは、iPhone 7のA10 Fusionに比べて25%高速化されたパフォーマンスコアと70%高速化されてコア数が2倍になったエフィシエンシーコア(効率コア)から構成される、特定の場面で最大70%高速なパフォーマンスを提供しながら、“これまでと同様のバッテリー駆動時間を保つ”とAppleは案内している。
Appleが公表しているスペックでは、iPhone 8/iPhone 8 Plusは「iPhone 7とほぼ同じバッテリー駆動時間」と記述。なお、iPhone 7はiPhone 6sに比べて最大2時間、iPhone 7 PlusはiPhone 6s Plusに比べて最大1時間長い電池持ちを実現している。
バッテリー容量が200mAh近く減少してもチップの進化によってこれまでと変わらない電池持ちを実現した。この「A11 Bionic」チップをAppleは“スマートフォン史上最強かつ最高の性能を持つチップです。”とアピールしている。