楽天モバイルが繋がりにくいと言われる原因の1つは、ほかの携帯3社が保有しているプラチナバンドを持っていないことにあります。
いわゆるプラチナバンドと言われる700-900MHz帯の周波数は、建物などの障害物に回り込む特性があることから、電波の届きにくい建物内などの場所でも電波がつながりやすいメリットがあります。
楽天モバイルは特に屋内での電波が弱く、筆者の自宅ではサービス開始から現時点まで頻度は減っているものの、度々繋がらなくなるような状況が起きています。
通信品質を改善したい楽天モバイルは以前からプラチナバンドの獲得を渇望していましたが、早ければ年内にも獲得できるかもしれません。
プラチナバンドの700MHz帯においては、3MHz幅2つの帯域について携帯電話での利用ができるのではないかとNTTドコモが2022年11月に提案し、情報通信審議会にて割り当ての可能性が検討されていました。
今日公開された資料では、条件付きでテレビやラジオなど他との共用が可能との判断が示されています。
また、この日の閣議後の記者会見にて、プラチナバンドの割り当て時期について聞かれた松本総務大臣は夏ごろに割り当て可能と結論が出ることを前提に本年秋頃の割り当てを目指すと発言しています。
700MHz帯のプラチナバンドの利用に向けた考え方と、その後の各社への割当ての時期などのスケジュールについての現時点でのお考えをお聞かせください。
(中略)
情報通信審議会において、この夏頃に割当て可能との結論が出た場合には、総務省としては本年秋頃の割当てを目指して、700MHz帯携帯電話システムの技術基準や、周波数の割当てにおける審査基準などを示す基地局の開設指針の策定等の手続きを進めてまいります。
- 引用元
- 総務省
楽天モバイルは、度々プラチナバンドの獲得意思を示しています。今年2月には、プラチナバンド獲得した場合のシミュレーションを公開し、獲得について「非常に大きなプラスになる」とコメント。
仮に獲得できた場合は「2024年の初頭から運用を開始できる」とコメントしていたこともあって受付が開始すれば、早期に申請を行うものと考えられます。
申請については今後策定されるプラチナバンドの技術基準や周波数の割り当てにおける審査基準などを示す基地局の開設指針に沿っているか確認された上で、割り当ての判断を行うことが予想されます。