令和6年能登半島地震に伴い、ドコモとKDDIが船舶上に携帯電話基地局の設備を設置した「船上基地局」の運用を1月6日午後から開始しました。
NTTドコモとKDDIの携帯電話基地局の設備を設置した、NTTドコモグループのNTTワールドエンジニアリングマリンが運用する海底ケーブル敷設船「きずな」を運航し、衛生アンテナで受信した電波を船上から発信することで、陸路が立たれているため、復旧が困難な石川県輪島市の一部沿岸エリアの復旧を図るとしています。
「船上基地局」の運用実施エリアは石川県輪島市町野町の沿岸付近で、ドコモ・ドコモ回線利用MVNO・au・UQ mobile・povo・au回線利用MVNOの通信サービスが利用可能になります。
ドコモとKDDIが公開している復旧エリアマップでは、海上の移動基地局と周辺が移動基地局による復旧エリアとして表示されていることが確認できます。
また、ソフトバンクは2022年7月に発表した「有線給電ドローン無線中継システム」の運用を開始したと発表しています。
同システムは携帯端末とドローンに搭載した無線中継装置を無線で、ドローンと地上に設置した無線中継装置の親機と光ファイバーで繋げて、衛星通信を経由でモバイルネットワークに接続することで、地上設備の被災の影響を受けずに、迅速に臨時のサービスエリアを構築できるというもの。
通信方式は3GおよびLTE(2.1GHz帯)に対応していて、受信時の通信速度は最大150Mbpsです。
能登半島地震では石川県輪島市門前町の一部エリアで運用されており、ドローンを上空に停留飛行させることで、半径数km(見通しの良いエリアでは半径5km以上)のサービスエリアを確保するとしています。
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