Google、Claude開発元のAnthropicに最大6.3兆円出資か。競合を支える狙いとは?

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2026/04/26 17:45
Google、Claude開発元のAnthropicに最大6.3兆円出資か。競合を支える狙いとは?

Googleが、AIアシスタント「Claude」を開発するAnthropicに最大400億ドルを出資すると報じられています。

出資は段階的に行われ、まず100億ドルを投じたうえで、業績に応じて最大300億ドルを追加出資する計画。出資額は日本円で最大6兆3000億円に達する見込みです。

モデルで競合し、インフラで手を組む

Claudeは、AIに相談できるチャットボットとして登場しましたが、いまやそれだけの存在ではありません。特に、AIを活用したコーディングアシスタント「Claude Code」は高い評価を集め、開発においても存在感を強めています。

一方、GoogleはGeminiを開発・提供しており、Anthropicは直接的な競合になりうる存在です。それでも巨額出資に踏み切る背景には、AIモデルそのものだけでなく、それを動かすためのインフラ競争があります。

AIはどれだけ優れたモデルを開発しても、それを快適に使えるだけのインフラがなければ、ユーザーの満足度は高まりません。

実際、Anthropicは一時的に利用制限を緩和した際に賞賛を集めたものの、その後は再び制限の厳しさが目立つようになり、「すぐに使えなくなる」といった不満の声も聞かれます。筆者自身も、利用制限の厳しさからClaude Codeを継続的に使うのが難しくなり、1ヶ月で解約してOpenAIのCodexに戻しました。

AIサービスの裏側をどの企業が支えるのかという点では、Apple Intelligenceをめぐる動きにも近い構図があります。

Claudeの成長を支えるGoogle Cloud

表向きにはGeminiとClaudeのモデル競争に注目が集まりますが、その裏側でAnthropicとGoogleの関係はすでに深まっています。

Anthropicは昨年10月、Google Cloudを通じて最大100万のGoogle TPUを利用する計画を明らかにしました。さらに今月初めには、GoogleおよびBroadcomとの提携も発表しています。

Broadcomは、Google向けのカスタムAIチップを設計している半導体メーカーです。この提携によってAnthropicは、2027年以降、GoogleのTPUをベースにした大規模な計算能力を確保することになります。

今回報じられているGoogleの新たな投資は、この取り組みをさらに広げるものです。すでに発表されているGoogleとBroadcomとの提携に加えて、Google CloudがAnthropicに新たな処理能力を提供し、将来的にさらに拡張する余地もあると報じられています。

つまりGoogleにとってAnthropicは、AI分野で競合になりうる一方、クラウドとAIチップを大量に利用する重要な顧客でもあります。

今後もAI市場が拡大していくなかで、GoogleはGeminiでモデル競争を戦いながら、Claudeの成長もGoogle CloudやTPUの利用拡大につなげたい狙いがあると見られます。

競合を支援するようにも見える巨額出資ですが、Googleからすれば、Claudeが伸びても、自社のクラウド事業やAIインフラの収益拡大につなげられます。Googleの出資はこれから本格化するAIインフラ競争も見据えた動きと言えそうです。

投稿規約
  • チャットサポートではないので質問は必ず記事を読んでから投稿してください。
  • 迅速な回答のために、質問する際は状況を細かく書いてください。最低限、画面にどういったメッセージが表示されているのかは必要です。
  • コメントに誹謗中傷を含む場合は、発信者情報開示請求を行います。
  • 攻撃的・侮辱的・過激・不快な表現を含む場合はIPアドレスを公開します。
  • VPNを使った書き込みおよび連投は承認されません。

コメントを残す

(任意)

あなたにおすすめ