ソフトバンク、月1円で「Natural AI Phone」を独占発売。LINEからカレンダー登録や店予約までAIが代行
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ソフトバンクが、AIエージェントを中核に据えたスマートフォン「Natural AI Phone」を先行独占発売します。4月24日の発売に先立ち、きょうから予約受付が始まりました。負担額は月1円です。
最大の特徴は、「Natural AI」と呼ばれる独自のAIエージェントです。AndroidベースのOSに組み込むことで、LINEのやり取りをもとに予定を整理し、カレンダーへの登録を提案。さらに、お店探しから予約まで一連の流れをサポートします。
これまでユーザー自身がアプリを切り替えながらこなしていた操作を、AIがまとめて引き受けます。
アプリ同士の壁を取り払うAIスマホ
これまでもスマートフォンには、さまざまなAI機能が追加されてきました。ただ、その多くはユーザーが自分で呼び出して使う、ツール的な存在です。
文章を整えたり、写真を編集したり、検索を助けたり。便利ではあるものの、最終的に何をするかを決め、そのために操作をつないでいくのは、あくまでユーザー自身です。
たとえば、LINEで友だちから「明日ランチしよう」と誘われた場合、まずカレンダーアプリに切り替えて予定を確認し、LINEに戻って「30分遅らせてほしい」と伝える。相手の了承を得たら、今度は再びカレンダーアプリを開いて予定を登録する、といった具合に、アプリの間を何度も行き来することになります。
開発元のBrain TechnologiesでCEOを務めるJerry Yue氏は、こうしたアプリ同士の橋渡しをしてきたのは人間自身であり、私たちはスマートフォンにおけるCPUそのものだったと表現しました。そのうえで、Natural AI Phoneをアプリ同士の壁を取り払うスマートフォンとします。

AIボタンを押して、あとはおまかせ
Natural AI Phoneは、本体側面の「AIボタン」を押すと、独自のAIエージェント「Natural AI」が起動します。
LINEのやり取りをもとに、約束した日時や相手、場所を読み取り、カレンダーへの登録を提案。確認が取れれば、そのまま予定の作成まで進められます。さらに、必要に応じておすすめの店を探すかどうかまで提案してくれます。





提案の精度を高めたいときは、AIボタンを2回押すことで、画面上の画像やテキストの内容を理解・記憶させ、その後の提案に活用させることも可能。たとえば、SNSで見かけた気になる店の写真や、メッセージに書かれていた候補日などを覚えさせておけば、次の提案がより自分に合ったものになっていきます。
LINEのプライベートなやり取りにAIを使うことへ不安を感じる人もいるはず。ただし、ユーザーデータはAIモデルの学習には利用されず、データの保存先も、端末内とNatural AIを開発するBrain社の日本国内サーバーに限定されます。
ホーム画面は2枚用意されています。ひとつはアプリが並ぶ従来型のホーム画面、もうひとつはGoogle Discoverの代わりに配置されるAIホーム画面「FocusSpace」です。
FocusSpaceでは、旅行の計画や資格取得といった中長期の目標をホーム画面上に並べて、すぐに呼び出せます。たとえば、TOEICで800点を目指したい場合、効果的な学習スケジュールや取り組み方をAIと一緒に考え、その内容にいつでもすぐアクセスできるようになります。


なぜソフトバンクから、日本で展開するのか
両社が接点を持ったのは約2年前。ソフトバンク側が、スマートフォンにAIエージェントが本格的に載ったとき、ユーザー体験がどう変わるのかを考えていたタイミングで、Jerry CEOと出会ったといいます。そのなかで、Brain社が描く将来像と、ソフトバンクが思い描いていたコンセプトが非常に近かったことが、今回の販売につながりました。
つまり、ソフトバンクが完成した製品をあとから日本に持ち込んだのではなく、AIエージェントをスマートフォンの中心に据えるという考え方そのものに共感し、日本向けの製品として一緒に形にしていったようです。
実際、対応アプリについても、日本のサービスやソフトバンク、グループ各社のサービスなど、優先度の高いものから開発を進めているといいます。単に端末を売るだけでなく、日本市場に合わせて中身も調整している格好です。
Jerry CEOがソフトバンクをパートナーに選んだ理由として挙げたのが、孫正義会長をはじめ、ソフトバンク全社がAIのパイオニアであることです。また、同氏は幼い頃に日本を訪れ、ロボット技術や家電に触れた経験から、日本はテクノロジー的に非常に進んだ国だという印象を強く持っていたそうです。そのため、まったく新しいものを投入するなら、まずはそうした先進市場である日本で展開すべきだと考えたといいます。
両社の取り組みは今回限りではなく、市場の反応を見ながら、次の機種、その先の機種へとシリーズ展開を広げていく考えも示されました。Natural AIに蓄積されたユーザーデータについても、対応する次の機種へ引き継げることを、両社の間で確認済みとしています。
Natural AI Phone
「新トクするサポート+」適用後の価格です。




















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