Xperia 1 VIIIのAIカメラ補正が酷評される。「これがインテリジェンスならスマホはバカでいい」
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。
ソニーが6月11日に発売する次期スマートフォン「Xperia 1 VIII」は、逆L字型に刷新されたカメラデザインが大きな特徴です。
新しいカメラデザインについては、「中華スマホっぽい」「カメラ台座の余白が気になる」といった否定的な意見がある一方で、センサー大型化のためなら仕方ないと受け止める声もあります。
一方で、批判一色となっているのが新機能「AIカメラアシスタント」です。この機能は、AIを活用して被写体やシーン、天候などを分析し、色味や明るさ、ボケ表現、構図、レンズ選択などを組み合わせた撮影表現を提案するというもの。背景はそのままに被写体だけを明るくするといった、より細かな調整も提案されます。
AIで画作りを提案も、公式作例に厳しい反応
Xperiaの公式アカウントで公開された投稿は、公開から1日も経たないうちに600万件以上表示され、2,600件を超えるコメントが寄せられています。
それまでに投稿されたポストの閲覧数はいずれも10万件未満。コメント数も二桁程度にとどまっていたことを考えると、今回の投稿に大きな反応が集まっていることがわかります。
この投稿に掲載された写真は、いずれも明らかな露出オーバーに見えます。人間は明るい写真を好む傾向があるため、AIがその方向に判断したのかもしれませんが、公開された作例は明らかにやりすぎです。



これが単なるイメージなのか、それとも実際にAIカメラアシスタントが提案したものなのかは分かりません。ただ、いずれにしても、この写真を公式SNSに掲載したのは明らかな間違いだったと思います。
この投稿には、「アフターの方がはるかに酷い」「これがインテリジェンスというなら俺のスマホはバカのままでいい」「最高のアンチAI広告をありがとうソニー!」「この投稿、誰が承認したの?」「心配しなくていい。Xperia 1 VIII Proモデルには高度な新機能が搭載されている。AIをオフにできるんだ。」といった反応が寄せられています。
If this is intelligence, I'd prefer my phone dumb.
— Mukul Sharma (@stufflistings) May 14, 2026
もしかすると、SNSに掲載する写真を間違えたのかもしれません。しかし、ソニーが公開しているAIカメラアシスタントの公式サイトを確認すると、そこにも露出オーバーに見える写真が掲載されています。
いちごタルトと猫の写真は明るすぎです。夜景の写真もコントラストが失われ、過剰な背景ぼけによって台無しになっています。
ここまで極端だと、逆に一度使ってみたくなるAIカメラアシスタントですが、提案は撮影前に表示される仕組みで、必要なければ機能を完全にオフにすることもできるようです。
また、撮影環境によっては被写体やシーンを認識できない場合や、提案が表示されない場合があるとも案内されています。つまり、写真を強制的に加工する機能ではなく、あくまで撮影前に表現の候補を提示する機能のようです。
Xperiaの信頼に関わる問題
今回のAIカメラアシスタントに対する反応は、最近のスマホ向けAI機能のなかでも最悪と言えるほど酷いものになっています。
ここ数年でAIは急速に進化し、写真の補正や編集にAIを活用すること自体への期待感や信頼感も高まっていました。しかし、今回のAIカメラアシスタントは、その流れに逆行するように、AI処理によって写真が悪くなるのではないかという印象を与えてしまっています。
Xperia 1 VIIIには、大型化された望遠センサーをはじめ、優れたカメラハードウェアが搭載されています。それだけに、AIによる提案として示された写真との落差は大きく、カメラ性能への期待まで損なってしまいかねません。
幸いにも発売まではまだ約1ヶ月あります。ソニーはここから印象を挽回する必要があります。もしできないようであれば、発売時に無理に提供するのではなく、アップデートで後日提供する判断も必要です。
このままリリースすれば、発売後にAIカメラアシスタントを使った写真がSNSに投稿され、さらなる批判が生まれることは容易に想像できます。
前作のXperia 1 VIIでは、一部製造ロットにおける基板の不具合により、販売の一時停止や無償交換対応に至った経緯があります。今回はハードウェア故障ではなく、ソフトウェア・AIの品質に対する不安ですが、いずれもXperiaの信頼に関わる問題です。不安を抱えたまま発売を迎えることは避けるべきでしょう。






















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