ティム・クックCEO、引退説を一蹴、「Appleのない人生なんて想像できない」
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

AppleのCEO、ティム・クック氏が、昨年からささやかれている引退説に言及しました。
ティム・クック氏の引退説は、Financial Timesが2025年11月に報じたものです。Appleが退任に備えた準備を進めているとされ、後任候補には、iPhoneやMacなど主要製品のハードウェア開発を率いるジョン・ターナス氏の名前が挙がりました。
ただ、今回の発言を聞く限り、近いうちにトップ交代が起きる可能性は低そうです。
引退説を噂と否定
ティム・クック氏は、米ABCのGood Morning Americaでマイケル・ストレイハン氏のインタビューに応じた際、15年務めたCEOの仕事から「少し距離を置きたいと話していたとの報道を見た」として引退説に触れられると、「そんなことは言っていません。そう発言したことはありません」と否定し、「うわさです」と語りました。
そのうえで、今後もしばらくAppleにとどまるのかと問われると、明言は避けつつも、「この仕事を心から愛しています。28年前にAppleに入って以来、その気持ちはずっと変わっていません」と話しています。
また、CEOとしての15年を振り返りながら、「良い時もあれば難しい時もあった」としたうえで、一緒に働く仲間について「私の能力を最大限に引き出してくれますし、私もまた、彼らの力を引き出せていればと思っています」と称賛。最後には、「Appleのない人生なんて想像できません」と語りました。

Appleがもたらした最大の貢献は?
インタビューでは、これまでの50年を振り返る場面もありました。
ティム・クック氏は、音楽やスマートフォンを再定義してきたことに加え、創造性やグラフィックスの可能性を広げてきたこと、さらにApple Watchが人命を救う場面にもつながっていることを、Appleがもたらした最大の貢献として挙げています。
Apple製品が世にもたらす影響については、「人の目を見る時間より、スマートフォンを見つめる時間の方が長くなってほしくない」とコメント。ただ延々とスクロールを続けるような過ごし方は望ましくないとして、外に出て自然の中で過ごすべきと語っています。
AIについては、「とても前向きなものになり得る」と評価しました。その一方で、テクノロジー自体に善悪があるわけではなく、それは利用者と発明者の手に委ねられているとの考えも示しています。
スティーブ・ジョブズ氏の後を継いだ当時、ティム・クック氏には大きな期待が寄せられる一方で、不安の声も少なくありませんでした。それでも、Apple WatchやAirPodsを世に送り出し、多くの人にとって欠かせない製品へと育て上げたことで、そうした懸念を真正面から打ち返したと言っていいでしょう。
さらに、製品を売って終わりにするのではなく、サービス事業を大きく育て、継続的に収益を生み出せる仕組みを築いたことで、Appleをより強い会社へと成長させました。今回の発言は、明確な続投表明ではないにせよ、少なくとも当面はAppleを率いていく意思を感じさせるもの。Appleの次の50年がますます楽しみになります。



















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