アップルが、2016年度第2四半期(1月〜3月)の業績を発表しました。
同期間におけるiPhone・iPad・Macといったハードウェアの販売台数も明らかにされ、iPhone/iPad/Macといった主要製品が全て前年比マイナスを記録しています。
過去最高記録から一転、iPhone/iPad/Macの販売台数が全てマイナスに
2016年度第2四半期(1月〜3月)の売上高は505億6000万ドルで前年同期の580億1000万ドルから減少、前年比の売上高減少は13年ぶり。なお、第1四半期の業績発表時に同社が想定していた500億ドルから530億ドルにはなんとか収まっています。
iPhoneの販売台数が前年比で約1,000万台減、07年以来初の減少に
2016年度第2四半期(1月〜3月)の販売台数はiPhoneが5119万3000台、iPadが1025万1000台、Macが404,3000台となりました。
iPhoneが過去最高の販売台数を記録した前期と比較すると、iPhoneは32%のマイナス、iPadは36%のマイナス、Macも24%のマイナスを記録。
さらに、前年比と比較すると、iPhoneは16%のマイナス、iPadは19%のマイナス、Macも12%のマイナスになるなど主要製品全てが前期比・前年比マイナスを記録することになりました。
サービス事業は好調、日本の業績も唯一プラスに
唯一とも言える好事業は、iTunesの有料コンテンツ、Apple Music、App Store、ライセンス、Apple Pay、iCloudなどのサービス事業で、前期比で1%のマイナスになったものの、前年比では20%の増加を示しています。
なお、Apple Musicは1,300万の有料登録者を獲得しており、2月から200万人も増加していることが明らかになっています。
日本の業績では今年1月末で実質0円販売が禁止となり、これまで実質0円の恩恵を最も受けていたのがiPhoneで販売台数にも大きな影響があるものと見られていましたが、前年比では24%のプラスを記録。
アメリカ・中国・ヨーロッパ・他アジアなど地域別では唯一のプラスを記録しています。実質0円廃止を直前にした1月に大きな駆け込み需要が影響してこのような結果になったのかもしれません。
iPhone SEは供給に制約、Androidからのりかえは過去最高に
今回の業績に大きな影響を与えていませんが、3月31日に発売された「iPhone SE」について、現在供給量に制約があることを明らかにしています。
供給が追いつけば来期の業績ではiPhoneの販売台数を押し上げることになるかもしれません。
また、この6ヶ月間でAndroidからiPhoneに乗り換えたユーザーが過去最高を記録したことを明らかにしています。
ただ、それでもiPhoneの販売台数が大きなマイナスになったことを考えると、逆にiPhoneからAndroidへ流れたユーザーが多かったのか、そもそも大した数値ではないのかもしれません。
Silver lining: iPhone SE is "supply constrained", Apple Music topped 13 mln users, highest number of "switchers" from Android ever in H1
— Daisuke Wakabayashi (@daiwaka) 2016年4月26日
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