楽天回線エリアとKDDIのネットワークを借りたパートナー回線エリアの2種類でエリア展開している楽天モバイル
2020年10月以降、東京都、大阪府、奈良県(いずれも一部)においてパートナー回線の提供を順次終了することがKDDIから発表された。この件について楽天モバイルが11月4日に開催したプレスカンファレンスにて現状や対応内容を説明した。
繋がらなくなったユーザーにはMVNO端末を提供
プレスカンファレンス後の質疑応答でKDDIのローミングによるパートナー回線の終了による影響を聞かれると、山田社長はKDDIと調整しながら対応していることを述べ、基本的に問題はないものの、ごくごく一部で繋がらなくなったユーザーもいると明かし、基地局の至急建設や無料で使えるMVNOの端末を渡すなどの対応を行っていると説明した。
楽天モバイルのサイトで公開されているエリアマップでは、例えば東京23区内はおおむね楽天回線エリアと表示されているが、23区外にはパートナー回線エリアと表示されているところも存在する。
パートナー回線エリアは地下鉄や地下街、トンネル、屋内施設や観光名所等の一部でも提供されているため、楽天回線エリアと表示されている場所にも影響が及ぶ可能性があると予想していたが、少なくとも現時点で楽天モバイルが確認している問題は「ごくごく一部」に留まっているようだ。
なお、KDDIのウェブサイトでは東京都については2021年3月末でローミングが原則終了すると案内されている。