2026/08/05 11:01

1億回レンタルで発火事故0件。CHARGESPOTはなぜ安全?理由は24時間監視と全国の回収網

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CHARGESPOTが国内累計レンタル回数1億回を突破しました。驚くのは、その1億回の利用実績のなかで、発火や破裂といった重大事故が0件だったことです。今回の記者発表会では、その理由が明かされました。まず、高品質なバッテリーセルを採用し、PSEだけでなく、ULやCEなど世界各国の安全規格にも対応する「作る安全」。次に、すべてのバッテリーを24時間365日、IoTでリアルタイムに監視する「見守る安全」。温度や充電効率などをスコア化し、異常を検知すると即座に貸し出しを停止します。そして、回収対象となったバッテリーは、日本全国2万4,000人以上の専門オペレーションワーカーが迅速に回収する「駆けつける安全」。この3つの安全設計によって、劣化したバッテリーが残り続けないサイクルを構築し、1億回レンタルで発火事故0件という実績につなげています。街中でよく見かけるCHARGESPOTですが、その裏側では、ここまで徹底した安全管理が行われていました。
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Y.Sakakura

モバイルバッテリーをレンタルできるサービス「CHARGESPOT」が、国内累計レンタル回数1億回を突破しました。あわせて、発火事故が0件だったことも発表しています。

CHARGESPOTといえば、駅やコンビニで見かける水色のバッテリースタンド。最初は「置いてあるな」程度の存在でしたが、いつの間にか、どこへ行っても見かけるサービスになった印象です。

2018年のサービス開始以来、国内の設置台数は約6万3,000台まで拡大し、シェアは約85%に迫っています。

カウント方法の違いもあって単純比較はできませんが、同じシェアリングサービスでは、LUUPが全国1万7,300ポート超、HELLO CYCLINGが1万3,300ステーション超を展開しています。全国のコンビニ店舗数も上回っており、CHARGESPOTの設置規模の大きさがわかります。

これまでは「どこにでもあって便利なサービス」という印象でしたが、記者発表会では、INFORICHの広瀬卓哉CPOが、1億回利用されても重大事故0件を支えてきた3つの安全設計を明かしました。

発火や破裂といった重大事故0件は、バッテリー本体の構造上または製造上の欠陥に起因すると特定された事故を指します。落下や水没、強い衝撃、不法投棄など、不適切な取り扱いによる破損や、それらに起因する事故は含まれません。

重大事故0件を支える3つの安全設計

広瀬CPOは、1億回レンタルで発火事故0件を実現できた背景に、「作る安全」「見守る安全」「駆けつける安全」という3つの安全設計があると説明します。

広瀬CPO。設置店舗が日頃からサービスを丁寧に扱っていることも重大事故0件につながっているとして、協力する店舗へ感謝を伝えた。
広瀬CPO。設置店舗が日頃からサービスを丁寧に扱っていることも重大事故0件につながっているとして、協力する店舗へ感謝を伝えた。

作る安全:世界基準の高品質バッテリー

まず紹介したのは、バッテリーそのものの品質を高める「作る安全」です。

CHARGESPOTでは、スマートフォンにも使われる、世界的に評価の高いメーカーのバッテリーセルを採用。PSEへの適合に加え、中国の3C、米国のUL、欧州のCEなど、各国・地域の安全規格にも準拠しています。

見守る安全:24時間365日IoTで監視

CHARGESPOTでは、高品質なバッテリーを使うだけでなく、すべてのバッテリースタンドとバッテリーを24時間365日、IoTでリアルタイムに監視しています。

温度や充電効率、セルの理論容量などをもとに、バッテリー1台ごとの状態をスコア化。1億回のレンタル実績と、大量のバッテリーを管理するなかで磨き上げたスコアリング監視システムによって、劣化の兆候を追い続けて異常を検知すると、そのバッテリーには即座にロックがかかり、レンタルできなくなります。

さらに、該当するスロットへの電力供給も強制的に遮断。追充電や、それによるさらなる発熱を未然に防ぎます。

24時間365日リアルタイムの監視システム
24時間365日リアルタイムの監視システム

この仕組みによって、全体の約80%のバッテリーが1年以内に回収され、異常や劣化が見られない場合でも、最大3年ですべて入れ替わるように運用されています。

モバイルバッテリーを所有する場合、劣化の状態が分からないまま、何年も使い続けてしまうことがあります。劣化は発火や爆発につながるおそれもありますが、CHARGESPOTでは、そうしたバッテリーが残り続けないよう、システム側で状態を監視しながら回収・交換しています。

駆けつける安全:全国2万4,000人以上が回収

24時間365日の監視システムによって回収対象と判断されたバッテリーは、日本全国で2万4,000人以上の専門オペレーションワーカーが迅速に回収します。

専門オペレーションワーカーは、INFORICHが運営するギグワーカープラットフォーム「SPOTJOBS」で募集。通勤や通学、買い物などの移動やスキマ時間を使って対応する仕組みで、回収対象となったバッテリーだけでなく、バッテリーが多く集まったスポットから不足しているスポットへ運ぶ作業も担っています。

全国を網羅する回収体制
全国を網羅する回収体制

高品質なバッテリーを使い、貸し出した後も状態を監視し、異常があればすぐに回収する。広瀬氏は、こうしたサイクルによって、劣化したバッテリーが残り続けない仕組みを構築していると説明します。

こうしたバッテリーの劣化を気にせず使えるのも、CHARGESPOTならではのメリットです。

海外でも広がるCHARGESPOT

CHARGESPOTは日本だけでなく、海外にも展開しています。

グローバルの設置台数は約9万3,000台。今後はヨーロッパや北米への進出も見据えており、将来的には日本で借りたバッテリーを海外で返したり、海外で借りたバッテリーを日本で返したりする構想もあるとのことです。

広瀬氏は、8年間で積み重ねてきた安全のノウハウを、CHARGESPOTのサービス内にとどめず、社会全体へ広げていきたいと話します。

モバイルバッテリーを個人で所有・管理するのではなく、システムで管理されたものを必要なときだけ借りて返す。そうしたシェアリングを通じて、事故のリスクを減らしながら、安心で快適なライフスタイルを提案していく考えです。

1日安全大使に就任したドンデコルテの渡辺銀次さんが、就任演説で「充電も安心も持たなくていい。借りればいい。安全は借りる時代へ」と語ったように、CHARGESPOTが海外でも広がれば、モバイルバッテリーを持ち歩くこと自体が当たり前ではなくなるのかもしれません。

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