- iPhone 16シリーズは画面サイズが6.1インチ、6.3インチ、6.7インチ、6.9インチの4種類に拡大予定です。
- 最上位モデルは「iPhone 16 Ultra」にリブランドする可能性があり、Proモデルのカメラは超広角化が進むと予想されています。
- iPhone 16 ProおよびPro MaxはA18 Proチップを搭載し、Wi-Fi 7に対応する可能性があります。
2024年秋ごろの発売が噂されるiPhone 16シリーズでは、画面サイズの大型化やカメラのアップグレード、アクションボタンに続く新しいキャプションボタンの追加が噂されています。
この記事では、iPhone 16がいつ発売されるのか、特徴や新機能など気になる噂と最新情報をまとめています。
正式発表までに都度、情報や内容は変わるため、随時アップデートします。
目次
- 1分でわかるiPhone 16の噂まとめ
- iPhone 16シリーズの特徴
- 発表日と発売日はいつ?
- デザインとカラー
- 画面サイズと大きさ
- カメラ
- 感圧式ボタン
- アクションボタン
- キャプチャボタン
- A18チップ
- バッテリーと電池持ち
- 5G Advanced対応のモデムチップ
- Wi-Fi 7
- 違いは?iPhone 16のスペック比較
1分でわかるiPhone 16の噂まとめ
この記事では、iPhone 16シリーズに関する噂を収集し、実績のある人物や情報源がレポートする信ぴょう性の高いものだけを厳選してお届けしています。
それでもiPhone 15シリーズの噂は膨大なので、忙しい人向けにiPhone 16シリーズで噂されている新機能や変更点をまとめました。
- iPhone 16 Proは6.1インチ→6.3インチに大型化
- iPhone 16 Pro Maxは6.7インチ→6.9インチに大型化
- アクションボタンが全機種に拡大
- 半押しAF/全押し撮影/スワイプズームできる新しいキャプチャボタンが全機種に追加
- A18、GPUが強化されたA18 Proチップを搭載
- Wi-Fi 7に対応
- Pro:世界最小のベゼル幅に
- Pro:超広角カメラが12MP→48MPに
- Pro:光学5倍以上の望遠カメラが搭載
iPhone 16シリーズの特徴
iPhone 15シリーズは、画面サイズの異なる全4機種のラインナップで登場しました。
iPhone 16シリーズも同じ4機種ラインナップで登場しますが、画面サイズは2種類から4種類に倍増することになりそうです。
iPhone 16シリーズでは、現行モデルと同じ6.1インチと6.7インチに、6.3インチと6.9インチがラインナップに加わります。
- iPhone 16:6.1インチ
- iPhone 16 Plus:6.7インチ
- iPhone 16 Pro:6.3インチ
- iPhone 16 Pro Max:6.9インチ
発表日と発売日はいつ?
Appleが日本時間9月10日(火)午前2時からスペシャルイベント『Glowmine.』を開催すると正式発表しました。
過去の傾向から予約受付日は12日(木)または13日(金)、発売日は20日(金)になると予想されます。
- 発表日:9月10日 (火)
- 予約開始日:9月12日(木)または13日(金)
- 発売日:9月20日(金)
機種名 | 発表日 | 予約開始日 | 発売日 |
---|---|---|---|
iPhone | 2007年1月9日(火) | 予約なし | 2007年6月29日(金) |
iPhone 3G | 2008年6月10日(火) | 予約なし | 2008年7月11日(金) |
iPhone 3GS | 2009年6月9日(火) | 2009年6月18日(木) | 2009年6月19日(金) |
iPhone 4 | 2010年6月8日(火) | 2010年6月15日(火) | 2010年6月24日(木) |
iPhone 4s | 2011年10月5日(水) | 2011年10月7日(金) | 2011年10月14日(木) |
iPhone 5 | 2012年9月13日(木) | 2012年9月14日(金) | 2012年9月21日(金) |
iPhone 5s | 5c | 2013年9月11日(木) | 予約なし | 2013年9月20日(金) |
iPhone 6 | 2014年9月10日(木) | 2014年9月12日(金) | 2014年9月19日(金) |
iPhone 6s | 2015年9月10日(木) | 2015年9月12日(土) | 2015年9月25日(金) |
iPhone SE | 2016年3月22日(火) | 2016年3月24日(木) | 2016年3月31日(木) |
iPhone 7 | Plus | 2016年9月8日(木) | 2016年9月9日(金) | 2016年9月16日(金) |
iPhone 8 | Plus | 2017年9月13日(水) | 2017年9月15日(金) | 2017年9月22日(金) |
iPhone X | 2017年9月13日(水) | 2017年10月27日(金) | 2017年11月3日(金) |
iPhone XS | Max | 2018年9月13日(木) | 2018年9月14日(金) | 2018年9月21日(金) |
iPhone XR | 2018年9月13日(木) | 2018年10月19日(金) | 2018年10月26日(金) |
iPhone 11 | 2019年9月11日(水) | 2019年9月13日(金) | 2019年9月20日(金) |
iPhone 11 Pro | Pro Max | 2019年9月11日(水) | 2019年9月13日(金) | 2019年9月20日(金) |
iPhone SE (第2世代) | 2020年4月16日(水) | 2020年4月17日(金) | 2020年4月24日(金) |
iPhone 12 | Pro | 2020年10月14日(水) | 2020年10月16日(金) | 2020年10月23日(金) |
iPhone 12 mini | 2020年10月14日(水) | 2020年11月6日(金) | 2020年11月13日(金) |
iPhone 12 Pro Max | 2020年10月14日(水) | 2020年11月6日(金) | 2020年11月13日(金) |
iPhone 13 | mini | 2021年9月15日(水) | 2021年9月17日(金) | 2021年9月24日(金) |
iPhone 13 Pro | Pro Max | 2021年9月15日(水) | 2021年9月17日(金) | 2021年9月24日(金) |
iPhone SE (第3世代) | 2022年3月9日(水) | 2022年3月11日(金) | 2022年3月18日(金) |
iPhone 14 | 2022年9月8日(木) | 2022年9月9日(金) | 2022年9月16日(金) |
iPhone 14 Pro | Pro Max | 2022年9月8日(木) | 2022年9月9日(金) | 2022年9月16日(金) |
iPhone 14 Plus | 2022年9月8日(木) | 2022年9月9日(金) | 2022年10月7日(金) |
iPhone 15 | Plus | 2023年9月13日(水) | 2023年9月15日(金) | 2023年9月22日(金) |
iPhone 15 Pro | Pro Max | 2023年9月13日(水) | 2023年9月15日(金) | 2023年9月22日(金) |
デザインとカラー
デザインはマイナーアップデートの連続になるようです。
世界最薄のベゼルを採用
iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxは世界最薄のベゼルを採用したものの、わずか数ヶ月で幅1.71mmのXiaomi 14によって記録を更新されました。
Appleはこの記録を再び打ち破るようで、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxでは、1.75mmから1.15mmまで劇的な薄型化を行い、世界最薄のベゼルを実現します15
幅が狭くなったベゼルは見た目の向上だけでなく、画面サイズはそのままに本体を小さくするか、本体の大きさはそのままに画面サイズを大きくすることができます。
iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxでは、画面の大型化が噂されていますが、幅の狭いベゼルによって本体の大きさは変わらず、片手での操作性も大きく変わらない可能性があります。
カメラの並びが変更
iPhone 13以降、カメラの並びが縦から斜めに変更されていますが、iPhone 16とiPhone 16 Plusはカメラの並びを縦に変更するようです。
アクションボタンとキャプチャボタンの追加
電源ボタンのある右側面には、まったく新しいキャプチャボタンが追加されます。キャプチャボタンについては別の項目で詳しく解説しています。
また、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxに初めて導入されたアクションボタンがiPhone 16とiPhone 16 Plusにも導入される見込みです。
Proモデルの新色は茶色?チタンは光沢仕上げか
カラーはiPhone 16とiPhone 16 Plusがブラック、グリーン、ピンク、ブルー、ホワイトの5色になると報じられています。16
iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxは、ブラック、ホワイト(またはシルバー)、グレー(ナチュラルチタニウム)、ブラウン(デザートチタニウム)の4色になるとのこと。
また、iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxで初めて採用されたチタニウムはサテン仕上げで、従来のステンレススチールに比べて指紋が目立たないことも高く評価されていましたが、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxでは指紋の目立つ光沢仕上げに変更される可能性があります。
画面サイズと大きさ
iPhone 16シリーズは4種類の画面サイズで登場する可能性が高いようです。
複数の情報源は6.1インチのiPhone 16、6.7インチのiPhone 16 Plus、6.3インチのiPhone 16 Pro、6.9インチのiPhone 16 Pro Maxのラインナップになるとレポート4しています。
画面サイズが大型化する2機種は本体も大きく、重くなります。
iPhone 16 Proは149.6 x 71.4 x 8.4mm。iPhone 15 Proに比べて高さ3mm、幅0.8mm、重さが7g増加するようです。1
iPhone 16 Pro Maxは163.0 x 77.58 x 8.25mm。iPhone 15 Pro Maxに比べて高さ3.1mm、幅0.88mm、重さが4g増加します。1
Pro | 大きさ・重さ | Pro Max | 大きさ・重さ |
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iPhone 16 Pro |
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iPhone 16 Pro Max |
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iPhone 15 Pro |
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iPhone 15 Pro Max |
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iPhone 14 Pro |
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iPhone 14 Pro Max |
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iPhone 13 Pro |
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iPhone 13 Pro Max |
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iPhone 12 Pro |
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iPhone 12 Pro Max |
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iPhone 11 Pro |
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iPhone 11 Pro Max |
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画面の明るさは最大20%向上か
ここ数年においてスマートフォンのディスプレイは、画面がなめらかに表示されるリフレッシュレートの向上を競い合っていましたが、昨年からは画面の明るさを激しく競いあっています。
iPhoneにおいても画面の明るさは毎年のように向上していますが、SDRコンテンツを表示する際の輝度はiPhone 13 Proの1000ニトからこれまで変わっていなかったものの、iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro MaxではSDR表示時の画面輝度が1200ニトまで向上する可能性があります。17
カメラ
iPhone 16とiPhone 16 Plusのカメラは、レンズの並びが斜めから縦に戻されると噂されています。
元に戻す理由についてはApple Vision Proで再生できる空間ビデオに対応するためという見方があります。
画質に関わるカメラのアップグレードは、Proモデルに集中することになりそうです。
iPhone 16 Pro Max:広角レンズ
光学相当の2倍ズームが利用できるなど、最も利用機会の多い広角レンズ。
iPhone 16 Proは、前作と同じSony IMX803センサーを搭載する一方で、iPhone 16 Pro Maxには、Sony IMX903センサーが搭載されるようです。
iPhone 16 Pro:超広角レンズ
iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxでは、ダイナミックな景色を撮影したり、狭いスペースでも広く撮影できる超広角カメラの高画素化が報じられています。
現行の12MPから4倍の48MPまで高画素化5するようです。
すでに高画素化されたメインカメラと同じように、複数の画素を1つに束ねる(ピクセルビニング)ことで受光量の増加・ノイズ低減・ダイナミックレンジ拡大といった画質アップに加えて、48MP ProRAW対応も期待できます。
マクロ撮影ではさらに被写体に近づいて撮影できるかもしれません。
例えば、1年先行して超高画素化したPixel 8シリーズの超広角カメラでは、最短3cmから2cmまで近づいて撮影できるようになりました。
iPhone 16 Pro:望遠レンズ
遠くの物を画質の低下なく撮影したり、望遠圧縮によってスマホ離れした撮影が楽しめる望遠レンズも進化します。
新しいレンズ技術の導入によって本体の薄型化と軽量化が実現。カメラレンズが短くなることでカメラの出っ張りも改善されるそうです。
最大のアップデートはズーム倍率の向上です。
現在はiPhone 15 Pro Maxだけに搭載されている光学5倍ズームのテトラプリズムシステムがiPhone 16 Proにも導入されます。
ズーム倍率を向上させるには、レンズからイメージセンサーまでの距離を長くする必要がありますが、テトラプリズムシステムはカメラ内部で光を4回も反射させることによって光学5倍ズームを実現させています。
また、iPhone 16 Pro Maxの望遠レンズの焦点距離は120mmから300mm以上に伸びるとも噂されています。
これはズーム倍率が現在の5倍から12.5倍以上まで伸びることを示唆するもので、Galaxy S23 Ultraの光学10倍ズームやPixel 8 Proの光学5倍/光学相当10倍ズームを超越することになります。
フロントカメラは進化なし?
若い世代を中心に利用機会が年々高まるフロントカメラは、2025年発売のiPhone 17シリーズで解像度を12MPから24MPに引き上げられる可能性があります。6
フロントカメラの解像度が変更されるのは2019年発売のiPhone 11シリーズ以来6年ぶり。
一方で、iPhone 16シリーズでは引き続き12MPのカメラを採用することになりそうです。
感圧式ボタン
iPhone 15シリーズの発売前にサイレントスイッチ、音量ボタン、電源/サイドボタンの感圧式への変更が報じられていました。
技術的な問題で見送られた7ものの、iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxでは、再び感圧式への変更が噂されています。
感圧式のボタンは、iPhone SEのホームボタンやMacBookシリーズのトラックパッドに採用されている方式。
音量ボタンや電源ボタンのような物理的に押し込めるボタンではなく、凹んだ形状と微細な振動によってボタンの動作を再現したもので、ホコリや水の内部侵入を防いで耐久性が向上するメリットがあります。
デメリットは1つのみ搭載されている振動部品のTaptic Engineが2つに増加することによるコストアップです。
操作方法が変更か
感圧式に変更された音量ボタンは操作方法が変わると報じられています。
これまでの報道によれば、Appleは押す力の加減で音量を調整する方法と、指でスワイプして音量を調整する方法の2種類をテストしているとのこと。
なお、感圧式のボタンはiPhoneの電源がオンになっていない場合は動作しませんが、新しい低消費電力チップを追加することで、Apple PayのSuicaのように電源オフの状態でもボタンが動作するようです。
アクションボタン
iPhone 15シリーズでは、Proモデル限定でアクションボタンが搭載されました。
アクションボタンは長押しすることで、撮影モードを指定してカメラをクイック起動したり、お気に入りのアプリを即起動できるボタンです。
このアクションボタンがiPhone 16シリーズでは、すべての機種に搭載される可能性があります。
Proモデル限定の新機能を翌年にすべての機種に拡大する手法はAppleが好む戦略です。
なお、アクションボタンは耐久性に優れた感圧式に移行するとも噂されていましたが、現段階では物理式になる可能性が高いようです。
キャプチャボタン
MacRumors
新しい「キャプチャボタン」の追加も噂されています。
BloombergのMark Gurman8によれば、キャプチャボタンはビデオ撮影用のボタンになるそうです。
キャプチャボタンはタッチとプレスの2種類の操作が可能で、半押しでピント合わせ/全押しでシャッター、スワイプでズームが可能になるようです9
なお、キャプチャボタンはすべての機種に電源/サイドボタンと同じ端末の右側に追加され、ボタンは音量ボタンのような物理式になると報じられています。
A18チップ
コスト削減のために、前年のProモデルに搭載したチップを次の年に通常モデルに搭載するのもAppleが好む戦略です。
例えば、iPhone 15には、前年に発売されたiPhone 14 ProのA16チップが搭載されました。
この傾向に従えば、iPhone 16とiPhone 16 Plusには、A17 Proチップが搭載されるはず。ただし、現時点では“Pro”を冠しないコストも性能も抑えた3nmプロセスのA18チップがiPhone 16およびiPhone 16 Plusに搭載されると噂されています。
A18 ProはAIチップに?
一方で、iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro Maxに搭載されるA18 ProチップはAIの処理性能が大幅に向上するようです。14
iPhone 16と同時期に配信されるiOS 18では、生成AIを多数導入する大幅アップデートになると噂されています。
プライバシーを最優先するApple、写真や動画、音声などのデータをiPhoneの外に出すことなくAIに処理させるオンデバイスAIに注力することが予想されます。
オンデバイスAIで高度な処理を行う場合は、A18 Proチップのような強力なチップが必要になります。
GoogleやOpenAIと交渉中か
AppleはGoogleの高性能AIモデルGeminiをiPhoneで動作させるためにライセンス交渉を行っているとも報じられています。
オンデバイスの生成AIで実現される機能は大したものではなく、驚きのある生成AI機能を提供するには、Gemini Pro/Ultraのようなクラウド上で動作する高性能AIモデルを利用する必要があるため、Googleと交渉を行っているものと考えられます。
オンデバイスとクラウドの両方で動作するAIが追加されるのであれば、Google Pixel 8シリーズのような生成AIを活用した写真編集機能の「編集マジック」、写真をズームする際に失われる解像感を補正する「ズームエンハンス」、Galaxy S24シリーズのような音声通話のリアルタイム翻訳といった機能追加が期待されます。
なお、AppleはChatGPTのように会話でやり取りできるチャットボットAIを提供するつもりはないと報じられています。
発熱対策
一般的にチップの性能が高くになるにつれて生み出される熱が増えて本体が高温状態になります。
精密部品にダメージを与える過熱を防ぐために、性能を落として熱を下げるスロットリングが作動しますが、頻繁に作動するとゲームのグラフィックがカクついたり操作を受け付けないなどストレスを感じる現象が起きます。
過熱を防止しながらスロットリングの作動回数を減らすには、熱を効率的に移動するベイパーチャンバーや、移動した熱をさらに広範囲に拡散するヒートシンクを使って本体の熱を効率よく逃すことが重要です。
iPhone 16では、ヒートシンクの素材が現在の銅素材から熱伝導率が高いグラフェンに変更され、バッテリーケーシングを金属製に変更すると報じられています。11
Pixel 8 Pro、iPhone 15 Proと発熱比較。耐発熱、熱拡散はPixel 8 Proの方が優秀#Pixel8Pro #iPhone15Pro pic.twitter.com/Bxw6rUznIU
— Yusuke Sakakura🍎携帯総合研究所 (@xeno_twit) October 15, 2023
バッテリーと電池持ち
iPhone 16 Pro向けとされる新しいバッテリーもすでに発見されています。
過去に正確な情報を発信しているKosutamiが公開11した初期のプロトタイプとされるバッテリーは、金属素材でパッケージングされたもので、これまでの黒い箔とは大きく見た目が変化しています。
金属のパッケージに変更することでこれまでよりも効率的に熱を拡散することが可能になり、熱による性能ダウンを回避してパフォーマンスを維持したり、iPhone 14 Proで悪化した電池の寿命を向上できるかもしれません。
一方で、Majin Buが入手した情報によると、iPhone 16 Pro MaxではL字型のバッテリーは廃止されるとのこと。Kosutamiが公開したのはiPhone 16 Proのバッテリーなので、L字型のバッテリー廃止はiPhone 16 Pro Maxに限定されるのかもしれません。
各モデルのバッテリー容量と増減は以下のとおりです。iPhone 16は+6%で電池持ちの改善が期待できます。一方でiPhone 16 Plusは-9%で電池持ちが悪化する可能性があります。
iPhone 15 | iPhone 16 | 増減 | |
---|---|---|---|
iPhone | 3,349mAh | 3,561mAh | +6% |
Plus | 4,383mAh | 4,006mAh | -9% |
Pro | 3,274mAh | 3,355mAh | +2.5% |
Pro Max | 4,422mAh | 4,676mAh | +5% |
なお、iPhone 16 Pro Maxに搭載されるバッテリーセルはエネルギー密度が高く、大きさをそのままに大容量化するか、同じ容量のままバッテリーを小型化できます。
iPhone 16 Pro Maxの増量幅が他の機種に比べて高い理由は高いエネルギー密度にあるのかもしれません。
充電の高速化
iPhone 15シリーズでは、最大27W出力の有線充電と最大15WのMagSafe充電に対応しています。
ただ、Androidスマートフォンと比べると充電性能はかなり物足りないです。例えば、最大37W出力の有線充電をサポートするGoogle Pixel 9 Pro XLでは、30分で約70%まで充電できますが、iPhoneは30分で50%までしか充電できません。
iPhone 16 ProとiPhone 16 Pro Maxでは、充電性能が大幅に向上するようで、40W出力の有線充電と20W出力のMagSafe充電に対応すると報じられています。
5G Advanced対応のモデムチップ
iPhone 16とiPhone 16 Plusのモデムチップは、iPhone 15と同じSnapdragon X70のままですが、ProモデルにはQualcommの最新モデル「Snapdragon X75」の搭載が見込まれています。12
最新のモデムによって5Gの接続性向上、最大20%の消費電力の低減、AIと機械学習による5Gのパフォーマンス向上に加えて、エレベーターや地下鉄の車両内でも電波が途切れにくくなります。
電波を束ねて高速化・安定化するミリ波およびSub6用のキャリアアグリゲーション、上り・送信時の5G MIMOにも対応。5Gの拡張版で6Gへのステップとなる5G Advancedをサポートすることで、5Gの大容量・高速・低遅延・高安定性が実現するようです。
ただし、商用ターゲットは2020年代後半(2025年見込み)とされていることから2024年秋の発売時には利用できない可能性が高いようです。
Wi-Fi 7
iPhone 15シリーズでは、通常モデルがWi-Fi 6、ProモデルがWi-Fi 6Eに対応しています。
iPhone 16およびiPhone 16 PlusもWi-Fi 6Eに対応する12ほか、iPhone 16 ProおよびiPhone 16 Pro MaxがWi-Fi 7に対応すると報告13されています。
Wi-Fi 7の通信速度は、Wi-Fi 6Eの9.6Gbpsに比べて4.8倍の46Gbpsまで大幅にスピードアップするだけでなく、遅延が最大1/100になり、複数の帯域(2.4GHz/5GHz/6GHz)を同時利用するマルチリンクに対応することで信頼性も向上します。
Wi-Fi 6Eが認可されたばかりの日本においてWi-Fi 7に対応するのか、利用できるのかはわかりません。
ただ、Googleが8月に発売したPixel 9シリーズがWi-Fi 7に対応したことを考えると、iPhone 16シリーズも同じように対応する可能性が高いように感じます。
違いは?iPhone 16のスペック比較
iPhone 16 | iPhone 16 Plus | iPhone 16 Pro | iPhone 16 Pro Max | |
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素材 |
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サイズ |
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重さ | 171 g | 201 g | 194 g | 225 g |
ディスプレイ |
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カメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップセット |
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メモリ | 8GB | 8GB | 8GB | 8GB |
バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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5G | Sub6 | Sub6 | Sub6 | Sub6 |
Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
FeliCa | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
防水・防じん |
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USB | USB-C 2.0(最大480Mbps) | USB-C 2.0(最大480Mbps) | USB-C 3(最大10Gbps) | USB-C 3(最大10Gbps) |
セキュリティ |
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センサー |
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同梱品 |
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