OpenAI、AIスマホを開発か。アプリが消えたホーム画面は使いやすいのか
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ChatGPTを開発するOpenAIのサム・アルトマンCEOは、かねてからAI専用デバイスの必要性を訴えています。
具体的な姿はまだ明かされていないものの、これまでのスマートフォンがタッチスクリーンを中心に進化してきたのに対し、AI時代のデバイスでは音声が重要な役割を担うと説明しています。さらに、半導体の独自開発に取り組んでいるほか、元Appleのジョナサン・アイブ氏と提携する意向も示しています。
これまでの噂では、ChatGPTを搭載したカメラ内蔵のスマートスピーカーやスマートグラスなどが開発中とされる一方で、スマートフォンは開発しないとも伝えられてきました。
しかし、AIが急速に進化するなかで方針が変わったのでしょうか。最新情報では、OpenAIがiPhoneに対抗するAIスマートフォンを開発しているとMing-Chi Kuoが伝えています。
AIで重要度が増すスマートフォン
OpenAIが開発しているとされるスマートフォンは、MediaTekやQualcommとプロセッサを共同開発し、Luxshareがシステム設計と製造を担うとも報じられています。量産は2028年になる見込みで、実現すれば、AI企業が主導する本格的なスマートフォンとして大きな注目を集めることになりそうです。
OpenAIのようなAI企業がスマホを開発するのは理にかなっています。
というのも、スマホは常にユーザーの側にあり、位置情報、連絡先、予定、写真、通知など、ユーザーの状況をリアルタイムに取得できる唯一のデバイスです。AI時代になっても、スマホがすぐに別のデバイスへ置き換わるようなことは起こらないどころか、重要度はさらに増すはずです。
将来的にスマホからアプリは消える
では、OpenAIが開発するAIスマホはどのようなものになるのでしょうか。Ming-Chi Kuo氏が公開したコンセプトモックでは、アプリがエージェントに、ホーム画面のアイコンはタスクに、グリッドはストリームに置き換わるとされています。
つまり、ホーム画面にアプリのアイコンやウィジェットを並べるのではなく、やるべきことや提案されるタスクがストリーミング形式で並ぶイメージです。

AI時代のスマートフォンでは「アプリが消える」とよく言われます。
アプリはユーザーが目的を果たすための手段でしかありません。AIエージェントが代わりにタスクをこなしてくれるなら、アプリが今のような存在感を持ち続ける必要はないはずです。
ただ、これが本当に使いやすいUIなのかは疑問が残ります。
メール、カレンダー、地図、買い物、メッセージ、ニュース、リマインダー。あらゆる情報やタスクがストリーム形式で流れてくる画面は、スマートフォンのホーム画面として正しいのでしょうか。
ファーストビューにすべてを詰め込んだデザインは、アプリを開かなくても必要な情報に届く便利さはある一方で、美しく見えず、情報過多になりそうで、かえって使いにくいと感じる人もいるでしょう。
将来的にアプリの存在感が薄れていくとしても、突然アプリが消えるのではなく、まずはアプリを残したまま、徐々に移行する形になりそうです。
例えば、AIエージェントを中心に据えたソフトバンクの「Natural AI Phone」は、アプリが並ぶ従来型のホーム画面と、もうひとつはタスクが並ぶAIホーム画面を用意しています。
ただ、AIホーム画面はまだ洗練されているとは言い切れず、実際の利用に合わせて磨いていく必要があると感じました。UIの完成度が高まり、ユーザーも少しずつ慣れていくことで、将来的にはアプリの存在感が自然に薄れていくのかもしれません。







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