ソフトバンク新料金は「完コピに近い」?KDDI社長は賛辞と受け止め
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

KDDIが2026年3月期の決算会見を開催し、松田浩路社長が携帯料金の値上げや、他社の新料金プランについて言及しました。
質疑応答では、ソフトバンクが発表した新料金プランについて、KDDIが昨年発表した料金改定に「完コピに近いのでは」と問われる場面がありました。
これに対して松田社長は、KDDIが通信価値にこだわった新料金プランとサービス改定を行い、この1年間、価値競争の土俵にしていきたいと訴え続けてきたと説明。そうした流れのなかでソフトバンクが同じ方向性の新プランを打ち出したことについて「賛辞として受け止めている」と語りました。
完コピに近い?KDDIとソフトバンクの新プラン
KDDIが昨年発表した新料金「auバリューリンクプラン」は、データ使い放題をベースに、スマートフォンと衛星が直接つながる「au Starlink Direct」、混雑時でも快適につながる「au 5G Fast Lane」、海外でのデータ通信が使える「au海外放題」などを組み合わせた料金プランです。
ソフトバンクの新料金プラン「ペイトク2」「テイガク無制限」も、構成はかなり近いものになっています。
データ使い放題に加えて、スマートフォンがStarlinkの衛星と直接つながる「SoftBank Starlink Direct」、混雑している場所や時間帯でもより高速な5G通信が利用できる「Fast Access」、海外でデータ通信を利用できる「海外データ放題」を用意しています。
また、既存プランの料金改定でも、特典や付加価値を追加し、単なる値上げではなくサービス内容の拡充として見せている点は同じです。
つまり、単に月額料金やデータ容量で競争するのではなく、圏外対策、混雑時の通信品質、海外利用、ポイント・特典をまとめて提供し、料金改定への納得感を作るという点で、両社の新料金プランはかなり似た方向性になっています。
今回の質疑応答で、ソフトバンクの新料金プランがKDDIの料金改定に「完コピに近いのでは」と問われたのも、こうした構成の近さが背景にあります。松田社長はこれについて、KDDIが先行して打ち出してきた価値競争の考え方に他社がそろってきたとの見方を示した形です。
再値上げは「値上げありきではなく、価値づくりありき」
新料金プランの提供から1年が経過するなか、今後さらに値上げを行う可能性についても質問がありました。
これに対して松田社長は、基本的には価値づくりが大前提だと説明。ユーザーに受け入れられる価値を作れるかがポイントになるとの考えを示しました。
明確に再値上げを否定したわけではありませんが、KDDIとしては、料金を上げること自体を目的にするのではなく、新しい通信体験やサービスを追加したうえで、料金改定への理解を得たい考えです。
携帯料金は「安さ」から「納得感」の競争へ
楽天モバイルが値上げしない方針を示す一方で、ドコモ、KDDI、ソフトバンクの大手3社は料金改定に動いています。
ただし、各社とも単純な値上げとは説明していません。衛星通信、ポイント還元、通信品質の優遇、海外利用時の特典などを組み合わせ、サービス内容の拡充とセットで打ち出しているのが特徴です。
コスト増によって携帯料金の値上げが相次ぐなか、各社は値上げに見合うだけの納得感を作れるかが問われています。
























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