薄さ5.8mmの衝撃──Galaxy S25 Edgeが登場、スマホが超薄型化で失うものは?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Samsungが超薄型スマートフォン「Galaxy S25 Edge」を正式発表しました。
ハイエンドモデルであるGalaxy Sシリーズの中で最も薄い5.8mmのボディを実現した一方で、薄型化に伴って犠牲になった部分も少なくありません。
Galaxy S25+を薄型化したようなモデル
Galaxy S25 Edgeは、Galaxy S25+をベースに、厚さを5.8mmまで削ぎ落としたスリムモデル。6.7インチの有機ELディスプレイ、Snapdragon 8 Elite for Galaxy、Galaxy AI、アーマーアルミフレームといった共通点も多くあります。
一方で、薄型化の影響を受けた部分も。
カメラはデュアル構成に変更。高倍率ズームによって遠くもくっきり撮影できる望遠レンズが省かれました。その一方で、広角カメラは200メガピクセルに強化され、暗所撮影性能も向上。
Samsungによると、40%以上も明るさが向上したとのこと。

電池持ちと充電性能には制約も
バッテリー容量は3900mAhと少なめで、動画再生時間はGalaxy S25+より6時間も短縮。急速充電の出力も45Wから25Wにパワーダウンし、ワイヤレス充電にも非対応です。
超薄型ボディに充電コイルを内蔵するのは難しかったのかもしれません。
薄型でも安心の耐久性
耐久性に不安を感じる人も少なくないはず。
Galaxy S25 EdgeはIP68の防水・防じんに対応。前面には新しいガラスセラミック素材の強化ガラス「Gorilla Glass Ceramic 2」を採用し、高い透過性を保ちつつ、ディスプレイの耐久性とひび割れ防止性能を向上させています。
発熱も気になるところですが、より薄く、より広く再設計されたベイパーチャンバーを搭載。Samsungは安定した熱拡散を実現したと説明しています。



カメラ性能やバッテリー持ちに強いこだわりがないユーザーにとっては、魅力的な選択肢になりそうです。
実際、6.7インチの大画面を搭載しながら重さはS25+より27g軽く、6.1インチのGalaxy S25とほぼ同じ。重さ200gを大きく下回るため、片手操作でも疲れにくい設計です。
薄さ5.8mmであれば、ケースを装着しても厚みは気にならないはず。
薄型スマホに魅力を感じるユーザーにとっては、ぜひ一度手に取ってみたい一台です。一度、薄さに慣れてしまうと、通常の厚さ・重さのスマホには戻れないかもしれません。
価格と発売情報
Galaxy S25 Edgeの販売価格は256GBが1,099.99ドル、512GBが$1,219.99ドル。日本発売は現時点では未定です。
なお、Appleも今秋に「iPhone 17 Air」を投入するとの噂もあり、2025年は“超薄型”がスマートフォンの新たなトレンドになる可能性があります。
Galaxy S25 Edgeのスペック
Galaxy S25 Edge | |
---|---|
素材 |
|
サイズ |
|
重さ | 163 g |
ディスプレイ |
|
カメラ |
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フロントカメラ |
|
チップセット | Snapdragon 8 Elite for Galaxy |
メモリ | 12GB |
AI |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 | 非対応 |
5G | Sub6・ミリ波 |
Wi-Fi |
|
Bluetooth | 5.4 |
防水・防じん | IP68 |
USB | 3.2 |
セキュリティ |
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