この秋、ドコモのオンライン特化プラン「ahamo」が料金を据え置いたまま、データ容量を20GBから30GBに引き上げました。これに続き、KDDIとソフトバンクも対抗値下げを実施しています。
楽天モバイルの料金プランが他社に比べて割高になる場合もあるため、業界内では楽天モバイルもすぐに追従するのではないかと見られていました。
しかし、楽天モバイルの鈴木和洋CEOは9月の時点で「他社の追随を許さないプランを提供できている」と対抗の姿勢を示さず、2ヶ月が経過した今日の決算会見でも三木谷会長が「影響は軽微」として対抗しない方針を再度表明しました。
楽天ポイントの還元率アップや国内通話無料などの強み
楽天モバイルの料金プランは、以下のように設定されています。
- 3GBまで月額968円
- 20GBまで月額2,068円
- それ以降は月額3,168円で使い放題
一方で実質的な値下げを行ったドコモのahamoやソフトバンクのLINEMOベストプランVは、30GBまで月額2,970円と、30GBの利用に限れば楽天モバイルよりも割安です。
さらに、KDDIのpovo2.0では「データ追加360GB (365日間)トッピング」が新たに26,400円で提供され、1ヶ月あたり30GB・2,200円とさらに安く利用できます。
docomo | LINEMO | povo2.0 | UQ mobile | ワイモバイル | |
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プラン名 | ahamo | ベストプランV | データ追加360GB (365日間) |
コミコミプラン+ | シンプル2 M |
データ容量 | 30GB | 30GB | 360GB | 30GB | 20GB |
料金 | 2,970円/月 | 2,970円/月 | 26,400円/回 | 3,278円/月 |
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その他 | ー | ー | ー | 3GB増量で合計33GB |
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30GBで比較すると他社の方が安くなるものの、三木谷氏は楽天モバイルの強みとして、SPUのポイント還元率アップや、国内通話とSMS無料、さらに海外で2GBまで無料で使える特典を挙げて「現在のプランでもまだまだ優位性が高い」と考えている述べ、他社の値下げに対抗する考えがない方針を示しました。
なお、楽天モバイルは黒字化のために、ARPU(1ユーザーあたりの平均収益)の改善を掲げていますが、ワンプランということもあってARPUの引き上げに苦労しており、値下げしづらいことも影響していると考えられます。
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