楽天モバイルの契約数が2024年10月18日に800万回線を突破しました。
安くシンプルな料金に加えて、今年からスタートした家族、学生、こども、シニア向けのプログラムによって、より幅広い年齢層の利用者がお得に利用できるほか、法人ユーザーの契約像によって契約数を伸ばしています。
MNO単独の契約数は729万回線に
楽天モバイルは1から基地局の整備を開始していることもあって、サービス開始から4年以上、赤字が続いています。しかし、今年は単月黒字化を目指しており、黒字化達成のための具体的な目標として「契約回線数」「ARPU」「MNOその他収益」の向上を掲げています。
契約数の目標値は800万回線から1,000万回線に設定されています。
今回の800万回線突破で黒字化の最低ラインを達成したと思いきや、2024年2月の資料をよく見ると目標契約数について「BCPは除く」と書かれていました。また、2024年5月の資料(上記画像)には「BCPおよびMVNEを除く」と書かれています。
楽天モバイルによれば、BCPを除いた契約数は759万回線、MNOの契約回線数(BCPおよびMVNE除く)は729万回線とのことで、まだ最低ラインの目標達成には至ってないと思われます。
- BCP+MNO+MVNE+MVNO:800万回線
- BCP回線を除くMNOおよびMVNE:759万回線
- MNO(BCPおよびMVNE除く):729万回線
そして、黒字化のためにもう1つ達成しなければいけない目標は、ユーザー1人あたりの平均収益(ARPU)を2,500円から3,000円に引き上げること。こちらもBCPを除いたもの。
安価な料金で契約数を順調に伸ばす一方で、ARPUに関しては2023年Q3時点で1,986円、2024年6月時点で2,000円程度(MNOのみ)と改善に苦戦しているところを見ると、黒字化までにはまだ時間がかかりそうです。
楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」は、3GBまで月額1,078円、20GBまで月額2,178円、20GB以降は使い放題で月額3,278円に設定されています。同社の調査によると、全体の48%が魅力的と回答し、2023年5月の29%から約1年半で約20%も魅力度が向上しているとのこと。
楽天モバイルの三木谷会長は「このたび、楽天モバイルの契約数が800万回線を突破したことを大変嬉しく思います。多くのお客様からご支持をいただいておりますこと、心より感謝申し上げます。私たちは、『携帯市場の民主化』を掲げて携帯キャリア事業へ新規参入して以来、全国での通信エリア拡大・通信品質および速度の向上を実現してきました。今後も、お客様にさらに快適にご利用いただけるよう通信品質の向上に加え、楽天グループのエコシステムとの連携強化を図るなど、より顧客満足度の高いサービスを届けてまいります。そして法人のお客様向けサービスの拡充にも努めてまいります」とコメントしています。
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