Appleは数年先に発売する次世代iPhoneのためにディスプレイに関する新技術の開発を進めているようだ。新しい技術は「タッチレスジェスチャーコントロール」と「曲面ディスプレイ」の2つで同時に開発が進められている。
画面に関する新技術、2020年以降の次世代iPhoneに搭載か
Bloombergによると、Appleが次世代iPhone向けに「タッチレスジャスチャーコントロール」と「曲面ディスプレイ」を開発しているとのこと。似たり寄ったりのデザインや機能が多いスマートフォン市場で差別化を生む重要なプロジェクトとして進行していると伝えている。
触れずに操作を実現「タッチレスジェスチャーコントロール」
「タッチレスジェスチャーコントロール」は、名前のとおりディスプレイに触れなくても指を近づけて動かすだけで操作できる機能だ。似たような機能としてSamsungがGalaxyシリーズに採用した「Sジェスチャー」がある。Sジェスチャーでは、専用のセンサーに手をかざすと、画面が消えている時に時間や日付、通知や着信などを確認できたり、ページのスクロールや画像・音楽の切り替え、通話の応答に利用できた。もちろんAppleが開発するとなればこれだけに留まらないだろう。
画面が弧を描く「曲面ディスプレイ」
Appleは「曲面ディスプレイ」の開発も進めている。曲面ディスプレイは既にSamsungがGalaxyシリーズで採用しているが、Appleの曲面ディスプレイは上から下に向かって徐々に内側(画面側)に曲がっていくデザインとなるようだ。スマートフォンをスクロールする際に指が描く起動はストレートではなく、若干の弧を描いているためディスプレイが奥行きのある曲面を描いているとスムーズに操作しやすいといったメリットがある。実は、これもSamsungとGoogleが2011年に発売した「Galaxy Nexus」で採用されている。
製品化までに最低でも2年の期間が必要
両技術とも製品化されるまでには時間がかかるようだ。タッチレスジェスチャーコントロールは最低でも2年、曲面ディスプレイも2年〜3年先で両技術が同時に搭載されるかは不明。また、いずれも開発の初期段階で今後中止される可能性もあるとのこと。
前述したとおり、いずれもSamsungが既に実現している機能ではあるが評価は高くなかった。酷評された機能もある。ただ、AppleはAndroidが数年前に実現していた顔認証も新技術との組み合わせによってクオリティを高め、これまで見向きされていなかった顔認証に再びスポットを当てた。過去にあったものをAppleがどのように料理し、革新的なものにするのか非常に楽しみだ。
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