ahamo版JALモバイルは何が違う?通常ahamo・IIJmio版と比較
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

JALとドコモが「JAL MOBILE powered by ahamo」を発表しました。
サービスの詳細は別記事にまとめていますが、かんたんに言えば、30GB・月額2,970円のahamo料金はそのままに、JALモバイルの特典が付いてくるサービスです。
最大の魅力は、スマホを使い続けるだけで年に1回の国内旅行につながること。継続利用特典として毎月125マイルが付与され、1年間で1,500マイルが貯まるため、ランダムで行き先が決まる国内線特典航空券「どこかにマイル」と交換できます。
正直、驚きの発表でした。
取材案内が届いた時点では、マイルやポイントの連携強化など、いわゆる経済圏の拡張を予想していました。ところが、実際に発表されたのは通信サービス。しかもJALは、IIJmioの通信基盤を使ったMVNOとしてJALモバイルを始めたばかりです。今回のahamo版は、まったく予想していなかった動きでした。
選択肢が増えた一方で、「IIJmio版のJALモバイルと何が違うのか」「通常のahamoを使い続けるメリットはあるのか」「ahamoからJALモバイルに変えるにはどうすればいいのか」といった疑問も出てきます。
発表会と囲み取材で得られた情報をもとに整理します。
「海外でも使いたい」「MNOを使いたい」という声で誕生
JALのマイレージ・ライフスタイル事業を担当する西田氏は、IIJmio版のJALモバイルについて、通信料金を安く抑えることができるほか、豊富なプランから自分に合ったギガを選べる一方で、ユーザーからは「海外でも使いたい」といった声も多かったといいます。

そこで誕生したのが、ahamo版のJALモバイル「JAL MOBILE powered by ahamo」です。
ahamoは、海外でも追加料金なしで利用できることが大きな特徴です。海外旅行や出張のたびにローミングオプションを申し込んだり、現地SIMを用意したりする手間が少なく、国内と同じ感覚で使いやすいことは、JALユーザーと相性の良いサービスです。
西田氏は、ahamo版のJALモバイルを「新たな選択肢」と表現しました。6月25日のサービス開始以降も、IIJmio版のJALモバイルは継続して提供されます。
IIJmio版とahamo版の選び方
これからJALモバイルを利用する人や、すでにIIJmio版を使っている人にとって気になるのは、どちらを選ぶべきかという点です。

ahamo版を選ぶ理由は、かなりはっきりしています。
海外で追加料金なしに使いたい。ローミングの手続きをできるだけ減らしたい。国内通話5分無料を使いたい。MNOの通信品質を重視したい。こうした人は、ahamo版のJALモバイルを選ぶメリットがあります。
特に海外利用は大きな違いです。
JALを利用する人は、旅行や出張で海外に行く機会も少なくないはず。スマホを海外でもそのまま使いやすいahamoは、JALモバイルの特典と組み合わせることで、かなり相性の良いサービスになります。
- ランチタイムなど混雑時の通信品質が不安
- 海外で追加料金なしに使いたい
- 海外ローミングが面倒で手続きを減らしたい
- 国内通話5分無料を使いたい
一方、通信料金をできるだけ抑えたい人や、毎月30GBも使わない人は、IIJmio版のJALモバイルが有力な選択肢です。
IIJmio版は低容量から選べるため、ライトユーザーやサブ回線として使いたい人にも向いています。お昼など混雑する時間帯につながりにくい場面があっても、とにかく安さを重視したい人にはIIJmio版が合いそうです。
- とにかく料金を安く抑えたい
- サブ回線が必要
- 混雑する時間帯はWi-Fiでの利用が中心
データ容量にも違いがあります。
ahamo版JALモバイルの標準データ量は30GBです。さらに、月額1,980円の「大盛りオプション」を追加すると、合計110GBまで利用できます。
一方、IIJmio版は2GBから55GBまで自分の使い方に合わせて細かく選べます。料金は音声SIMなら月額850円から3,900円、データSIM/SMS SIMは月額740円から3,880円、データeSIMは月額440円から3,540円です。
55GBを超える大容量まで使いたいならahamo版、2GBから55GBまで細かく容量を選びたいならIIJmio版を選ぶことになります。
JALモバイルに変えなきゃ損?オリジナルahamoを使い続けるメリットは?
JALの西田氏が「契約をしないともったいないプラン」と表現するように、料金と通信サービスはahamoのままで、JALモバイルの特典がついてくることを考えると、ahamoを選ぶまたは使い続けるメリットはなんだろうと疑問を感じる人も多いでしょう。
違いは主にキャンペーンです。
プレスリリースにもあるとおり、ahamo版のJALモバイルは、オリジナルahamoを対象とした一部のキャンペーン・特典は対象外となっています。
これについて、ドコモの常務執行役員 経営企画部長の坪谷氏は、「新規契約時の端末割引、料金プランに属さないSIMに関するもの、そういったキャンペーンについては基本的に対象外」と説明しました。
つまり、端末購入を含めて契約したい場合や、ahamo向けのキャンペーンを重視する場合は、オリジナルahamoの方が有利になるケースがあります。

また、囲み取材で経営企画部 担当部長の横山氏は「オリジナルahamoの契約者に対しても魅力的なキャンペーンを展開していくことで、ドコモのahamoでいても当然いいことがあるよね、という風に思っていただけるそういった取り組みも推進してまいりたい」と説明するなど、オリジナルahamoを使い続けるメリットも提供していくようです。
ただし、ahamo版のJALモバイルは、スマホ料金を支払い続けるだけでマイルが貯まり、年に1回の「どこかにマイル」につながる特典はかなり強力です。通常ahamoを使い続けてもらうには、相応のメリットが必要になりそうです。
ahamo版JALモバイルに変更するには?IIJmio版からの変更はMNPに
ahamo版JALモバイルは、JALのサイトから申し込みます。新規契約はもちろん、すでにahamoを契約している場合も、JALのサイトから申し込む形です。
既存のahamoユーザーは、JALが提供する「JALモバイルオプション」に申し込むことで利用できます。申込手数料は2,200円です。
IIJmio版からahamo版のJALモバイルに変更する場合、およびその逆もMNP扱いになります。
新規契約、またはドコモ以外からのりかえでahamo版のJALモバイルに申し込む場合は、終了時期未定のキャンペーンにより、通常2,200円のJALモバイルオプション申込手数料が無料になります。
まとめ:安さならIIJmio版、海外利用ならahamo版
JAL MOBILE powered by ahamoは、ahamoの料金や通信サービスはそのままに、JALモバイルの特典が付いてくるサービスです。
JALモバイルとして選ぶなら、安さや容量の選びやすさを重視する人はIIJmio版、海外利用やMNOの通信品質、5分以内の国内通話無料に魅力を感じる人はahamo版が向いています。
通常ahamoとの違いは、JAL特典が付くかどうか。一方で、ahamo向けの一部キャンペーンや端末割引は対象外になるため、キャンペーン重視なら通常ahamoを使い続ける選択肢もあります。
JALのマイルを貯めたい人や、「どこかにマイル」で偶然の旅を楽しみたい人にとって、ahamo版JALモバイルはかなり魅力的な選択肢になりそうです。






















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