Samsungの最新折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold5」が日本でも公式発表されました。
発売日は9月1日。すでにauオンラインショップとドコモオンラインショップで予約受付中です。
Galaxy Z Fold5は、タブレットサイズの巨大なディスプレイを半分に折りたたんでポケットに入れて持ち運べるスマートフォン。普通のスマートフォンでは味わえないワクワクする大画面体験が楽しめます。
メディア向けに開催された先行体験会にて一足お先に触ってきたのでフォトレビューをお届けします。
最重要パーツのヒンジが進化。デザインと耐久性が向上
第5世代目となる今作では、閉じた時の本体サイズが最大で2.4mm薄くなり、10g軽量化されたことでシリーズ史上最軽量・最薄となりました。
シリーズ史上最軽量・最薄ボディを実現したのは折りたたみスマートフォンにおいて最も重要なパーツであるヒンジの進化です。ヒンジの進化=折りたたみスマートフォンの進化と言っても過言ではありません。
新しいフレックスヒンジが導入されたことによって本体を隙間なく閉じることが可能に。本体の薄型化に加えて本体を閉じた時に傾斜のないフラットな形状に改善されています。
ヒンジの改善は見た目だけでなく耐久性の向上にも繋がっています。
隙間がゼロになったことでホコリなどの不純物が隙間から侵入するのを防ぎ、本体内側の折りたたみディスプレイに対する汚れの付着、不快感を軽減。外部からの衝撃を分散するデュアルレール構造も新たに導入されたことで長期的に利用する場合でも安心です。
ヒンジは柔らかくなり、動作もスムーズに改善されています。Pixel Foldとヒンジの動作を比べてみましたが、Galaxy Z Fold5の開閉はPixel Foldよりもなめらかです。片手でも簡単に本体を開いて巨大なメインディスプレイにアクセスできます。
新しいフレックスヒンジによって折りたたまれたディスプレイの折り目部分のカーブが緩やかになって負荷が軽減。それでも見た目上のシワは前作からほとんど変わっておらず、画面をオフにするとはっきりとシワが見えます。初めて折りたたみスマートフォンを利用する人は気になるかもしれません。ただ、すぐに慣れます。
一般的なスマートフォンよりもスリムな幅67mmのボディは、手にパーフェクトフィットしてジーンズの後ろのポケットにもスッと入ります。
詳しい使用感は後日公開予定のフルレビューで書きますが、幅狭・縦長画面で長時間過ごすことは難しそう。それでも通知を確認して短文を返信したり、PayPayなどのコード決済アプリで買い物をしたり、音楽を聴いたり、SNSのタイムラインを軽くチェックすることはできます。
カバーディスプレイはあくまでもサブ。メインはGalaxy Z Foldシリーズ購入理由第1位である7.6インチの大画面ディスプレイです。
ディスプレイの周りを囲う黒いベゼルはかなり幅狭。Pixel Foldと比べるとGalaxy Z Fold5はスタイリッシュで美しい。画面に埋め込みされたフロントカメラの効果もあってほぼ一面がディスプレイになるため、迫力のある映像で動画やゲーミング体験を楽しめます。
また、画面の明るさはGalaxy S23と同等レベルの輝度に向上。屋外でも快適に利用できます。
巨大なディスプレイと折りたたみボディを活かした機能として、本体を75°から115°に折りたたむと画面の下半分に「フレックスモードパネル」が表示されます。PCのトラックパッドのようにスマホをカーソル操作したり、スライダーを動かして動画の見たいシーンに移動することもできます。
巨大な画面は動画を見たり、ゲームをプレイしたり、電子書籍を読んだり、エンタメを楽しむためだけではなく、優れたマルチタスキング体験で作業を効率化することもできます。
マルチタスキングを始めるためのタスクバーには、お気に入りのアプリが最大8つ、その横に最近使用したアプリを最大4つ(Z Fold4の2つから拡張)表示されます。
タスクバーに表示されたアプリをドラッグ&ドロップすると、画面を最大3分割して3つのアプリを並べて表示することで、動画を見ながらChromeなどのブラウザで気になった商品やお店を調べて、Googleマップを開いてお気に入りに登録するといったことができます。
さらに、ポップアップウィンドウで4つ目のアプリを起動することも可能。ポップアップで起動したアプリはウィンドウを画面端に移動させることで必要のない時は隠すこともできます。
マルチタスキングで最も便利な新機能は両手によるドラッグ&ドロップに対応したこと。
これまでホーム画面のアプリを別のページに移動する場合、これまでは片方の指で画面端にドラッグして数秒待ってページが切り替わってからドロップする必要がありましたが、Galaxy Z Fold5では、右手でアプリを長押したら左手でページをめくって右手を離すことでアプリの位置を簡単に移動できます。
これはAppleが2017年に追加した機能でかゆいところに手が届くかなり良い機能です。
ただし、6年たった今もAndroidでは標準サポートされておらず、多くのメーカーも独自実装していません。Samsungはいいところに目をつけましたが、iPhoneやiPadでは右手でアプリを長押しした後、左手で別のアプリを選択すると複数のアプリをまとめて選択して、そのままホーム画面の別ページにまとめてアプリを移動することも可能ですが、この機能はGalaxy Z Fold5にはありません。アップデートによる強化に期待します。
最大4つのアプリを同時に表示できるマルチタスキングやゲームは高い処理能力を要求しますが、Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxyによってマルチタスキングもゲーミングも外部ディスプレイとキーボード、マウスに接続するとPCのように利用できるSamsung Dexも快適。
Pixel Foldに搭載されたGoogle Tensor G2よりも明らかに優れた性能で高い処理能力を要求するゲームのローディングも短い時間で終わるため、ストレスなくプレイ可能。また、発生した熱を拡散するベイパーチャンバーが38%も大型化したことで長時間プレイもストレスフリーです。
アクセサリも豊富に用意されています。
巨大なキャンバスを使って手書きしたり、写真や動画を編集したり、ペンを持ったまま文字入力ができる専用のSペンを収納できる「Slim S Pen Case」は、27%もスリムになったことで持ち運びやすくなり、フラットになったことで机に置いた時もガタつきを抑えて手書きが可能。ケースにはIP68等級の防水・防塵に対応したSペンが付属されています。
スタンドにもなるスマホリング付きの「Clear Gadget Case」、手でしっかりとつかめる「Standing Case with Strap」なども用意されます。
日本では涼しげな新色アイシーブルーとファントムブラックの2色がドコモとauから発売されます。アイシーブルーは256GBのみ、ファントムブラックはオンラインショップ限定で512GBと1TBも購入できます。1TBはauのみです。
Galaxy Z Fold5の発売日は9月1日と案内されており、すでにauオンラインショップとドコモオンラインショップで予約受付中です。
Galaxy Z Fold5の販売価格
Galaxy Z Fold5の販売価格は以下のとおりです。
auの販売価格
機種代金は256GBが242,660円、512GBが269,300円、1TBが298,200円。
5G機種変更おトク割で5,500円の割引。auオンラインショップで購入する場合は、新規契約で11,000円の割引、のりかえで22,000円の割引が適用されます。
購入後13カ月目~25カ月目までに返却して「スマホトクするプログラム」の特典を利用した時の負担金は、256GBが125,660円〜、512GBが135,780円〜、1TBが150,960円〜です。
ドコモの販売価格
機種代金は256GBが257,400円、512GBが272,030円。
12ヶ月目に機種を返却して「いつでもカエドキプログラム+」の特典を利用したときの負担金は、256GBが77,143円、512GBが84,084円です。別途、早期利用料の12,100円の支払いと、月額1,100円の「smartあんしん補償」に加入する必要があります。
23か月目に機種を返却して「いつでもカエドキプログラム」の特典を利用した時の負担金は、256GBが147,840円、512GBが161,150円です。
大容量モデルがおトクな発売記念キャンペーン
期間限定の発売記念キャンペーンでは、9月30日までに256GBモデルを購入するとGalaxy Buds2が必ずもらえるほか、8月31日までの予約とアプリ応募でau Payギフトカード5,000円相当またはdポイント(期間・用途限定)5,000ポイントがもらえます。
512GB・1TBの大容量モデルでは、8月31日までの予約して9月30日までに購入し、アプリから応募すると256GBと512GBまたは512GBと1TBの差額相当分をau Payギフトカードまたはdポイント(期間・用途限定)で還元し、もれなくGalaxy Buds2がもらえるキャンペーンが実施されます。
256GB | 512GB | 1TB | |
---|---|---|---|
予約期間 | 8月22日10時〜8月31日23時59分 | ||
購入期間 | 9月1日9時〜9月30日23時59分 | ||
特典 |
|
|
|
コメントを残す