8月11日、Samsungが新製品発表イベント“New Galaxy UNPACKED 2021”を開催し、最新の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip 3 5G」を発表しました。
Samsungから年内に2種類の折りたたみスマートフォンが発売されます。1つは片手サイズながらタブレットクラスの大画面が楽しめる「Galaxy Z Fold3 5G」、もう1つはスーツの胸ポケットに入るほどコンパクトに折りたためる「Galaxy Z Flip3 5G」です。
ガラケーのように折りたたみできる「Galaxy Z Flip3 5G」は、シリーズ初の防水に対応し最新の強化ガラスを採用するなどボディの耐久性を大幅に強化。大型化されたカバーディスプレイによって閉じた状態でも時間や日付、通知、バッテリー残量を確認しやすくなっています。
目次
- Galaxy Z Flipシリーズ
- 新しいカバーディスプレイ
- 折りたたみスマホ初の防水対応
- Snapdragon 888 5Gを搭載
- オートフレーミング対応のカメラ
- 発売日と価格
- フルワイヤレスイヤホンがもらえるキャンペーン
- 「Galaxy Z Flip3 5G」と「Galaxy Z Flip」を比較
Galaxy Z Flipシリーズ
Galaxy Z Flipシリーズは、ガラケーやゲームボーイアドバンスSPのように縦に折りたためるボディを採用したスマートフォンです。折りたたむことで半分のサイズで携帯できるため、スーツの小さな胸ポケットに入れることもできます。
Galaxy Z Flipシリーズの初代モデル「Galaxy Z Flip」が2020年2月に発売。最新のチップセットを搭載することで超高速通信5Gに対応した「Galaxy Z Flip 5G」も2020年11月に発売されました。
両機種とも日本ではauが独占販売。Galaxy Z Flipの端末価格は179,360円、Galaxy Z Flip 5Gは185,835円というかなり高額に設定されています。
端末の表側/外側にカバーディスプレイを搭載することで、端末を開くことなく時間や日付、通知、バッテリー残量を確認できます。さらに、カメラのファインダーとして利用することでメインカメラで自撮りすることも。
折りたたみのボディは0°〜180°の間で好きな角度で固定可能。固定するとフレックスモードがオンになって画面が上下に分割されて、例えば、YouTubeでは上に動画、下にコメントを表示することができます。
縦に折りたためるガラケーのような折りたたみスマートフォンは大きな注目を集めたものの、高すぎる販売価格と小さすぎるカバーディスプレイに不満を持つ人が多くいました。今日発表された最新モデルの「Galaxy Z Flip3 5G」には、大型のカバーディスプレイが搭載されています。
新しいカバーディスプレイ
昨年発売されたGalaxy Z Flipとの大きな違いは、端末の外側に配置されるカバーディスプレイです。
現行モデルは1.05インチの小さなタッチパネルで、時間・日付・バッテリー残量・通知が見づらく、タッチ操作も決して快適と言えるものではありませんでした。
最新のGalaxy Z Flip3では、カバーディスプレイが1.8倍まで大型化されることで、通知の確認やクイック設定、ウィジェットの操作がより簡単に。スクロール操作によって最大8行のテキストを確認できます。カバーディスプレイは自分のスタイルに合わせてカスタマイズも可能とのこと。
なお、内側に搭載されるメインディスプレイは、現行モデルと変わらず6.7インチでパンチホールを採用。リフレッシュレート120Hzにも対応します。
折りたたみスマホ初の防水対応
ガラケーのように縦に折りたためるボディにはアルミフレームと強化ガラスを採用。
強化ガラスは最新のGorilla Glass Victusです。前モデルGorilla Glass 6の落下耐性は最大1.6mでしたが、Gorilla Glass Victusの落下耐性は最大2mに向上。引っかき傷への耐性も2倍になりました。
ガラケーのような折りたたみのボディは、開け閉めの耐久性が気になるところですが、昨年発売されたGalaxy Z Flip同様に約20万回の折りたたみが可能。1日に100回開け閉めしても5年以上利用できます。
ヒンジ周辺など防水加工を施すことが難しい折りたたみスマートフォンですが、Galaxy Z Flip3は、IPX8の防水仕様にも新たに対応。Samsungによれば、水深1.55mの真水に約30分間放置しても変わらず機能するとのこと。
Snapdragon 888 5Gを搭載
チップセットは今年のフラグシップスマートフォンが採用するSnapdragon 888 5Gを搭載。メモリは前モデルと同じ8GBです。
ストレージは128GBまたは256GB(日本版は128GB)、microSDには対応していません。
バッテリー容量は3,330mAh。Snapdragon 888 5Gを搭載するスマートフォンは発熱しやすく、電池持ちの評判が悪い機種もあるため、電池持ちと発熱については不安要素があります。
オートフレーミング対応のカメラ
カメラは、12メガピクセルの広角レンズと超広角レンズで構成されるデュアル式。セルフィカメラは10メガピクセルです。
大型化したカバーディスプレイがファインダーになるため、フロントカメラではなく画質の良いメインカメラでセルフィを撮影することも可能。フィルターや美肌補正はカバーディスプレイにも反映されます。
フレックスモードに対応したカメラアプリによって、折りたたみの角度を90°に固定すると、画面上部がファインダーになり、画面下部にはシャッターボタンなどが表示されるため、三脚を持ち運ぶことなくグループショットやセルフィが可能。
被写体が中央に映るように自動調整するオートフレーミング機能にも対応しているため、三脚を使った撮影がさらに便利になります。
発売日と価格
「Galaxy Z Flip3 5G」の発売日は8月27日。アメリカや欧州、韓国など一部地域で8月11日から予約受付を開始します。日本ではドコモとauが10月上旬以降に発売します。
グローバル版の販売価格は999.99ドル。昨年発売されたモデルは1449.99ドルだったので大幅な値下げです。
日本で販売されるモデルはメモリ8GB/ストレージ128GBで、ドコモ版の販売価格が148,896円。スマートフォンを返却することで機種代金の1/3が不要になる「スマホおかえしプログラム」の対象外機種です。au版の価格はまだ発表されていません。
フルワイヤレスイヤホンがもらえるキャンペーン
日本版の「Galaxy Z Flip3 5G」を10月18日までに購入して25日まで応募すると、全員にフルワイヤレスイヤホンの「Galaxy Buds Pro」と「microSDカードリーダー」がもらえるキャンペーンが実施されます。
「Galaxy Z Flip3 5G」と「Galaxy Z Flip」を比較
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OS | Android 11 One UI 3.1 | Android 11 One UI 3.1 |
サイズ(オープン時) | 166.0 x 72.2 x 6.9mm | 167.3 x 73.6 x 7.2-6.9mm |
サイズ(折りたたみ時) | 86.4 x 72.2 x 17.1mm | 87.4 x 73.6 x 15.4-17.4mm |
重さ | 183 g | 183 g |
メインディスプレイ | 6.7インチ Dynamic AMOLED 2X 2,640 x 1,080ピクセル 425ppi リフレッシュレート120Hz | 6.7インチ Dynamic AMOLED 2,636 x 1,080ピクセル 425ppi |
カバーディスプレイ | 1.9インチ 260 x 512ピクセル Gorilla Glass Victus | 1.05インチ Super AMOLED 300 x 112ピクセル |
カメラ | 12MP 超広角+広角カメラ | 12MP 超広角+広角カメラ |
サブカメラ | 10MP セルフィカメラ ピクセルサイズ: 1.22μm 視野角: 80° F値: f/2.4 | 10MP セルフィカメラ ピクセルサイズ: 1.22µm 視野角: 80° F値: f/2.4 |
プロセッサ | Snapdragon 888 5G | Snapdragon 855 Plus 5G |
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB / 256GB | 256GB |
SD | X | X |
バッテリー | 3,300mAh | 3,300mAh |
ワイヤレス充電 | ○ | ○ |
防水 | IPX8 | X |
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