ドコモが、6月1日から新料金プランを拡充し、2年縛りが選べる「フリーコース」と「ずっとドコモ割コース」を提供すると発表しました。
ドコモ、2年契約後の縛りを選択制に
現在、ドコモが提供している2年契約ありのプランは、2年間ドコモと契約するかわりに基本料金を割安にして提供しています。
2年契約が終了すると、2ヶ月以内に解約・変更を申し込まないと、契約期間が自動で更新され、契約期間中に9,500円の違約金を支払う必要があります。
ユーザーの中には、自動更新に気づかない、または契約時に説明が不十分で理解できず、トラブルが多発。消費者センターには苦情が寄せられており、総務省は携帯3社に対して改善を求めていました。
6月1日から縛りあり・縛りなしのコースが新設
ドコモが6月1日より提供する新料金プランでは、2年契約後に2つのコースを選ぶことになります。
1つは、違約金がないかわりに長期割引が適用されない「フリーコース」。
2つ目は、従来と同じく2年縛りがあるかわりに長期割引が適用できる「ずっとドコモ割コース」
いずれのコースを選んでも基本料金に差はありません。コースの選択時期は加入当初ではなく、2年契約後の更新月で、特に申し出がない場合は、自動で「ずっとドコモ割コース」が選択されます。
なお、フリーコースを選んだ場合は、いつでもずっとドコモ割コースへの変更が可能。6月1日時点で、すでに2年以上ドコモと契約しているユーザーは「ずっとドコモ割コース」が自動適用され、次の更新月でフリーコースへの変更が可能になります。
2年後も同じ料金で、違約金もない「フリーコース」
これまでは2年契約の終了後に、2年縛りを回避するには割高なプランに変更するか、解約する必要がありました。2年契約のない料金プランは割高で選びづらく、解約しない場合は契約を更新することがほとんどでした。
6月1日からは、「フリーコース」を選ぶことで、2年後も同じ料金で使うことが可能、さらに、いつ解約しても違約金がないため、消費者の選択肢がようやく増えることになります。
なお、auとソフトバンクが6月1日から提供する“2年だけ縛り”のプランは、27ヶ月目〜31ヶ月目で解約しない限り、従来のプランよりおトクにならない罠のようなプランで、ドコモが提供する新プランとの印象は対照的です。
長期割引の適用範囲を引き下げ、割引額の増額も
2つのコースが新設される6月1日からは、長期契約者向けの割引サービス「ずっとドコモ割」の適用範囲が引き下げされ、より多くのユーザーに長期割引が適用されるほか、割引額の増額も実施されます。
4年〜 | 8年〜 | 10年〜 | 15年〜 | |
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シェアパック30 | 1,000円 (+200円) | 1,200円 (+200円) | 1,800円 (+300円) | 2,500円 (+500円) |
シェアパック20 | 800円 (+200円) | 1,000円 (+200円) | 1,200円 (+200円) | 1,800円 (+300円) |
シェアパック15 | 600円 (+300円) | 800円 | 1,000円 | 1,200円 |
シェアパック10 | 400円 (+100円) | 600円 | 800円 | 1,000円 |
シェアパック5 | 100円 (拡充) | 200円 (拡充) | 600円 | 800円 |
データLパック/td> | 200円 (拡充) | 400円 (拡充) | 600円 | 800円 |
データMパック | 100円 (拡充) | 200円 (拡充) | 600円 | 800円 |
データSパック | ― | ― | ― | 600円 |
※:カッコ内は割引額の増額分、「(拡充)」は新たにずっとドコモ割が適用されるプラン。
長期契約者向けの特典として、同日から「更新ありがとうポイント」が新設され、2年契約を更新するごとに、回線単位でdポイントが3,000ポイントをプレゼントすると発表しています。
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