Appleが今年5月に「iOS 11.4」をリリースし、iCloudによるメッセージの同期機能やホームオーディオを管理できる新機能「AirPlay 2」を追加した。
待望の新機能が追加されたアップデートだったが、同OSをインストールしたiPhoneにおいてバッテリーが過剰に消費される不具合が発生しているようだ。
iOS 11.4にアップデート後、電池持ちが1日から半日に激減
iPhone 6のユーザーのZide99がiOS 11.4にアップデートしたところ、それまでは正常に動作していたiPhoneのバッテリーが過剰に消費されるようになり、1日使えていたものが半日しか使えなくなった、と公式のAppleサポートコミュニティに投稿した。
トピックの投稿日は今年6月14日。改善策を求めるZide99に対して1ヶ月足らずで400以上のコメントが付いて9to5Macなどが話題にしている。トピックには同様の症状を訴えるコメントのほかにWi-Fiや位置情報サービスのGPS、アプリの自動アップデートをオフにするといった対策案を指南するコメントが投稿されているが、実際に試したユーザーからの解決できたとの報告例は少ない。
iOS 11.4にアップデート後のiPhoneでバッテリーが急激に減ってしまう不具合は最新のiPhone Xでも報告されていて機種にかかわらず発生する。海外ほど多くはないものの日本のサポートコミュニティでも複数のトピック(1/2/3)で同様の症状が報告されているようだ。
Appleは問題を確認中。次期バージョンで解消の可能性も
Appleサポートに問い合わせたところ、iOS 11.4におけるバッテリーの過剰消費問題や不具合については認識しているようだが、これまでの報告例は「何件か」と非常に少ないようだ。スペシャリストによれば問題は確認中で次期バージョンで解消される可能性はあるとのことだった。
現在、Appleはベータ版の「iOS 11.4.1」を開発中。リリース時期は不明だが、今のところ最新バージョンのリリースを待つしかない。
今秋、正式版がリリース予定の「iOS 12」もベータ版が公開されていて、コミュニティではiOS 12をインストールしたところ症状が直ったとの報告もある。ただし、デバイスやアプリが強制終了するなど他の問題が存在しているため、バッテリーの過剰消費問題を解決するためにベータ版をインストールすることは推奨できない。どうしてもという場合は以下の記事で紹介している手順を参考にインストールしてはどうだろうか。
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