auとソフトバンクでは自宅のインターネット回線とスマートフォンの回線をセットで契約すると、スマートフォンの月額料金を割り引く「セット割」を提供していますが、ドコモについては電気通信事業法によって禁止されています。
しかし、今年に入って総務省はドコモの「セット割」の提供を許可するよう事業者を含めて議論を行っており、2015年の通常国会に同法の法改正案が提供されると報じられていました。
そんななか、ドコモの「セット割」に関する商標が3つ出願されたことが明らかになりました。
NTTドコモ、セット割に関する商標3つを出願
ドコモの「セット割」に関連するものとみられる商標は「ひかりセット割」「ひかり料金プラン」「dひかり」の3つ。ひかりセット割の出願番号は、「商願2014-59745(T2014-59745)」、ひかり料金プランの出願番号は、「商願2014-59736(T2014-59736)」、dひかりは「商願2014-59734(T2014-59734)」出願日はいずれも2014年7月16日。公開日は8月14日となっています。
「ひかりセット割」の商標は、スマートフォンの回線と宅内の固定回線をセットで契約した際に受けられる割引サービスを示し(auのスマートバリューにあたる)、「ひかり料金プラン」は、ひかりセット割によって提供される料金プランでしょうか。
「dひかり」については、ドコモが展開するdマーケットのサービスということは明らかですが、具体的なサービスの内容はわかりません。
ユーザーがドコモのセット割を利用できるのはまだまだ先?
今年2月の日経新聞の報道によれば、総務省は2014年11月をめどに法改正案をまとめ、2015年の通常国会に提出するとのこと。法改正案をまとめるには、同業他社のKDDIやソフトバンクの意見も聞き入れる必要がありますが、ソフトバンクの孫社長は「平等かつ公正であれば」という条件付きながら受け入れる姿勢を示したものの、KDDIの田中社長は否定的な姿勢を示しています。
キャリアが提供するスマホの料金とユーザーが理想とするスマホの料金には開きがあり、セット割の提供を望む声もかなり大きいかと思いますが、ドコモがセット割を提供するまでには色々な障壁があり、私たちユーザーが実際に利用するまでにはまだまだ時間がかかりそうです。
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