Pixel 11で日本優遇が復活。Googleが最重要市場と位置付け、円安でも価格を抑える

昨年から今年にかけて、AI需要の拡大に伴うメモリ不足や円安を背景に、スマートフォンの価格が大きく上昇しています。
1万円や2万円の値上げは珍しくなく、なかには3万円以上高くなった機種もあります。
Googleもメモリ価格の影響による値上げを示唆していたことから、8月20日に発売されるGoogle Pixel 11シリーズも大幅な値上げが予想されていました。
しかし、実際には価格上昇をかなり抑えています。特にPixel 11は、最低価格こそ上がったもののストレージ容量が倍増し、同容量で比較すると値下げに。発売記念キャンペーンを利用した場合の実質負担額も昨年と同じ水準に据え置かれました。
なぜGoogleはここまで価格を抑えられたのか。Pixel 11シリーズの価格を他社と比較しながら、為替やキャンペーンも含めて詳しく見ていきます。
値上げを抑えたPixel 11シリーズ
Google Pixel 11シリーズと、今年発売された主なスマートフォン、今年価格改定が行われたiPhoneの価格を比較しました。
| モデル | 容量 | 価格 | 前モデル | 容量 | 価格 | 差額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Pixel 11 | 256GB | 136,800円 | Pixel 10 | 128GB | 128,900円 | +7,900円 |
| Pixel 10 | 256GB | 143,900円 | -7,100円 | |||
| Pixel 11 Pro | 256GB | 174,800円 | Pixel 10 Pro | 256GB | 174,900円 | -100円 |
| Pixel 11 Pro XL | 256GB | 207,800円 | Pixel 10 Pro XL | 256GB | 192,900円 | +14,900円 |
| Pixel 11 Pro Fold | 256GB | 279,900円 | Pixel 10 Pro Fold | 256GB | 267,500円 | +12,400円 |
| Galaxy S26 | 256GB | 136,400円 | Galaxy S25 | 256GB | 129,000円 | +7,400円 |
| Galaxy S26 Ultra | 256GB | 218,900円 | Galaxy S25 Ultra | 256GB | 199,800円 | +19,100円 |
| Galaxy Z Flip8 | 256GB | 192,680円 | Galaxy Z Flip7 | 256GB | 164,800円 | +27,880円 |
| Galaxy Z Fold8 Ultra | 256GB | 269,880円 | Galaxy Z Fold7 | 256GB | 265,750円 | +4,130円 |
| Xperia 1 VIII | 256GB | 235,400円 | Xperia 1 VII | 256GB | 204,600円 | +30,800円 |
| iPhone 17 | 256GB | 142,800円 | 発売時 | 256GB | 129,800円 | +13,000円 |
| iPhone 17 Pro | 256GB | 194,800円 | 発売時 | 256GB | 179,800円 | +15,000円 |
| iPhone 17 Pro Max | 256GB | 214,800円 | 発売時 | 256GB | 194,800円 | +20,000円 |
Pixel 11の最低価格は昨年から7,900円値上がりしました。
それでも他社ではGalaxy S26 Ultraが19,100円、Galaxy Z Flip8が27,880円、Xperia 1 VIIIが30,800円値上がりしています。
iPhone 17シリーズも発売後の価格改定で13,000円〜20,000円値上げされたことを考えると、値上げはかなり抑えられています。
さらに、Pixel 11は最小のストレージ容量も128GBから256GBに倍増しています。同容量で比較した場合は7,100円の値下げ。Pixel 11 Proも256GBが100円安くなっています。
一方、Pixel 11 Pro XLは14,900円、Pixel 11 Pro Foldは12,400円値上がりしていますが、他社と比べるとPixel 11シリーズは全体として価格上昇をかなり抑えています。
価格を抑えた要因は日本優遇の復活
国内発表会で価格について問われたGoogleは、Pixelにとって日本は「本当に大事なマーケット」と説明。価格設定についても、特に為替の影響はGoogle側で可能な限り吸収したことを明かしていました。
その姿勢は、日本向けの価格設定にもはっきり表れています。
Pixel 8シリーズ以降は、発表時の為替レートに近い、またはそれより不利なレートで価格が設定されていました。
今年は昨年から約12円も円安に進んだにもかかわらず、Pixel 11は1ドル159.3円に対して138.3円相当に設定されています。実際の為替との差は21円で、Pixel 5a(5G)以降では4番目に大きい水準です。
さらにPixel 11 Pro Foldは134.0円相当で、その差は25.3円と最大となっています。
| 機種名 | 時点 | リアルレート | メーカーレート | 日本価格(税込) | 米国価格 |
|---|---|---|---|---|---|
| Pixel 11 | 発表時 | 1ドル159.3円 |
|
|
|
| Pixel 11 Pro | 発表時 | 1ドル159.3円 |
|
|
|
| Pixel 11 Pro XL | 発表時 | 1ドル159.3円 |
|
|
|
| Pixel 11 Pro Fold | 発表時 | 1ドル159.3円 |
|
|
|
| Pixel 10 | 発表時 | 1ドル147.5円 |
|
|
|
| Pixel 10 Pro | 発表時 | 1ドル147.5円 |
|
|
|
| Pixel 10 Pro XL | 発表時 | 1ドル147.5円 |
|
|
|
| Pixel 10 Pro Fold | 発表時 | 1ドル147.5円 |
|
|
|
| Pixel 9a | 発表時 | 1ドル145.0円 |
|
|
|
| Pixel 9 | 発表時 | 1ドル146.8円 |
|
|
|
| Pixel 9 Pro | 発表時 | 1ドル146.8円 |
|
|
|
| Pixel 9 Pro XL | 発表時 | 1ドル146.8円 |
|
|
|
| Pixel 9 Pro Fold | 発表時 | 1ドル146.8円 |
|
|
|
| Pixel 8a | 発表時 | 1ドル156.4円 |
|
|
|
| Pixel 8 | 発表時 | 1ドル149.3円 |
|
|
|
| Pixel 8 Pro | 発表時 | 1ドル149.3円 |
|
|
|
| Pixel Fold | 発表時 | 1ドル134.2円 |
|
|
|
| Pixel 7a | 発表時 | 1ドル134.2円 |
|
|
|
| Pixel 7 | 発表時 | 1ドル144.7円 |
|
|
|
| Pixel 7 Pro | 発表時 | 1ドル144.7円 |
|
|
|
| Pixel 6a | 発表時 | 1ドル130.3円 |
|
|
|
| Pixel 6 | 発表時 | 1ドル114.7円 |
|
|
|
| Pixel 6 Pro | 発表時 | 1ドル114.7円 |
|
|
|
| Pixel 5a(5G) | 発表時 | 1ドル110.7円 |
|
|
|
キャンペーンもスタンダード強化、Proは縮小
Google Pixelは、購入時にもらえるGoogle ストアポイントや下取り増額によって、実質負担額を大きく抑えられることも特徴です。
Pixel 11シリーズでも発売記念キャンペーンが実施されていますが、昨年と比べると内容は大きく変わっています。
| モデル | ストアポイント | 最大下取り額 | 実質値引き |
|---|---|---|---|
| Pixel 11 | 37,900円分 | 最大49,100円 | 87,000円相当 |
| Pixel 11 Pro | 27,900円分 | 最大87,100円 | 115,000円相当 |
| Pixel 11 Pro XL | 49,900円分 | 最大87,100円 | 137,000円相当 |
| Pixel 11 Pro Fold | 49,900円分 | 最大97,700円 | 147,600円相当 |
| Pixel 10 | 30,000円分 | 最大49,100円 | 79,100円相当 |
| Pixel 10 Pro | 38,000円分 | 最大87,100円 | 125,100円相当 |
| Pixel 10 Pro XL | 56,000円分 | 最大87,100円 | 143,100円相当 |
| Pixel 10 Pro Fold | 60,000円分 | 最大107,700円 | 167,700円相当 |
Pixel 11は昨年よりキャンペーンが手厚くなった一方、Proシリーズは縮小しています。特にPixel 11 Pro Foldは実質値引きが2万円以上減少。Pixel 11 ProとPro XLも昨年を下回りました。
本体価格を抑える一方、Proシリーズではキャンペーンを縮小することで全体のバランスを取ったように見えます。
今年はPixel 11がお得
ということで、今年特にお得感が強いのがスタンダードモデルのPixel 11です。
ストレージ容量は128GBから256GBに倍増しながら、同容量では値下げ。発売記念キャンペーンも強化され、最大下取りとストアポイントを含めた実質負担額は、昨年のPixel 10と同じ49,800円に据え置かれています。
それでいて製品そのものも進化しています。カメラバーを小型化し、本体を軽量化しながら、広角カメラのセンサーを大型化するなどカメラ性能も強化されました。
スマートフォンの値上げが相次ぐなか、実質負担額を据え置きながら、ストレージ容量とハードウェアの両方をアップグレードしたPixel 11は、今年のラインナップでも特にお得感の強いモデルと言えそうです。





















投稿規約
コメントを投稿する前に、以下をご確認ください。