NTTドコモが、2016年10月から12月に全国10都市・1500地点で測定した通信速度(実効速度)を発表しました。
実効速度の公表は2015年から開始されたものでドコモは1年前に比べて下りの通信速度が1.7倍に向上しました。
ドコモ、理論値の通信速度アップとエリア拡大で実効速度が向上
最長値と最大値を切り取った25%〜75%の範囲において、下りの実効速度はAndroidが1.75倍〜1.83倍にアップ。iOSも1.59倍〜1.80倍にアップしました。また、上りの実効速度はAndroidが1.00〜1.38倍、iOSが0.90〜1.21倍となっています。
Android | iOS | |||
---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | |
最大値 | 238 | 39 | 247 | 39 |
75% | 162 | 28 | 146 | 27 |
中央値 | 126 | 23 | 111 | 23 |
25% | 97 | 18 | 88 | 17 |
最小値 | 27 | 1 | 9 | 1 |
※単位はMbps
ドコモは2016年に新しい周波数帯の追加とキャリアアグリゲーションの強化によって国内最速の下り375Mbpsを含む300Mbps超の通信速度を充実化させ、「PREMIUM 4G」の対応エリアを拡大。
ドコモの独自調査では世界有数のトラフィックをほこる山手線全駅の実効速度が1年で約3倍に向上するなど、積極的な取り組みが実効速度の向上につながったようです。
なお、昨年3キャリアが公表した実効速度ではドコモは真ん中の評価でした。今のところauとソフトバンクは2016年の実効速度を公表していませんが、ケータイWatchによればソフトバンクが2016年度内に公表する予定とのこと。比較結果がどうなるのか気になるところです。
- 実効速度計測結果|NTTドコモ
- 2016年度ネットワーク説明会
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