Android 4.0に搭載されながら死滅状態になっていた顔認証をGalaxy S8シリーズで復活させ、トレンドにまで昇華させたSamsung。
今年発売するGalaxy S9シリーズでは虹彩認証と顔認証を組み合わせた「インテリジェントスキャン」に対応するが、来年発売の「Galaxy S10」ではiPhone Xのような3D顔認証が搭載される可能性があるようだ。
「Galaxy S10」、3D顔検出カメラを搭載か
The Korea Heraldによると、Samsungの複数のサプライヤーが次期フラグシップスマートフォン「Galaxy S10」向けの3Dカメラを開発しているとのこと。
Googleのスマートフォン向けARプラットフォーム「Project Tango」に採用された3Dマッピング技術を有するMantisVisionとGalaxy A/Galaxy Jなどミドルまたはローエンドスマートフォンシリーズ向けカメラモジュールやIntelのRealSense ARカメラ向けに3Dカメラも供給するNamugaによって顔検出に対応する3Dカメラを開発するという。
スマートフォン向けの顔認証は2011年にリリースされた「Android 4.0」によって登場したものの認証精度が極めて低いことから普及せずに終わったが、Samsungは昨年発売したGalaxy S8シリーズで認証精度とスピードを劇的に向上して顔認証を復活させるとトレンドになった。
それでも偽装することで認証を突破できるとの指摘はある。最も強固なスマートフォン向けの顔認証はAppleの「Face ID」だろう。3Dカメラによって顔の表面だけでなく奥行きも検出することで100万分の一という圧倒的な誤認識率(誤って他人を本人と認識する確率)を実現した。今回の報道はSamsungがAppleを追従して3D顔認証の採用することで顔認証の精度を改善するというものだ。
かつてAppleをパクリまくっていたSamsungも湾曲ディスプレイやベゼルレス、そして顔認証と、オリジナリティを生み出しトレンドを作る存在になった。2019年に発売する「Galaxy Note9」では画面内蔵式の指紋認証を実現するという噂もある。もし、顔認証を実現するために“切り欠き”を採用するならば残念と言わざるを得ない。
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