2月4日、楽天モバイルの人口カバー率が96%に到達しました。
ゼロから基地局を建設している楽天モバイルは、独自ネットワークの「楽天回線エリア」とauネットワークのローミングによる「パートナー回線エリア」でサービスを提供しており、今回人口カバー率96%に到達したのは楽天回線エリアの4G人口カバー率*です。
人口カバー率は国勢調査に用いられる約500m区画において、50%以上の場所で通信可能なエリアを基に算出したもの。屋外基地局による夜間人口に対する人口カバー率のため、日本の96%の地域(面積)で楽天回線エリアに繋がるというわけではありません。
今後は通信速度のキープ。地下鉄やトンネルなど鉄道と5G強化へ
サービス提供開始時は、楽天回線エリアの4G人口カバー率が23.4%で東京都23区・大阪市・名古屋市に限定されていましたが、基地局設置にかかる工事会社との強固なパートナーシップや楽天グループの総力をあげた用地確保によって楽天回線エリアの拡大を急速に推し進め、4年前倒しで計画を達成したとのこと。
完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワークによるシンプルでコンパクトな基地局構成とAIによる基地局用地探索、ドローンを活用した基地局の現地調査・竣工検査等のIT技術によって、基地局開設効率が飛躍的に向上したと楽天は説明します。
記事の冒頭で書いたとおり、楽天モバイルは「楽天回線エリア」と「パートナー回線エリア」でサービスを提供中。パートナー回線エリアでは、国内のデータ使用量が5GB以上/月を超過すると、最大1Mbpsの速度制限がかかるのに対して、楽天回線エリアではデータ無制限で利用できることからエリア拡大はユーザーにとって非常に重要です。
また、楽天の2021年度第3四半期決算においてモバイルセグメントの営業損失が前年同期比-438億円となる-1052億円の大赤字を記録。収益性を改善するには楽天回線エリアを拡大し、パートナー回線エリアを縮小することでコストを抑えることが経営面でも非常に重要になっています。
今後に関しては通信速度をキープできるように都心部での基地局整備を強化し、5Gについても「都心部で今年、かなり進めていきます」とのこと。東京メトロや都営地下鉄、東海道新幹線のトンネルを含めたエリア化など鉄道の強化を進めるようです。
通信速度に対する、お客様の期待もあります。これまでの楽天モバイルは、加入者が少なかったこともあって、かなり速い速度を体験していただいています。それが「だんだん遅くなってきたね」という状況に陥ってしまうと、満足度が下がります。そこで同じスピードをキープできるよう、もう1回、都心部で基地局を配置していきます。
(中略)
ひとつは鉄道です。東京メトロや都営地下鉄、そして東海道新幹線ではトンネル含めてエリア化がすすんでいます。お客さま1人1人にとって、移動する場面で少しでも弱点となる場所があれば、そこは対応していきたい。
- 引用元
- ケータイWatch
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