パーソナライズされたGeminiが日本でも利用可能に。メールや写真、YouTube履歴をもとに回答

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2026/04/15 8:27
パーソナライズされたGeminiが日本でも利用可能に。メールや写真、YouTube履歴をもとに回答

GoogleがGeminiのパーソナルインテリジェンス機能の提供を日本でも開始しました。

これは、GeminiとGmail、Googleフォト、Google検索、YouTubeの履歴と安全に連携し、一人ひとりに合わせた回答を返す機能です。

たとえば、「北海道旅行の予定を教えて」と聞くと、Gmailに届いた予約確認メールをもとに旅程を整理し、わかりやすいタイムラインとしてまとめてくれます。

さらに、Googleフォトに保存した地図のスクリーンショットや、お土産選びのヒントになりそうな写真を拾いあげたり、最近見た現地グルメのYouTube動画をもとに、旅行先のレストランをおすすめしてくれます。

「私の車に合うタイヤを教えて」といった質問にも対応。GmailやGoogleフォトの情報を横断しながら、車のメーカーやモデル、普段の使い方まで踏まえたうえで、必要な情報を整理して提案してくれる仕組みです。

複数のアプリを開いて履歴を探し回らなくても、Geminiに聞くだけで散らばった情報をまとめて引き出せるのが大きな特徴です。

複数のGoogleサービスをまたいで、パーソナライズされた回答に

Googleは、Geminiのパーソナルインテリジェンスについて、2つの強みがあると説明しています。

ひとつは、複数の情報源をまたいで論理的に考える「推論能力(Reasoning)」。もうひとつは、メールや写真などから必要な情報を探し出し、取り出して答えにつなげる「検索・抽出能力(Retrieving)」です。

この2つを組み合わせることで、テキストだけでなく、写真や動画も含めた情報を横断しながら、その人に合った回答を返せるようになります。単に知っていることを答えるAIではなく、自分の情報を踏まえて整理してくれるAIになった印象です。

便利さが増すぶん、気になるのはプライバシーです。

Googleによれば、Geminiがデータにアクセスするためのアプリ連携は初期設定ではオフになっており、有効にするかどうかはユーザーが選べます。どのアプリと連携させるかも個別に設定でき、あとからいつでもオフにできます。

参照されるデータはGoogleのセキュリティのもとで管理され、外部に持ち出すことなく処理されるとしています。健康のような機微な情報についても、Geminiが勝手に踏み込んで推測するのではなく、ユーザーが尋ねたときだけ扱うようガードレールを設けているとのことです。

精度についても、Geminiは参照した情報を示しながら回答するため、ユーザー自身が内容を確認できます。たとえば、好みの席を間違って解釈していた場合でも、「窓側の席が好みだと覚えておいて」とその場で修正できますし、パーソナライズされていない回答を再生成することも可能です。

それでも、過度に関連づけてしまうことはありそうです。不正確な回答や、関係の薄い話題を無理に結びつけるような“やりすぎたパーソナライズ”が起きた場合は、「悪い回答」ボタンからフィードバックを送って改善を求められます。

また、人間関係の変化や、多岐にわたる興味関心のニュアンスを汲み取ることが難しい場合があります。

たとえば、Googleフォトにゴルフ場の写真が多く保存されていると、Geminiが「ゴルフ好き」と判断することがあるそうです。ただ、実際には家族や友人に付き添って撮影しただけ、ということもあります。そこまでの事情までは汲み取れない時には、「ゴルフは好きではありません」と直接伝えるだけで、情報の修正が可能としています。

気になる「AIに学習されるのか」について

もうひとつ気になるのが、こうした個人データがAIの学習に使われるのかどうかです。

Googleによれば、記事冒頭の旅行の例でいえば、お土産のアイデアとして保存した写真や、Gmailに届いた予約確認メールそのものが、モデルのトレーニングに直接使われることはありません。あくまで、その場の質問に答えるために一時的に参照されるだけだと説明しています。

一方で、完全に何も学習しないわけではありません。Googleは、「予約内容そのものを学習する」のではなく、「ユーザーが尋ねたときに、その情報がどこにあるかを見つけられるようにする」ためのトレーニングを行っているとしています。その際も、会話から個人データをフィルタリングしたり匿名化したりする措置を講じるとのことです。

Geminiのパーソナルインテリジェンスは、Google AI Plus、Pro、Ultraプランを利用している個人アカウント向けに、きょうから提供が始まります。無料版ユーザーについても、今後数週間以内に利用可能になる予定です。

対象ユーザーには、Geminiのパーソナルインテリジェンスを有効化できるカードが表示されるため、「使ってみる」をタップすれば利用を開始できます。

情報元:Google (1)
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