iOSの登場から10年、iPhoneのカメラではQRコードを読み取ることができなかった。App Storeから専用のアプリをインストールしたり、LINEやChrome、Twitterが用意するQRコード読み取り機能を使っていた人も多かったはず。
本日、2017年9月20日に公開された「iOS 11」でようやく標準のカメラアプリでQRコードの読み取り可能になった。
「iOS 11」でついにQRコードの読み取りに対応
iOS 11にアップデートしたiPhoneまたはiPadでQRコードを読み取るにはカメラアプリを起動してQRコードをかざすだけで自動でスキャンされる。スキャンが完了すると通知が表示されるのでタップするとSafariでリンク先のウェブサイトにアクセスできる。
Safariでリンクを開く以外にも「連絡先」アプリに電話番号やメールアドレスなど連絡情報を追加、「カレンダー」アプリに予定を追加、「メール」アプリを起動して新規メールの作成、「メッセージ」アプリを起動して新規メッセージの作成、「マップ」アプリで地図の表示、Wi-Fiスポットへのカンタン接続、電話番号を自動入力して音声通話の発信、指定されたアプリの特定画面を表示(コールバック)など様々なQRコードをサポートする。
単純にQRコードの読み取りに対応したわけではなく、読み取ったQRコードに応じて起動するアプリが変わるなどAppleらしい工夫も見られる。それぞれの動作がどういった場面で利用するのか、何が便利になるかを表にまとめた。
Safariでサイトを開く | 一般的な使い方 |
連絡先に連絡情報を追加 | 名刺から連絡情報を連絡先に追加 |
カレンダーに予定を追加 | パンフレットからイベント情報をカレンダーに追加 |
メールを新規作成 | アドレスを手入力することなくメールの送信が可能に |
メッセージを新規作成 | アドレスまたは電話番号を入力することなくメッセージの送信が可能に |
マップで地図を表示 | パンフレットからイベントの開催地を表示する |
Wi-Fiスポットに接続 | パスワードの入力が不要に |
音声通話の発信 | 電話番号を手入力することなく音声通話が可能に |
コールバックURL | アプリの操作をサポートなど幅広く使える |
HomeKit製品のセットアップ | NFCタグに加えてQRコードでセットアップが可能に |
QRコードを読み取る機会はそんなに多いわけではないが、それでも機会がまったくないわけでもない。必要な時にApp Storeから専用アプリをダウンロードしていた人も多いはずだが、これからはiPhoneの標準カメラで読み取りが可能になる。
もちろんロック画面からカメラを起動してQRコードを読み取ることも可能。ホーム画面でカメラアプリを探さなくてもスグにスキャンできる。なお、ロック画面からQRコードを読み取りした場合は通知をタップしたあとにFace IDまたはTouch ID、パスコードを入力すると指定のアプリが開く。
コメントを残す