
楽天モバイルがローミングエリアに関して、改めてお知らせを行いました。
楽天モバイルはこれまで、独自の楽天回線エリアに加えて、パートナー回線エリアでサービスを提供してきました。
このパートナー回線はKDDIのau回線をローミングして提供するものですが、契約は9月30日までとなっています。
一方で、楽天モバイルの自社回線が構築されたエリアでは、KDDIがすでにローミングを順次終了しており、携帯総合研究所のコメント欄にも、縮小によってつながりにくくなったとの声が寄せられています。
こうしたローミング縮小への懸念があるなかでも、8月時点のアンケート調査では、楽天モバイルのシェアに大きな低下は確認できませんでした。
ただ、今月は新型iPhoneの発売も控えており、通信品質に不満を感じたユーザーが、のりかえを検討しやすい状況です。
そうしたタイミングもあってか、楽天モバイルは9月5日、改めてローミングエリアに関するお知らせを案内しました。
ローミングが縮小する「十分カバーできているエリア」とは?
今回のお知らせで示されたローミングに関する方針は、8月12日の案内と同じです。
- KDDIと現在も詰めの協議を行っていること
- 楽天モバイルがカバーに時間を要するエリアについては、10月以降もローミングを継続すること
- 楽天モバイルが十分カバーできているエリアではローミングを縮小する
気になるのは、縮小する対象を「十分カバーできているエリア」としていることです。
というのも、楽天モバイル側からは「十分カバーできている」の具体的な定義が示されていません。ただ通信できればいいのか、それとも通信品質まで含まれているのでしょうか。
KDDIはローミングを縮小するにあたって、楽天モバイルの自社回線が構築されたエリアのうち、混雑などによってauユーザーへの影響が出かねない場所では、十分な期間を設けて、事前に案内した上で順次終了していると説明しています。
また、auユーザーへの影響があるケースについては、楽天モバイルで通信障害が発生した際にKDDI側へ「かなりトラフィックが流れてきていた」とも説明しています。
KDDIのローミングは、楽天モバイルの自社回線が十分に整備されていないエリアを補完するためのもので、通信障害時のバックアップを目的としたものではありません。ただ、実際には楽天モバイルで通信障害が発生した際にも受け皿として機能していたことになります。
十分カバーできているエリアでのローミング縮小は影響がないように感じますが、受け皿がなくなることで、障害時につながりにくくなったり、通信できなくなったりするケースが増える可能性があります。
新型iPhone発売がローミング縮小後の大きな山場に
こうしたローミング縮小の影響がはっきり見えないまま、新型iPhoneの発売を迎えることになりそうです。
幸いにも、最も売れるスタンダードモデルのiPhone 18は来年春の発売と噂されています。そのため、例年の9月ほど契約者が大きく動かない可能性はあります。
それでも、ローミングの縮小が始まって以降では、今回の新型iPhone発売が楽天モバイルにとって最も大きな山場になりそうです。
他社にとっても、ローミング縮小への不安と新型iPhoneの発売が重なる今は、楽天モバイルからユーザーを獲得する絶好の機会です。のりかえを対象にした端末割引など、楽天モバイルからの転出を狙った施策を仕掛けてくることも予想されます。
楽天モバイルは今回も、楽天回線のエリア拡大とネットワーク品質の向上に取り組むと説明していますが、ユーザーにとって重要なのは、ローミング縮小後もこれまでと同じようにつながるかどうかです。
縮小が確認された6月以降、すでにつながりにくくなったとの声も聞かれています。
エリア拡大や品質向上を続けていても、実際に利用する場所でつながりにくいと感じれば、のりかえを考えるきっかけになります。
8月とほぼ同じ内容を9月5日に改めて案内したのは、ローミング縮小への不安が新型iPhone発売時の転出につながることを、楽天モバイルも警戒しているからなのかもしれません。


















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