ドコモ、不満の声が多かったdアカウント設定アプリのプッシュ通知認証を廃止。パスキー認証に統一
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

ドコモがdアカウントの一部認証方式を終了します。
終了するのは「dアカウント設定アプリへのプッシュ通知による認証」で、セキュリティ強化と利便性向上が目的と説明されています。
終了時期は2026年5月ごろ。提供終了後はより安全で簡単な「パスキー認証」に統一されます。
不満の多かったプッシュ通知の認証方式
プッシュ通知による認証方式は、dアカウントにログインしようとすると、dアカウント設定アプリをインストールしたスマホに通知が届いて、認証を行うとログインできる方式です。
初めてプッシュ通知でログインするなど場合によっては、数字入力による確認を求められることもあります。

この方式は通知が届かなかったり、遅延が発生してログインできないといった声や、複数のデバイスを利用していると、どの端末に通知が届いのかわからず、自宅に置いてきた端末に届いた場合は、ログインできないといった不満の声が多くありました。
住信SBIネット銀行の買収時には、dアカウントを導入することによって使い勝手が悪くなるのでは?といった声も多く聞かれ、ドコモの前田社長は改善していくと明言していました。
プッシュ通知による認証提供終了後の認証手段
プッシュ通知による認証は、パスワードによるログインを停止してセキュリティを高める「いつもパスキー設定」との併用が可能です。
そのため、この設定をオンにした状態でプッシュ通知による認証が終了した場合は、パスキーを登録したり、Wi-Fiからドコモ回線に切り替えてネットワーク暗証番号でログインする必要があります。
状況と環境別の認証手段は以下のとおり。
Wi-Fiに接続したスマホでログインする場合
- パスキー認証対応のスマホ
- パスキー認証対応ブラウザで、dアカウントメニューにアクセス
- dアカウントメニュー内の「パスキー端末設定」からスマートフォンにパスキーを登録してパスキー認証利用する
- パスキー認証非対応のスマホ(ドコモ回線を利用可)
- Wi-Fiをオフにしてドコモ回線に切り替え後、ネットワーク暗証番号による認証でログイン
- パスキー認証非対応のスマホ(ドコモ回線を利用不可)
- パスキー認証対応のスマホを用意
パソコンでログインする場合
- Bluetooth搭載PC
- QRコードを使ったパスキー認証を利用する
- パスキー認証対応のPC
- パスキー認証対応ブラウザで、dアカウントメニューにアクセス
- dアカウントメニュー内の「パスキー端末設定」からPCにパスキーを登録してパスキー認証利用する
- パスキー認証非対応のPC
- パスキー認証対応またはBluetooth搭載のPCを用意
パスキー認証対応のスマホ・PC・ブラウザ
- スマートフォン
- Android 10以上のChromeブラウザ
- iOS/iPadOS 16.3以上のSafari/Chromeブラウザ
- パソコン
- Windows 11以上のEdge/Chromeブラウザ(122以上)
- macOS 13以上のSafariブラウザ
推奨。いつもパスキー設定はオフにしない
なお、いつもパスキー設定をオフにすると、パスワードを使ってログインできるようになりますが、セキュリティレベルが下がってしまうため、いつもパスキー設定はオンにしたまま、パスキーを利用することを推奨します。
パスキー認証を利用するには、利用する端末でパスキー端末設定にアクセスしてパスキーを登録します。




















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