Galaxy Z Fold8 フォトレビュー:ワイドな折りたたみ、初見は最高。でも肝心のアレがない

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Samsungが発表した新しい折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold8」を実機でチェックしてきました。最大の特徴は、これまでのFoldとは違うワイドな画面です。閉じた状態では16:10の画面でショート動画を大きく表示でき、開くと4:3の大画面になって、マンガを余白少なく見開きで楽しめます。Samsungによると、動画視聴の増加や縦型動画の普及に合わせて、コンテンツをより快適に楽しめる画面比率を目指したとのことです。実際に触ってみると、201グラムと軽く、短くワイドな本体は操作しやすく、画面上部にも指が届きやすい印象でした。一方で、折り目は以前より薄くなったものの、劇的な進化というほどではありません。そして、もっとも残念だったのがフレックスモードに対応しないことです。本体を途中まで折り曲げて動画を見たり、タイムラプスを撮影したりといった、折りたたみスマホならではの使い方はできなくなりました。ワイドな画面によるエンタメ体験は非常に魅力的ですが、その一方で折りたたみスマホらしい楽しさを一部失ったモデルという印象です。
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Y.Sakakura

Samsungが、2026年の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold8」を発表しました。

折りたたみスマートフォンがいよいよ拡大フェーズに入るとして、ラインナップを3機種に拡大。これまでフラグシップモデルとして展開されてきたFoldシリーズは「Ultra」へと進化し、新たにワイドな折りたたみディスプレイを採用した新モデルが加わります。

ワイドタイプは、Appleが投入すると噂されている折りたたみiPhoneにも採用される可能性があり、今後の主流となるのか注目される形状です。

今回は発表会で実機をひと足早くチェックしてきたので、写真とともにレポートします。

ワイドな折りたたみが生まれた理由

ワイドな折りたたみが生まれた理由

折りたたみスマートフォンは、閉じればスマホ、開けばコンパクトなタブレットとして使える2in1の体験が最大の魅力です。

音声通話やウェブ、SNSといった日常的な操作は閉じたまま、動画や電子書籍などのエンタメを楽しむときは開くことで、1台で2つの使い方ができます。

折りたたみスマホでは、本体を開いて使うメインディスプレイに注目が集まりがちです。ただ、実際に使っていると、日常的に触れる機会が多いカバーディスプレイこそ重要だと感じます。

そのため近年は、一般的なスマートフォンと同じ縦横比のカバーディスプレイを採用し、通常のスマートフォンから乗り換えても違和感なく使える形状が主流になっています。

折りたたみスマートフォンのパイオニアであるGalaxy Z Foldも、当初は細長いカバーディスプレイを搭載していましたが、世代を重ねるごとにワイド化。Galaxy Z Fold7では、一般的なスマートフォンとほぼ同じ縦横比になりました。

また、ワイドな折りたたみスマートフォンをいち早く投入したOPPOとGoogleも、現在は縦長のモデルを展開しています。

各社の折りたたみスマホが縦長の形状へと収束するなか、Samsungが新たに投入したのが、横幅を広げたワイドタイプのGalaxy Z Fold8です。

その背景には、スマートフォンで動画を視聴する機会が増え、横長の動画だけでなく、SNSの縦型動画も広く楽しまれるようになったことがあります。

そこで、閉じた状態では縦型動画を大きく表示し、開いた状態ではウェブサイトや電子書籍を読みやすくするなど、カバーディスプレイとメインディスプレイの両方をコンテンツに適した比率へと見直したとのことです。

ワイド画面でエンタメ体験はどう変わる?

Galaxy Z Fold8のワイドなカバーディスプレイでは、ショート動画を画面いっぱいに表示できます。さらに、端末を開いてコメント欄を表示しても、動画が潰れず、大きなまま視聴できます。

4:3のメインディスプレイでは、マンガを余白の少ない見開き表示で楽しめるのも魅力です。画面を3分割して、3つのアプリを同時に操作することもできます。

これらは一般的なスマートフォンや縦長の折りたたみスマホとは異なる、ワイドな形状だからこそ実現できるエンタメ体験です。

エンタメを楽しむうえで、どうしても気になるのが折りたたみスマホ特有の折り目・シワです。

慣れてしまえば、ベゼルのように気にならなくなりますが、これから折りたたみスマホを買おうとしている人にとっては、気になりやすいポイントです。

Galaxy Z Fold8 / Fold8 Ultraには、折り目を抑える新技術「Flex Titanium」が導入されています。

かなり期待していましたが、実機を確認した限りでは、折り目が消えたというほどではなく、わずかに薄くなった程度に感じました。初めてOPPO Find N6を見たときほどの衝撃はないというのが正直なところ。

ただし、今回は限られた時間と環境で確認しただけです。光の当たり方によっても見え方が変わるため、折り目の改善についてはレビュー期間中にじっくり検証したいところです。

短く、軽く、指が届きやすい

Galaxy Z Fold8は、Galaxy Z Fold8 Ultraの上側を切り落としたような形状で、操作性にも優れている短くワイドな形状です。

本体の上端まで指が届きやすいため、通知を確認するためのステータスバーやクイック設定も操作しやすくなっています。

重さは201gと、一般的なスマートフォンとしては重い部類に入るものの、206gのiPhone 17 Proよりも書く、折りたたみスマホとしてはかなり軽量です。

閉じれば手のひらに収まるコンパクトなスマートフォンとして使えるため、片手で操作しやすいスマホを探していた人にも魅力的に映るかもしれません。

一方、閉じた状態の横幅は81.9mmあります。片手操作に優れたスマホは幅70mmが目安ですが、明らかにオーバーしています。

そのため、持ち手と反対側にあるボタンやアイコンには指が届きにくく、文字入力にも窮屈さを感じました。特にキーボード入力は、両手での操作が基本になりそうです。

また、地味ながら大きく改善されたのが、本体の開きやすさです。

Galaxy Z Fold7は薄型化したことで、フレーム部分に指をかけにくく、開くたびに少し気をつかう印象でした。力を入れすぎて落としてしまい、高額な修理代が頭をよぎることもあります。

Galaxy Z Fold8ではフレームの形状が見直され、指をしっかり掛けられるようになったことで、以前よりスムーズに開けるようになりました。

薄型でも指がかかりやすいよう、Z Fold8(右)は形状が改善されている
薄型でも指がかかりやすいよう、Z Fold8(右)は形状が改善されている

失われたフレックスモード

残念なのは、折りたたみスマホならではのフレックスモードに対応していないことです。

フレックスモードは、本体を途中まで折り曲げて自立させることで、折りたたみ構造をスタンドや三脚として活用できる機能です。動画を見たり、カメラを固定して撮影したり、上下の画面に異なる情報や操作パネルを表示したりと、通常のスマートフォンにはない使い方ができます。

例えば、YouTubeでは、上半分に動画、下半分に再生や音量などの操作パネルを表示できます。上半分にスポーツアプリを表示して試合を見ながら、下半分でスタッツを確認したり、SNSのタイムラインを確認するといった使い方も可能です。

行儀はよくありませんが、テーブルに置いて動画を見ながら食事をすることもできます。ほかにも夕日が沈む様子をタイムラプスで記録したり、子どもの食事風景を長回しで思い出に残すこともできます。

Galaxy Z Fold8では、本体を途中まで開いた状態で固定できないため、こうした使い方ができません。コンパクトでワイドな形状を手に入れた一方で、折りたたみスマホならではのスタイルを失ったことになります。

今回は時間の短いなかで実機に触れたフォトレビューをお届けしました。実機が手元に届いたら、ワイドな折りたたみをもっと深掘りしてフルレビューをお届けしたいと思います。

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