Galaxy S25ユーザーの7割超がAI活用。Geminiは3倍、AI消しゴム2倍、かこって検索は半数が使用
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2023年下期からスマートフォンへのAI導入が本格化しています。
ChatGPTの登場によって生成AIのブームが加速し、GoogleがBirdをGeminiにリブランド。同時に機能強化されたことで、スマホにおけるAIの存在感も一気に高まりました。
これを機にスマートフォンを通じてAIと接触するユーザーは急速に増えているようです。
Samsungは2024年、初の“AIフォン”と位置付けるGalaxy S24シリーズを発売。まだ1年が経過したばかりですが、すでに多くのユーザーが何らかのAIを活用していると報告されています。
Galaxy AIの“日常化”が加速。Geminiやかこって検索機能も急拡大
最新の報告によると、Galaxy S25ユーザーの70%以上が、SamsungおよびGoogleのAI機能を活用しています。
なかでもGeminiの利用は大幅に増加しており、最新のGalaxy Sシリーズでは使用率が3倍に伸びているとのことです。
また、Galaxy S25ユーザーの半数以上が「かこって検索」を活用し、SNSで他社AIとの比較動画がバズってるAI消しゴムなどを含む「フォトアシスト」の使用が2倍に増加。時間帯に合わせておすすめのコンテンツを提案する「Now Brief」を3人に1人が利用している報告されています。
こうした利用拡大を受けて、SamsungはGalaxy AIの提供対象を、当初の2億台から4億台へ拡大する方針を示しています。
- 2024年1月:最初のAIフォンとしてGalaxy S24シリーズが登場
- 2024年末までに:対応言語を20言語に拡大
- 2024年末までに:Galaxy AIを2億台のデバイスに提供すると宣言
- 2024年:Galaxy AI体験をマルチプラットフォームに拡大
日常化するAIはスマホの購入理由になっている?
AIがスマートフォンの明確な購入動機になっているかどうかは、まだ判断が分かれるところです。
MM総研の調査では、AIスマホを購入したいと回答した人は13.8%にとどまった一方、「検討したい」と答えた人は47.4%に達し、全体の約6割が関心を示している結果となりました。
特にAIネイティブな若年層ほど関心が高いようです。


また、Samsungが日本を含む10カ国で実施した共同調査でも、次のような傾向が明らかになっています。
- 対象者の47%が、AIによる検索・通知・音声アシスタントなどが日常生活の一部になっており、それがなくなると支障をきたすと回答
- 45%が、タスクをこなす際にタイピングと同程度の頻度で音声コマンドを使用している
ユーザーにとって目に見えるAIが注目されがちですが、実はカメラの画質や音声認識の精度向上、バッテリーの最適化など、目立たない部分でもAIは幅広く活用されています。
すでにAIなしでは本来の性能を発揮できない機能も多く存在していることから、たとえ明確に意識されていなくても、AIはスマートフォン選びに確実に影響を与え始めていると言えるでしょう。
コメントを残す