まったく新しいSiriは何が違う?「この写真どこ?」にも答えるSiri AIでできること
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

AppleがWWDC26で「Siri AI」を発表しました。
Siri AIは、次世代のApple Intelligenceを使って再設計された、まったく新しいSiriです。見た目が大きく変わるだけでなく、会話を続けながら質問したり、画面に表示されている内容を理解したり、メッセージや写真などのパーソナルな情報をもとに答えを返したりできるようになります。
これまでのSiriは、タイマーの設定や天気の確認、アプリの起動など、声で操作できる便利機能という印象が強いものでした。Siri AIではそこから一歩進み、デバイス内の情報を横断しながら、会話の流れに沿って手助けしてくれるAIアシスタントへと進化しています。
Siriが会話できる、有能なアシスタントに
Siri AIは、これまでどおり「Hey Siri」と話しかけるか、サイドボタンを押すことで呼び出せます。
大きく変わるのは、Siriが単発の質問に答えるだけではなく、会話の流れを理解しながら次の依頼に対応できるようになることです。
また、Siriの声もより自然で表現豊かになります。対応するデバイスでは、話す速度や表現の強さを好みに合わせて調整することもできます。
検索して、調べて、リマインドまでSiriだけで

例えば、「Suki Waterhouseのサンフランシスコ公演はいつ?」と聞くと、Siriが最新の公演情報をもとに回答します。そのまま「チケットを買うにはどうしたらいい?」と続けて聞くと、抽選への申し込みが必要だと案内し、「抽選が始まったらリマインドして」と頼めば、そのままリマインダーを設定してくれます。
これまでなら、Safariで検索して、ページを開いて、日付を確認して、リマインダーアプリを開いて……とアプリを分ける必要がありました。Siri AIでは、こうした一連の流れを会話の中で進められます。
「これはどこ?」がそのまま道案内に

さらに、Siri AIは画面に表示されている内容も理解できます。
Instagramなどで見かけた気になった絶景を表示して、「これはどこ?」と聞けば、場所を調べて地図付きで案内。続けて「友だちの家に寄ってからここに行きたい」と頼めば、その条件に沿ったナビも依頼できます
旅行写真の整理も、話しかけるだけ

写真アプリとの連携も強化されています。
最近の旅行写真を探してもらったり、その中から家族だけが写っている写真を選んで共有アルバムに追加したりといった、複数のアプリや情報をまたぐ依頼にも対応します。
siri-ai-photo
Search or Ask
iPhoneでは、Dynamic Islandから下にスワイプすると、Search or Askを呼び出して質問できます。
従来のSpotlightに近い感覚で使えますが、端末内の検索だけでなく、調べ物をしたり、会話形式で質問を続けたり、画面上の内容について聞いたり、アプリをまたいだ操作を頼んだりできます。

例えば、ワールドカップの試合日程を調べたあと、ブラジル対モロッコの観戦パーティーを計画するよう依頼できます。Siri AIは、2つの国の代表的な料理をもとにメニューを考え、さらにメッセージ履歴などから以前話題にしていたデザートを見つけてメニューに追加。
最後に、参加者へ送る招待メッセージを下書きし、編集するか送信するかを選べます。



MacならではのSiri AI
Macでは、Siri AIがSpotlightに統合されます。
Macならではの使い方として、Commandキー+スペースキーでSpotlightを開き、そのままSiri AIに質問したり、調べ物を依頼したりできます。さらに、ファイルや画像、テキスト、ウィンドウをControlキーを押しながらクリックして、その内容についてSiri AIに質問することも可能です。

例えば、形式の異なる複数の見積書の違いを比較してもらうことができます。
過去のメールやメッセージを参照しながら「納期の短縮を打診するメールを書いて」と依頼すれば、見積書に記載された連絡先をもとに、メールの下書きまで作成できます。
Siriアプリ





Siri AIには、新たに専用のSiriアプリも用意されます。
Siriアプリでは、新しい会話を始められることはもちろん、過去の会話をさかのぼって再開することもできます。会話履歴はiCloudで同期されるため、iPhoneで始めた会話をiPadやMacで続けることもできます。
watchOS向けにもSiriアプリが提供され、手首の上からSiri AIに質問できます。visionOSでは、Siri AIが3Dビジュアルとして表示されます。空間の好きな場所に配置でき、Apple Vision Proでは、そのSiriを見つめて話し始めるだけで呼び出せます。
提供は英語から。対応機種にも注意
Siri AIは、英語向けに今年後半からベータ版として提供されます。日本語を含むほかの言語への対応は早急と案内されています。
なお、対応機種は、iPhone 16シリーズ以降、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Maxなど、Apple Intelligenceに対応する一部のモデルに限られます。























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